BLゲーム シニシカント カルロルート終了

公式はカルロ贔屓なの？
この前のユーゴルートはなんだったのか？と思うくらい、面白かったんだけど。
シニシカント、2人目カルロ攻略しました。

本作の舞台となる地区、蛮区。東は前回攻略したユーゴの黒蓮会が。対して西を仕切っているのがカルロ率いるZENCAという組織になり、互いに対立状態となっている。

〇ZENCAのボス、カルロの中身
1.俺様自己中
2.平気で人を騙す
3.すぐに人を殺す

こんな最悪な人物なんだけど、ゲーム進めていくうちに好感すら持てた。

それは自分の夢に対して素直で、行動が非常にわかりやすかったところ。自らが持つ容姿と頭脳を最大限利用して成り上がってきた様は本当に圧巻。

そんな彼の夢はこの地区である蛮区を手に入れること。それにはどうしても東の黒蓮会が邪魔になり、後ろ盾となってるヘンリーにも早く死んで欲しいと思っている。

その生い先短いヘンリーのドナーとなる主人公マキを餌に、ユーゴを引きずりだして黒蓮会もろとも潰そうとしていたが…。

マキのことは『お前は俺のペットだ。俺のいうことだけをきいていればいい』という具合に、そりゃあもう高圧的な態度で接してましたね。

それが一緒に過ごしていくうちに、マキに対して少しずつ変化していくわけですよ！最初はよくあるギャップ萌えってやつかと思ってた。

しかし！その変化がとても丁寧に描かれており、人物像を崩すことなくストーリーが進んでいくところはお見事でした。

ようやくBLらしいゲームができて、非常に満足している。

それでは以下、カルロネタバレ。

ZENCAボス含め幹部連中が、最初すごく極悪非道な人たちなのかと思ってました。だって見た目がもう…ねぇ。

対する黒蓮会が極道なので、義理と人情！みたいな堅いイメージなんだけど、こっちはみんなが比較的自由で開放的な雰囲気だった。 

西区はギャンブル性の高い恐ろしい地区でもあったけど、力やお金があれば誰でも夢を叶えるチャンスがある場所でもあったんだねー。

カルロ自身、前ボスの愛人という立場から養子になりボスの座についている。前ボスを骨抜きにして殺害した結果なんだけど…。

だから敵も多いし、身内の裏切りにも散々苦い思いをしてきたらしい。近しい幹部にも常に警戒を怠ることはなかったようです。

どれだけ裏切られても生き残ってこれたのは、この警戒心の強さと臨機応援に対応できる切り替えの早さだと思われる。

その自信からか、途中マキに『俺に少しでもキズをつけることができたら解放してやってもいい』と賭けをしてナイフを渡してるんだけど。後にこのシーンが本当にあるとは思ってもみなかった。

しかも既に相思相愛になってる状態からだったので、なおさら！絶対に自分のもとから去らないだろうと思っていた相手から、まさかのしっぺ返し。

これはキツイ！

マキの『俺はペットじゃない』っていう叫びと、その裏側でもっと対等な関係になりたいからこその行動であったことはよくわかる。

このシーンは必然であったけど、この時マキに腕を切りつけられたカルロの表情とセリフが辛くて忘れられない。

ラストはまさかのユーゴとのタイマンでした！どう考えても、あの獣に勝つのムリじゃね？と思ってたんだけど、まさかの勝利w

カルロがまだ幼い頃、教会の窓越しにユーゴと会っていたことがある。カルロもまたユーゴと同じく不幸な幼少期を過ごしていた。

ユーゴに『そこから出してやろうか？』つまり、助けてやろうか？と言われたのがキッカケで、ユーゴに執着するようになったらしいです。

ユーゴはこの教会いるカルロを、本気で女性と勘違いしていたようだけどw

カルロとしては、今まで誰の力を借りることもなく1人でやってこれた。これからもこの先もそうだろうと思っていたのに、無条件で自分を助けてやると言ってくれた初めての人なんだよね？きっと。

自分と同じ子供に哀れみを受けたようで、プライドの高い彼にしてみればいらぬお世話だとも思っただろうねぇ。

反面、そう言い切れるユーゴに対して自分にはないモノを持つ憧れのようなものも感じたのかもしれない。

この最後のタイマン勝負でユーゴへの執着も一緒に片付いたってことだよね？あの時助けてやると言われた借りを、命までは取ることをせずに返したという解釈でOKかしら。

シニシカント、めっちゃ面白いやん。

そして熱い！

次回はラストのエシカに突撃。

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