BLゲーム Paradise 結 感想1 発売日にパ結を買わなかった理由
Paradise結、始めました。
ミツギとマツダまで終わったんだけど、想像以上の甘さで驚いた。
『Paradise 結』は本編『Paradise』のファンディスクに当たる作品。各キャラ、ハッピーエンドのその後を描いたタイトルで2018年10月に発売してます。
アニメイトオンライン BLゲーム Paradise 結-MUSUBI- 通常版
※以下より『Paradise』は『パ』と略
本編はプレイ済ですが、このファンディスクまで手を出せずにいた私。買うのを躊躇っていた理由と、ミツギ・マツダの感想(ネタバレ)を載せています。
目次からお好みの場所へ飛んでください。
私がパ結を発売日に買わなかった理由
結論からズバリいきます。
大きく以下2点が大きな原因です。
1.攻略キャラからの暴力シーンで吐き気
2.ハッピーエンドのその後が乏しく、謎が残ったまま
ピルスラッシュの作品は『マスカレード』と『コイビト遊戯』をプレイ済み。それはもう色んな変態プレイがあって、微笑ましく遊ばせていただきました。
なのでパについても、「ピルスラだし、新作やってみるか」ぐらいの軽いノリで購入。あまり下調べもしないで始めてます。
「過激な表現があるんだからね!」と注意書きはあったけど、最近のボブゲは、流血とかグロとか普通にあるのでノープロブレム。そんなことより新作を遊べる期待の方が大きかった。
ところが、プレイしていくうちに雲行きが怪しくなってくる。フタを開けてみたら、私にとっては精神的にかなりキツイ話だった。
お腹は空くし、人は死ぬし、疑心暗鬼に陥り、仲間内はギスギス。下手をすれば「明日は我が身」で、こんな状態がいつまで続くのか…。プレイヤーである私自身がすっかり参ってた。
そして1周目だった攻略キャラから、まさかの暴力シーン。これが引き金となって、完全に体から拒否反応が出てしまったわけです。
3D酔いは経験したことがあるけど、ゲームの内容から具合が悪くなったのは初めてだった。しかも1周目からこんなで、フルコンできるのだろうか…。
主人公のアヅマも辛い道のりだっただろうけど、私も辛かった。
でも最後はこのキャラと甘い時を過ごすんだよね?そんな期待を抱きつつ頑張ったよ。ハッピーエンドへまっしぐら!
だがしかし、普通にメニュー画面に戻る。
え?ここで、終わりなの?エクストラいっても後日談みたいなの…ない、よな。
チ───(´・д・`)───ン
果たして本当にあれがハッピーエンドとなるのか。アヅマのことを思うと複雑な心境だった。
フルコンプはしたけど、随分と中途半端な印象。登場キャラのイカレ具合とか、真相とか…。そういう方に全部持ってかれてしまった感じがした。
甘さもさる事ながら、とにかく攻略キャラたちの心情がわかりにくかった。私が読み解けない人でごめんよ。
ここまであまり良いことは書いてませんが、久々に「これはエロいわー」と感じた作品でもありました。
アヅマがね、とにかくエロかった…。
それでもね。いくらアヅマがエロくても、多分自分には合わないゲームなんだと思って、ファンディスクも買わずにいた。
それなのに『パ結』をやり始めたのは、このあと発売予定の『パ極』がきっかけだった。舞台は本編と同じだけど、もうひとつの可能性を描いた「真相解決篇」という位置づけらしい。
真相解決篇なら、いろんな「どうして?」が判るのではないか。パ極は本編に比べ前向きな未来が想像できるので、これまでの不幸の元凶にどう向き合って解決に至るのか。
そんな物語があるのなら、純粋に知りたい。
次第にパ極に対する期待値が上がっていく中、極では結に登場してるキャラも出るという。それなら結もやって、登場人物を把握したかったので結を手に取った次第です。
パ結、まだ途中なのでフルコンプ後に結全体について感想を書きたいと思います。
以下、ミツギ・マツダについての感想です。
ネタバレなのでご注意ください。
ネタバレ感想
ミツギ
ミツギに関しては、攻略キャラの中で1番まともな人といった印象だった。心の相性は最悪だけど、体の相性は最高なんだよね。でもそれだけじゃない何か。
本編では「恩師に似ているから」という理由でアヅマに随分つっかかる場面もあった。結ではその恩師の話や、ミツギの過去についても明かされていく。
さすがアフターというだけあって、とにかく甘かった。ミツギってこんな表情するんだ、とか。こんな風に笑うんだ、など。
エロに関しては相性いいだけあって、なかなか思い通り事が運ばず焦っている姿が笑えた。とりあえずアヅマがすごいわ。喘ぎとか汁とか…。
ほとばしる、アヅマ!
ミツギはよくアヅマのことを「クソガキ」と言っていた。
恩師に似ていたことはアヅマを意識したきっかけにはなっただろうけど、過去のまだ未熟だった自分を、アヅマに重ねていたようにも思えた。
ミツギは両親殺害から、父親の親友である恩師コトハラさんに引き取られている。新しい生活に馴染めずグレにグレて、コトハラさんをたくさん困らせてきた。
コトハラさんのお墓参りで、アヅマの「俺のどこが好きなん?」に対して、「うぜえとこ。クソガキなとこ。頭の中がさっぱり全然理解できねえとこ」と答えている。
コレって単に、手の掛かるどうしようもなく可愛いクソガキなのかとも思ったけど…。
島でアヅマと過ごしたことで、コトハラさんも自分のことをこんな風に思って育ててくれたんじゃないかって感じたのかな。
そして自分がしてもらったように、アヅマにも色んな可能性があることを教えてあげたい。だから尊敬した人を真似て、自分の職場へ連れて行ったりしたのかも。
ぶっきらぼうだけど、アヅマへ向かっていく想いはまさに「一本筋が通った人」だった。
一方、ツアーから無事に帰ってはこれたものの、不審なことが山盛り。ミツギの勤める会社の社長が尽力して調べてくれるけど、肝心なところが掴めないでいた。
このあとタカラから呼び出しを受け、真相と調査をやめるよう告げられる。ここからいきなりの急展開!
最終的には海外へ逃げる形に…。これはどのルートも基本は同じなのかな?
マツダ
正義感ある頼れる男、マツダ!
そしてまさかのDV野郎、マツダ!!
どちらも本当の俺。
私も頭では理解していたつもりだったけど、あまりのリアリティな展開に、すっかりやられてしまった。
しかしこのファンディスクで彼に対するイメージはガラリと変わった。今なら言える。Paradise、プレイして良かった。
本編でずっと不思議だったこと。アヅマがなんでも受け入れてしまう子で、そこまでしてマツダがいいのかな?さっぱりわからん、っていう状態でした。
しかしアフター序盤で既に結論が出ていた。むしろアヅマの方がマツダに依存してたんだね。
アヅマは幼少時虐待されていた過去を持つ。ずっと虐げられて育ってきたから、やっとここで自分の存在する意味を見つけられたと思ったのかな。
アヅマの望んでいるものが世間一般に間違ったものだとしても、「俺は生きていていいんだ」と思える唯一の理由。マツダを護れるのは俺だけ、だから自分だけを見ていて欲しい。
なにこれアヅマ、健気すぎる!
島から脱出できた後も、残された仲間のために何度も救助を要請し続けたマツダ。そして島での出来事が露呈して、もしかしたらツアー客のキドさんを死亡させたのはマツダかもしれない。
そんなことが公になったら、確実に自分のもとからマツダはいなくなる。今の幸せを、自ら手放すようなことをして欲しくないと訴えるアヅマが切なかった。
マツダの幼少期の話や、暴力に纏わる話。かわいいものほど、愛でる前に潰したくなるという支配欲。こうした内容を少しでもいいから本編に入れて欲しかったなぁ。
ミツギと同じ展開で、タカラからの呼び出しがきた。そこで黒幕はタカラ自身であること、救助を要請してくれたお礼に海外逃亡を手伝ってくれることを告げられる。
同時にキドさんを殺したのはタカラだったことも判明し、マツダは自分が殺してしまったのではないかという自責の念から、ようやく解放されることに。
この後、自分の役目は終わったとばかりにアヅマが一時おかしくなりましたが、どちらも「お前じゃなきゃダメだ」ということで丸く収まる。
パ結でもマツダからの暴力はあったけど、本編とは受けた印象が全く違っていた。
マツダアフター、これは感動した。1番心配だったキャラだけど、結できちんとお互いが向き合えたようで安心しました。
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