腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム 東京24区 白洲さんルート攻略したよ ネタバレ 感想

東京24区、白洲さんルート終わりました。

 

ようやく3人目終わった。休日出勤と、まともにゲームできるの日曜だけでなかなか進まない。

 

 

白洲さんも2ルートあったんだけど、どっちの話も面白くて後からジワってくる。とりあえず言わせて。

 

白洲さんキタわ。

 

白洲×其扇カプ、エエやんエエやん。
ステラ白洲さんセットを追加で買った(どん)

f:id:penkichi_201902:20200620065818j:image

 

 

それでは感想です。

 

白洲武彌


これまでは支援者とかSPとか。晟尋にとっては自分をサポートしてくれる立場の人間だったので、自然に接点できて話の導入がスムーズだったと思うのですが…


今度はガチ敵対勢力側の都知事


しかも最初から晟尋がめっちゃ嫌われている。

実力もないのに人気だけで当選した、アイドル議員として見られている模様。

そんな白洲さんは、かなりの自信家なのである。

実際それを裏付けるだけの実力者でもあり、『論客』と言われるだけあって、口も相当達者です。トドメは戦前から総理や大臣を輩出している由緒ある家柄だそうで…。

スゲェ…(盛り盛りやん)

確かに態度がわりと横柄ですが、なぜかあまり嫌な感じがしないのが不思議。白洲さんは回りくどいの嫌いみたいなので、なんでもストレートにポンポン言葉が出てくるんですよ。

これが特にプライベートな空間では少年っぽく感じられるところがあったんですよね。いたずら好きなやんちゃ少年みたいな…。個人的にはこれがとても魅力的でした。

対して晟尋ですが。

そうしたシーンで白洲さんと引けを取らない対話が可能なのは、晟尋が人を見る目に長けているが故にくるものですかね。この人の洞察力は相変わらず半端ないわ。

一見白洲さんの方が優位に見えるかもしれませんが、その実ハマっているのは白洲さんの方っていう感じ。そういうのがジワってくるルートでした。


晟尋、魔性の子

 

アニメイトオンライン 東京24区 通常版

 


さてさて…。


今回渋谷で起こった爆破テロ事件を受け、白洲都知事が「東京で起こった事件なんだから、都に捜査権限をよこせ!」と国に対して要求してきます。

まあこれにはいろいろ事情があるんですけど。長くなるので端折ります。

普通に考えて今回のテロ事件は国家事案。

白洲さんはそれを承知の上で要求しているのですが、これを突っぱねることもできないので、国と都のパイプ役として晟尋が抜擢される。

簡単に言えば、目の上のたんこぶ的な白洲さんを晟尋に押し付けた、と言えばわかりやすいですかね。

テロ事件の主導権はあくまでこちら側にあることを主張し、手を引いてもらうよう説得しろってことですよ。

私はそう取ったんですが、総理はまた違った見解で晟尋を選んだのかな??今までの経緯を見てると、恐らく…そうなんでしょうね。

でもまあ、普通なら政府批判の激しい都知事と知って、さすがにこれは晟尋の負担が大きいのでは?とは感じました。

 

だがしかし!
 

ここまでの遊馬・タイガルートで晟尋の活躍ぶりを知ってしまっている以上、私は覚悟を決めましたよ。

 

きっとミラクルが起きるに違いない。



というわけでこれ以降はネタバレ。
長文だよ。

 

f:id:penkichi_201902:20200616123252j:plain


まず、連立政権ルートからいきましょうか。
私の中では別名『マウンティングルート』とも言いますが…。

結論から申し上げますと、ラストは白洲さんと新党立ち上げて、晟尋が離党した民自党と政権与党として連立を組むというもの。



見事に返り咲きました!


ラスト2人が国会議事堂前でインタビューを受けているスチルですが、どちらもカッコいい。

ストーリー的にも『其扇晟尋サクセスストーリー』よろしく、爽快な気分でしたね。


ただ私は、ここまでくる過程が面白かった。


これまで遊馬・タイガと攻略してきましたが、どちらのルートも晟尋が完璧すぎるくらいの活躍ぶりでした。

なので、さすがに毎回こうだと「上手くいきすぎじゃない?」と思ってしまうワケですよ。欲張りでごめんして。

 



このルートでは晟尋が離党しています。

与党という恵まれた条件の中、上の人に目を掛けてもらい、ここまで来たものを投げ打ってまで離党したい!と思わせる事が起きるからなんですが…。




白洲都知事にテロ対策から手を引いてもらうため晟尋が考えたのは『オーバーフロー』作戦。

互いに積極的に情報を共有し合い、協議するテーマや会議を目一杯増やして、相手を疲弊・脱落させるのが狙いです。

当然晟尋だけでは対応しきれないし、上も協力してくれるって言っていたので他の議員に手伝ってもらおうとしていたのですが…。

周りは次の選挙に勝つために空いた時間は地元に帰りたいので晟尋に丸投げ。ほとんど協力を得らない状態に陥ってしまう。

決定的なのは、頼みの綱だった上の対応ですね。上の態度で失望し、衰退が見えるこの党では希望を持てない…と悟るところ。

これはリアル過ぎてものすごく共感してしまった。上司の器が見えたときの部下って、まさにあんな感じだなーと。怖い!




晟尋が白洲さんを潰すために考えたオーバーフローですが。むしろ逆に晟尋の首を絞める結果になりました。皮肉にも都側には利があったという形で…。

対する白洲さんは、この合議会を経て新たな課題を見つけます。その上で、晟尋という人材が欲しい。

タイミング的に誘いを掛けるならココか!と思ったんでしょうね。晟尋の状況がキツそうなのわかってるし。

で、エレベーターで2人が乗り合わせるのですが…。

👇ここは本作で指折りの名シーンになるかと思います。

f:id:penkichi_201902:20200620134114j:plain


あれだけ自分を追い詰めてきたのに、想像以上にダメージを受けてる晟尋に驚く白洲さん。これまでなら皮肉のひとつでも言われそうな場面だよ。

人って追い込まれると視野がものすごく狭くなっちゃうんですよね。目の前のことしか見えなくなって身動きが取れなくなる。晟尋がまさにこの状態です。


ここで白洲さんが「マウンティングされてみるか?」って。


あ、もちろん性的な意味で。


R18ボブゲだしね、ここにエロ突っ込んで来たかー!って思わず叫びそうになったわ。

白洲さん曰く「創造の前に破壊は必須」で、1度どん底まで落ちれば見えてくるものがあるだろ?と問いかけているのかと思って見てたんですが…なんか違う。

100%口説いてた。

決めることができず進めない晟尋に、白洲さんお得意のストレートな言葉で俺の横で戦って欲しいとそれは熱烈なラブコールをいただきました。


これはホント、シビれたね。


なにこれ最高だよ、白洲さん。


というか、そもそも晟尋の目的はなんだったのか…。それに気づくきっかけが、このエレベーターシーンだと私は思っている。

 


そして晟尋はマウンティングされに行きます。だってボブゲだもん!半分は冗談かと思っていたようですが…。

シャワーしてそのあと「跪いて舐めろ」には笑った。ポロンって目の前に用意されているスチルが印象的。


いやいや、もうホント。
ド直球な白洲さんが清々しいわ!



ちょっと話がそれるのですが。

よくある少年マンガで、最初は敵だったけどその後共通の相手を倒すために共闘!ってパターンあるじゃないですか。

そしていつしか信頼できる仲間に変化していく、みたいな…。

かなり即物的かつ強引ですが、そういうのがここで言うマウンティングなんだな!と私は捉えております。



そして、志を同じくした仲間と今後を語る白洲さんは、やっぱりどこか少年っぽい。口では野心味あるセリフが次々と出てくるのに、晟尋にじゃれるような仕草とか。

ちょっとちぐはぐな部分も、ブレない信念も。そういうのが合わさって白洲さんという人物像を作り上げているところが大変趣深いです。

 

今後の2人の活躍については思うのは…。

それぞれがトップとしての資質はあるんでしょうけど、白洲さんは持ち前の瞬発力と強いリーダーシップを発揮してグイグイ引っ張っていくタイプですね。そして同時に敵も作る。

その敵と戦うのもコミで楽しんでいそうだけど。

対して晟尋はスムーズに事を進めるタイプですかねぇ。予想外なことが起きても柔軟に対応して、うまく落としどころを見つけそうだな。相手にも旨みは残してあげるような気がします。

でも、それ以上は逆らえない無言の圧力も一緒に植え付けていそう。

2人が一緒になることで、また違った『今よりもっといい国』を期待してしまうような幕閉じだっと思います。

気になるのは、あのマウンティングのあと。
2人の間に性的関係はあったのかどうか。

この後発売するのドラマCDはこちら側の話ではないと思うので、晟尋の離党後~連立政権になるまでのどこかを、クルビでSS掲載してくれたら嬉しいなー。



ラストは成功して終わっていますが、ここまでくるのに晟尋は何度も悩み、失敗を繰り返します。

その上で得られたのがあのエンディングだったので、ストーリー的に劇的な展開となり、非常に楽しめました。

私がそういう方が好みっていうのもありますけど。


あとは、アレだね。
総理と野党の大延氏(蓼丸父)が繋がっていたところ。

会話からしてもともと同志だったのかな?片方があえて野党となり、互いに日本を変えるために尽力してきた…というところでしょうか?という推測。






はい、次いきます。
えーと、こちらは『自殺事件解明ルート』としましょうか。

 

共通パートでも自衛官の自殺事件については触れられてましたが、なぜ白洲さんがこの事件に拘るのかが謎でした。

 

いよいよここでその全貌が明らかになります。

 

見どころとしては、白洲さんの政治家としての矜持。
そして晟尋との駆け引きめいたやり取りでしょうか。

 
 


以下、簡単に白洲さんと自殺事件の背景にあるもの。ちょっと長いよ。


都知事になる前は防衛省にいた白洲さんですが、ここで自殺前の自衛官と接点がありました。

実は白洲さんの父親も以前防衛省にいて、現場にいる自衛隊員に対してもっと手厚い補償をするべきだと説いていました。

当時防衛省で、政策スタッフとして白洲父と対立していたのが現在の事務次官・日紫喜太郎。

日紫喜が財務省に強力なコネがあり、自衛隊員の補償改革案を通す代償として白洲父を失脚させます。

白洲家では勝つことこそが当たり前の中、その息子であった白洲さんは父親に強く失望してしまう。

ところが、自殺した自衛官の父親も自衛官であり、ケガをして職務を退いた後、あの法案のお陰で十分な補償を得ることができたと後に告げられます。


あなたの父に一家が救われた。
途中除隊した父の意思を継いで定年まで勤めあげたい。


周りの官僚たちが保身だらけの中、自らの信念を貫き通した父の残したものこそが、白洲さんの根幹にあったものだったんですね。

白洲さんにとっては目の覚めるような出来事で、むしろ救われたのは自分の方だったと気づきます。



その後、その自衛官が自殺。

自衛隊にいることに、あれほど誇りを持っていた人が自殺するとは考えられない。これは何か他に原因があるのではないか?

調査を重ねる白洲さんですが、調べても調べてもその証拠となるものが一切出てこない。

上層部で隠蔽工作が行われていた疑いがあるものの、その決定打となるものが得られずにいました。

その後防衛省から都知事と立場を変えて、再度事件の真相究明へと乗り出します。


 

自衛官の自殺事件解明で知事選に勝ったと言ってるので、これ公約だったんでしょうね。

日本のためならなんでもする、の言葉通り。彼の並ならぬ意志の強さには本当に感服してしまう。

元は自衛官1人の真相究明ですが、結果的に防衛官僚たちの意識を一変させるほど影響力のあるものでした。

白洲さんが一番心配してた自殺した息子の母親に至っては、これをきっかけに区切りをつけて新しい生活に向けて歩み出していたし…。




すでにあるものを変えていくことは、それなりにエネルギーも使うし、周りからの反発や痛みを伴います。

でもそれが正しいことなら、人の気持ちすらも動かしてしまえるものなんだなとしみじみ感じました。






そしてここまで事件解明に向けて寄り添ってきた晟尋ですが。

最初はなかなか受け入れてもらえず、マスコミにすっぱ抜かれたりと、白洲さんにはだいぶ試されてきました。

白洲さんが他人を信頼できると判断する基準が、ものすごく高いんだね。相手にも同じレベルを求めてるから。


👇ここのシーンは、2人のやりとりに楽しまれたプレイヤーさん多いのではないでしょうか。

f:id:penkichi_201902:20200620134144j:plain


晟尋の本質を見抜く力にすっかり感心し、なにより彼も自分と同じものを持っている。これがわかると途端に興味を持つ対象へと変化する。


↓↓ 白洲さんの心情の変化 ↓↓

晟尋は協力者として信頼できる。
見た目に反してしたたか(いい意味でそそられる)
何より一緒にいて楽しい。

 

白洲さんすぐ態度に出るから、こういうところが可愛くて仕方ない。さっそく晟尋を口説きにかかっている。行動力の早さはここにも表れていたw

対する晟尋は、手応えありそうな反応を返しつつも肝心なところは掴ませない。思わせぶりだったり、時には突き放してみたり。

とは言っても、半分は言葉のお遊びみたいなものなんですけどね。そんな相手の反応を見ながらお酒を楽しむって、以前の関係からはとても想像できない出来事です。



このシーンも楽しめたのですが、私が1番ぶわわってなったのは、終盤。



ついに防衛省から自殺事件についての証拠があがり真相究明まであと一歩のところ。当然そうなると自殺事件の真相が明るみなります。

ここで白洲さんがそれを迷います。

自殺した自衛官は、同性愛者であったことが原因で省内でパワハラを受けていました。

さらに白洲家の宿敵・日紫喜が母親の職場を斡旋し経済面でお世話していたので、事が公になれば世間から非難を浴びるかもしれません。

かと言って父親が入院してしまっている今、稼いでいるのは母親だけ。解雇されるようなことになれば生活もままならない状態に。

真相究明して自分は満足かもしれないけど、本来救われるべき家族がそれによってまた辛い思いをするのではないか、という懸念。

それを踏まえた上で、晟尋が白洲さんに言ったセリフがコレ。



『貫いて欲しいと思います。その為に私が協力できることは何でもする』



晟尋が白洲さんの背中を押したところじゃなくて、「協力できることは何でもする」ってところがメチャメチャ刺さりました。

 

なぜなら、すでにこの時点で国や都という関係性は無くなっているので。

白洲さんくらいの立場になれば、これまでに色んな人から同じようなセリフを言われてきたと思うのです。

それは主に仕事に関わる部分が多いでしょうが、単なるパフォーマンスだったり、見返りを期待してものがほとんとじゃないかな。

白洲さんって基本は1人で物事進めていくだろうし、この性格からして自ら進んで他人に協力することもなさそう。

まあ、彼がアテにできるのは、せいぜい身内くらいなものじゃないかと思うのです。

そして晟尋が協力すると言っているのは、一個人として白洲さんの起こした行動の先に全幅の信頼があるからこそ、この先にどんな結果があっても私は共にいますよ、という意味に受け取れました。

多分、身内でもない人から本心でこんな風に言われたのは初めてじゃないかな?そして、これが白洲さんの励みになったと思いたい私がいる。



というか、思わせてくれ!



今3人終わった時点で、東京24区の中でも1番政治色が強いストーリーかと思います。でもBLだからね。当然LOVEもあるわけです。

でもあからさまなLOVEじゃないところがすごく好感持てた。ここのルートで、好きだの愛してるだのは、なんかちょっと違う気がする。

恋愛というと甘いのを想像してしまうけど、そもそも人を好きになるのは、一緒にいると楽しいとか、その人のことをもっと知りたいとか、困っていたら何とかしてあげたいとか。

何かその人に強く惹かれるものがあって、初めて発展していくものだと思うのです。そう考えると恋愛に繋がる要素はちゃんとあったと思います。

えーと例えば。

自衛官の月命日に2人で訪れた際、母親からこれ以上捜査しなくていいって言われたとき。白洲さんの辛そうな顔を見て、晟尋が心を痛めたこと。

晟尋はどんなお酒や食べ物が好きなのか、ほか彼に関する恋愛遍歴を聞き出そうと白洲さんが電話したところ。

決定打は、ラスト防衛省となりのホテルでの記者会見に、晟尋は来るなと言ったところかな。建前としては協力してるけど、本来は敵対関係です。なのに明らかに晟尋の立場を守ろうとしている。

イメージを壊さない、あくまでストーリーに沿ったLOVEだったと思います。




ラストは白洲さんからのカミングアウトとなり、またもや晟尋が巻き込まれる形に…。最後の最後まで白洲さんらしさに拘った、そんなエンディングだったと思います。



今回、自殺事件の解明がメインだったのでテロに関しては動きがありませんでしたが、これだけでも十分楽しめた。




次はいよいよウワサの彼。

f:id:penkichi_201902:20200620134209j:plain

 

 

penkichi-201902.hatenablog.com

 

※ゲーム画像の著作権はHolicWorksにあります。二次転載禁止です。

f:
☝画像クリックで公式サイトへ飛びます。
2020年5月31日公式サイトへ画像使用を申請済。