BLゲーム DRAMAtical Murder 感想4 ドラマダ フルコンプ 隠しキャラエンド ネタバレ
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ドラマダ、隠しキャラのエンディング見ました。
これでフルコンプとなりました。
DRAMAtical Murder 普及版
隠しキャラの前にゲーム全体の感想。
ドラマダ、面白かった。
バトルあり、萌えあり、切なさありと。全てをギュギュっと詰め込んだ濃縮なゲームだったと思います。
確かにキャラによっては恋愛的要素が薄かったり、話として唐突に訪れるシーンもありますが、それを差し引いても十分楽しめた。
私個人としては、こう画面がちょこちょこっと動くところとか、アニメのような演出が大好きなので、こういうのはさすがニトロキラルと言ったところ。
攻略順は、クリア⇒ミンク⇒紅雀⇒ノイズ⇒隠しキャラとなったのですが。
終わってみれば、ノイズ⇒紅雀⇒ミンク⇒クリアとなったほうが、後ろへ行くほど大江との絡みが出てくるので、こちらのの方が良かったかなと思ってる。糖度は低くなるけど…。
このあとはFDの『DRAMAtical Murder re:connect』プレイ予定です。
ウイルス&トリップ沼に片足が入った状態ですが、リコネクトでもその後があるようなので、ものすごく楽しみ。
それでは、隠しキャラの感想。
ここが真相ルートってやつですよね。ここで大江の目的や蒼葉の出世についても大々的に明かされていた。
では、ネタバレになるので畳みます。
蓮
泣いた。
とりあず泣いたわ。クリアルートも切なかったけど、蓮のルートも泣ける。
連は蒼葉のオールメイトとして一緒にいたワンコですが、本来は蒼葉の中にいた存在だった。
ついでに言うと、あの暴露(スクラップ)の力を使え使えと迫って来たもう1人の蒼葉も、もとは蒼葉の中にいた存在。これはなんとなくわかってた。
つまり蒼葉は自身も含めて、3人存在していたってことになるんだよね?
蒼葉の出生については思わぬ人物たちからの種明かしとなり、それはもうビックリ(゚д゚)!
箇条書きにすると。
1.蒼葉は大江の研究で遺伝子操作によって作られた子供
2.二卵性の双子でセイという兄がいる
3.セイは目で、蒼葉は声で人の心を魅了する力を持っている
そうなるとだいぶ前に大江の研究は成功していたんねぇ。大江の目的は、島全体を国家として独立させること。それには高い軍事力が必要で。
そこで邪魔になるのが、一般市民の感情。というわけで、島の住民の意識を次々に操作していったということらしい。大江曰く、スマートにより自然な形で…。
そうかといって、自らが指導者となりたいという気持ちは然程もなく、ただ自分の研究がどこまで世界に通用するのか挑みたい。このへんは他キャラのルートでもあったけど、もはやゲーム感覚。
私としては、これだけ研究にのめり込むほどの大きな理由というか、執念みたいなものがあるのかな?と思ってたんですけど、そういうのはなかったんだねー。
結局のところ、大江も一研究者。自分の研究がどこまでこの世界に影響を及ぼすことができるのかっていう、一種の挑戦みたいなものだったということで理解しました。
そしてセイと初めての対話。
このゲームの冒頭で『ボクヲコワシテ…』とメッセージ送ってたのはセイだったんだね。大江の下で研究の為に解析し尽されて、もう先が長くないということだった。
セイは『生』、蒼葉は『死=破壊』を司る存在。セイは残る僅かな力を使って、自身を壊してもらうために、蒼葉を自らの場所へ導いていた。
やっと会えたと思ったら、早く壊してくれって…やんだかとってもやりきれない。
壊すことは解放することでもあると、最終的にセイを壊し、このあとはもう1人の蒼葉と向き合い彼を受け入れることに。
この時のもう1人の蒼葉は、ずいぶんシュンとしてたけどさ。他のキャラルートでは、本気で蒼葉を乗っ取ろうとしていたように見えた。あれじゃ拒否されても仕方ないんでないってくらいには。
そして蓮は元々、この2人の精神の均整を取るために生まれた存在だった。これがモルヒネ(ウイルスとトリップ)からの記憶操作という介入で、ワンコ型のオールメイトに入ったまま自分の役割を忘れてしまっていたという。
オールメイト特有のバグがきっかけで、徐々に自我が芽生える蓮。次々と生まれてくる感情を懸命に抑え、蒼葉を拒否している姿が悲しかった。
最終的に、蒼葉から個別の人格として存在することを許してもらえたけど、2人で触れあえるのは蒼葉が自分に暴露(スクラップ)した今のこの時だけ。
次に蓮に会うときは、オールメイトの姿としてってことになるんだよね。と思って現実の世界へ戻ったけど、オールメイトは至って普通のワンコだった…。
蓮がいない。
1年後…。なんと「アナタのお兄さんが病院にいるから、会いに来てください」って電話きた。この電話の話し方…もしかしてウイルス??
病院行って包帯取ったら、なんとセイの肉体を持った蓮だったという、ぶっ飛び展開でした。
いや、嬉しいんだけど。どうしてこうなった。電話ではセイだって言ってたし。でも中身は蓮だし。
………。
ペン吉、考える。考える。
…あぁ、これセイなのか。
で、中身が蓮。⇐そのまんまやん。
そうなるとウイルスが電話してきたと思えば納得いくかも。セイのお世話してるの、ウイルスとトリップだって言ってたから。
つうか、あのタワーの破壊でよく生きていられたよね。お世話係が見つけて、一命をとりとめたのだろうか。
それにセイが司るのは『生』だから。一度は壊れたけど、本来もつ資質で新しい生を育んだのかな。それとも蒼葉の破壊から新しく生まれたのか??
BADは2種。
ケモ化した連に食べられてるENDと、ウイルス&トリップに捕まったEND。
このウイルスとトリップENDは、私にとって『これぞBLの王道を行くBAD END』となった。これを見たら、ウイルスとトリップが一緒にいることになったきっかけも知りたくなりましたね。
というか、この2人は本気でやばい。今更ながらウイトリ蒼ハマりそう。ドラマCDとか出てたら聴きたい。
最後に…
蓮のルートでは、大江が人の意識を操作しやすように、あらかじめ製造段階でオールメイトにバグを仕込んでおいた。そして時を見計らったように、この初期バグを爆発的に蔓延させていたんだけど…。
これは結果的に蒼葉に反撃のチャンスを与え、大江は敗北している。これって、他の攻略キャラにも同じことが言えるんじゃないだろうか。
紅雀は刺青、ノイズは痛みを感じない身体、クリアは自らが欠陥品であり、ミンクに至っては蒼葉の暴露(スクラップ)によって最期を迎えることができなかったこと。
それぞれがバグと呼べるような想定外の出来事によって、人生において大きな転機を迎えることになった。
『破壊』の先にあるのは新しく生まれる物語。まさにこれをドラマと言わずして、なんというのか。ドラマダ、とても楽しめました。ありがとう。