BLゲーム DRAMAtical Murder 感想2 ドラマダ クリア&ミンクエンド ネタバレ
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ドラマダ、クリアとミンクのエンディング見ました。
DRAMAtical Murder 普及版
まだ2人しか見てないけど、これ面白い。購入する前にAmazonで実際プレイした方のレビュー読んで、若干不安があったんですが…。
確かに尺が短めかな?とか、もっとじっくり進めてもいいんだよーと思った部分はある。種明かしも、出し惜しみせずどんどん相手から話してくれるので…。
回りくどいセリフやら行動がなく、その分ギュッと濃縮されていると感じました。GOODエンドは心に「じわ~」っとくる終わり方だった。
キラルの作品を最後にやったのが『Lamento』で、このときから演出がすごいなーと思っていたけど、ぐぐっと盛り上げるところは本当にお見事。
途中「これ、アニメかいな?」と思うところもあって、すごく楽しめました。せっかく面白い設定なので、バトルパートがもっと充実してたら尚熱かった。
対して恋愛要素。この2人については『薄味』と言ったところか。まだ攻略してないキャラがいるので、こちらに期待。
クリアで涙ぐんで、ミンクはメッセージ性の強いストーリーだった。では、以下ネタバレになるので『続きを読む』にしまう。
クリア
いやー、まさかここでクリアの裸エプロンが見れるとは思わなかったYo!
空から降って来たりガスマスク姿だったり。出会いからして、ものすごいインパクトありましたね。終始マイペースで蒼葉が振り回されてた。
プラチナ・ジェイルに来てからも奇怪な行動が多くて、その度に笑ってました。とにかくマスター蒼葉に一途で、本当に愛らしい。
このあとクリアと同じ顔を持った男が2人現れる。クリアを回収にし来たみたいだったけど、蒼葉を見て『染色音楽(ダイミュージック)』を歌い始めた。
このダイミュージックは、聴いた人間の耳から脳に作用し、音楽を流した者(=東江)の意思に染め上げるというというものだった。
この歌をやめさせようとクリアが歌っている男を突き飛ばしますが、その腕から火花が散り負傷。それを見た男は、もう回収する必要もないと立ち去っていきました。
この時点でクリアが人間ではないことが明確になり、自身はプラチナ・ジェイルの創始者、東江が作り上げた人工生命体であると語られる。アンドロイドみたいなもんですかね。
そもそもクリアのマスターは東江だったが、同じ声の能力を持つ蒼葉の前に姿を現したということだった。
クリアはこのダイミュージックを歌う為のいわば道具。本来であれば、東江側につく存在です。
しかし、一緒に過ごしたおじいさんや蒼葉が、これまで自分が知らない考えや答えを教えてくれたことによって、「もっと知りたい一緒にいたい」と思うようになったということだった。
この後いきなりの告白とキスには驚いた!
自分の気持ちを素直に言葉や行動に起こせるのは彼が機械であるが故か。それとも、これまで経験して得た彼特有の結論から導き出した結果からなのか…。
自分が人間とは完全に違う存在である現実と、純粋に人間に憧れる気持ちが溢れたシーンに心打たれました。
プラチナ・ジェイルの表向きはストレスフリーの娯楽施設だけど、その実は東江によって洗脳された人が住む隔離されたエリアだった。
ここの人たちは研究の実験体となっているってことなのかな?東江の目的は、他のルートで明かされるのだろうか…。
その後、東江がいるオーバルタワーへの招待状が届き乗り込む2人。
東江との対峙で、クリアの過去が明かされる。
なんでも欠陥品のため廃棄されたクリアを、処分担当の係員がこっそり持ち出し改造を施していた。独身だったため自分の子供としてそばに置いていたようですが、年を取って他界。顔を隠していたのは、見つからないようにする為だったんですね。
そして、さっきクリアを回収に来ていたイケメンズたちが登場。おお!遂にバトルか!?
自分よりも性能の優れた後継機との戦闘になるんだけど、仲間を攻撃できないようプログラムされているので自分から攻撃を仕掛けることができないんですよね。
と言うより、さっき会って歌をやめさせるために突き飛ばしたことで、自動回復機能がストップし身体の崩壊が始まっていた。残された時間は僅か。
ロックを解除するため、クリアは自ら頭部の一部を破壊して応戦。もうすでにボロボロで…。蒼葉を守る為、自分が壊れることも厭わない姿が見ていて辛かった。
ストーリー的には鉄板な気もするけど、やっぱり自分の大切な人を命懸けで守る姿は突き刺さる。
このあと滞在先に戻り、まさかのセックス。
いや!もう話の流れ的にも、その壊れた身体で無理じゃないのかと色々心配になったのですが。というか、まず性交が可能であることに驚いた。
東江、すげー!
ダイミュージック機能より、こっちの方がよっぽどすごいと思うわ。悪用目的で作らなければ、本当の意味で尊敬に値する研究者になれたのではないかと。
クリアはここで一度機能を停止しますが、1年という歳月を経て復活。蒼葉の婆ちゃんが元東江の研究員だった為、婆ちゃんと知り合いの研究者の手で再び蒼葉の前に…でGOODエンド。
クリアの素顔がイケメンなので、それだけでも美味しいルートでした。「人の死」について何度も蒼葉に質問してましたが、懸命にその言葉の意味を理解しようとしているクリアが愛おしい。
BADエンドがこれまたすごかった。
戦いに敗れた後、クリアと蒼葉は東江に捕らえられてしまう。戦闘後、修理され回復したクリア。
どうしても蒼葉と一緒にいたいという願いから、蒼葉は逃げる為の脚を切断され、外を見る眼も摘出されてしまっていた。
全体的に明るくポップなゲームなので、意外とすんなり受け入れられたけど、いきなり身体が欠損していたのには驚いた。ドラマダのBADはみんなこんな感じなの??
クリアのキレイな顔とこのイカレ具合が相まって、私の中に闇が生まれました。
ミンク
元囚人。リブのチーム「スクラッチ」のヘッドです。
蒼葉の能力のことを事前に知っていた風でしたね。自分の目的を達成させる為、ほぼ強制的に協力させている。
その前に蒼葉の婆ちゃんがさらわれているのを一緒に救出してくれたので、交換条件でミンクと共にプラチナ・ジェイル入りすることとなるのだが…。
普段ほとんど喋らないし、ミンクの目的もさっぱり。蒼葉同様「あんま一緒にいたくない」というのが本音だった。
だって殴られるかヤられてばかりで、おまい理不尽過ぎるだろ!
起床後オートメールの蓮を起動するたびに、「ひどいコンディションだな、大丈夫か」って聞かれるのが複雑な気分でした。
「いつかもう1人の蒼葉が、けちょんけちょんにしてやるんだからなー!」と怒りを滾らせながらプレイしてたよ。
最初はミンクが自分の目的を絶対成功させるために、わざと蒼葉を追い詰めるような行動を取ってるのかと思ってたんですが…。いや、それも間違っていないだろうけど。
ゲームが進むにつれてどうにも違和感が。
蒼葉が「こんな力は俺が望んだんじゃない」というセリフに対し、「それは能力を持つ者の宿命だ。そういうモンを背負っているのはお前だけじゃねぇ」みたいな返し。
え?ミンクも能力者なの??
蒼葉は声でしたが、ミンクは体から発する匂いによって、人の心や気持ちに影響を与えることができる能力者だった。
タバコのようなものを吸って、なにやら体の中でそうした物質に変換させているようです。
蒼葉を痛めつけて動けなくなった後はベッドへ運んでいたし、とある時は同じ部屋の中にいたところを見ると、これ蒼葉が回復できるよう能力を使っていたんだろうか…とも思える。
蒼葉がなかなか自身の能力と向き合わない姿を見て、あんな荒っぽい行動を取っていたのかなと思えた。まぁ、だいぶ荒療治ですが。
彼のクチからはいつも辛辣な言葉ばかりだったけど、「どうするかを決めるのは全部自分自身。周りは関係ない」のセリフにちょっと目覚めた予感。
まさに今目の前にいるミンクがそうしているように、能力者である蒼葉にも「自分の意思を強く持て」と背中を押された感じがしました。
これって蒼葉の中にいるもう1人の蒼葉、つまりは能力含めて全てを受け入れろってことだよね。だから「逃げるな」なのか…と。
ミンクの目的は一族を殺した東江を殺し、自分も死ぬことだった。東江との戦いに勝利し目的は果たせたが、その後の行方がわからなくなってしまっていた。
その後蒼葉が長い時間をかけてミンクを探し出す。蒼葉の能力『暴露(スクラップ)』をされた影響か、彼は生きていました。ミンクに駆け寄る途中でエンドロール。
もともと喋らない人だしね。このエンドに関しては、彼が『生きていた』というこの事実こそが、全ての答えになっているんだと感じました。
BADは…蒼葉の生首スチル。
殺されちゃってるからアレなんだけど、こちらの方がより蒼葉への想いみたいなものが強く出ていたような。
ところで。スクラップ中に本人が死んだら、現実の肉体も滅びるの??