BLゲーム ウウウルトラC(ウルC)一色鈴×蝶番史郎 ネタバレ感想
第二話プレイしてきましたー!
これは…。
極限こじれカプだなという印象。
こじれているけど、純粋に相手を想う気持ちやすれ違った過去。切ねぇぇーっと思わせておいて、時折り入る史郎のキレキレなツッコミに笑。
特に羽蘭ちゃん絡みのところはウケた。
羽蘭ちゃん何者なんだ、一体www
やばい。
このルートめっちゃ面白いわ。
第二話は、一話と比べて大人向けの雰囲気だった。正太郎がヒーローに憧れ夢見ていたのに対し、こちらは一色が完全に悪役のポジション。
第一話の時に感じていた、ヒーローと怪獣の違いとは何なのか。
一般的にはヒーローは『正義』で怪獣は『悪』になるんでしょうが、ここまでプレイしてるとどちらもそれほど変わらないのではないか…と思えてきた。
むしろこうなるように仕向けられている世間のシステムにどこか違和感がある。
史郎が、これは何か裏がある!と感付いていたので、ついに何か明かされるのか!?と期待しつつプレイ開始です。
では、ここからネタバレ。
第二話『水晶の夜』
かつて親の道楽で出演させられた児童映画。ここで出会ったベルちゃんが史郎の初恋の相手だった。
その後史郎は彼女を家に招いたが、怪獣が突然現れ史郎の両親と弟を殺害。その時ベルちゃんの顔も傷つけられてしまった。
ウルCの世界では、怪獣が出るとヒーローが助けに来てくれるのが定石。しかし、この2人の前にヒーローは現れなかった。
史郎から大事なものを奪った怪獣。そして助けに来てくれなかったヒーローのイカロス。これが幼い頃の史郎にあった記憶だった。
だから史郎は怪獣は勿論のこと、イカロスのことも大嫌いなのだ。
その後、とあるバーで運命の再会を果たす。ところが、女だと思っていたベルちゃんは一色鈴という名前の男(属性オネエ)だった。
変態怪獣を引き寄せるナゾの体質もあってか、史郎はある怪獣に騙され瀕死状態に陥ってしまう。
ここにベルちゃんが助けに来たが時すでに遅し。
ベルちゃんは史郎を看取ろうとしていたが、散り際に(もし顔の傷が治っていなかったら)君を嫁に貰いたいと思っていた的なセリフを聞いて方針変更。
怪獣になれば傷などすぐに癒えるからと半ば強引に史郎を怪獣に感染させてしまいます。感染方法はセックスだった…。
これ、確か第一話で狐塚君が怪獣に感染するには、「怪獣の血を目に入れろ」と小林君に言っていたと思うんだけど、感染方法はいくつもあるんだね。
怪獣の血というか…体液を粘膜から取り込むと感染するんだろうか…。
まあ、そんなわけで史郎は怪獣に感染して命は助かったものの、よりによって自身から全てを奪った大嫌いな怪獣そのものになってしまう。
幼い頃から抱いていたベルちゃんとの美しい思い出は、オネエでしかも怪獣になっていた男に全て壊され、最悪の状態からスタートとなりましたー。
いやー。史郎があまりに毒舌で「ここからホントにハッピーエンドになるんかいな?」と思えるくらいの冷えっぷり。
史郎のピンチにはいつも必ず助けにくるベルちゃん。史郎が怪獣になって1年後に再び顔を合わせるも、彼の辛辣な言葉や態度に心を痛める姿が切ない。
最初は思い切り拒絶していた史郎だけど、これ実は好きの裏返しだってプレイしていけばわかる。
それでもね。それにしたって…。
史郎わかりにくすぎる!
自分の前から消えろ!と言った口で、なんでもっと早く助けに来ねえんだよとか、呼ばれなくても来いよとか。
いやいや、それ絶対わからないからね。
ベルちゃんが怪獣になった経緯ですが。
顔の傷を治すには怪獣化するしかない⇒感染させた人が当時、史郎とベルちゃんと引き合わせた無頼監督だった。
この監督は、ベルちゃんのオカンのことが気に入っていたようですが、オカンがいなくなってからはベルちゃんを引き取っていた。
ここからどうやって例の団体『オレンジ』と絡んでいったのかはわかりませんが、最終的にベルちゃんは監督に利用されていたってことか。
監督はオレンジの総裁は自分だと言ってましたが、第三話で焦点となる雲雀野夜美とはどういった経緯で接触したんですかねー。これは次の話で明かされるのかな?
ところで。
怪獣になると個体によって様々な副作用と呼ばれる能力がある。
史郎の場合は、近くに怪獣がいるとお腹が痛くなり催す…のかな?と思っていたんですが。どうもこれ実際はムラムラとしてエロい気分になるようです。
一色は鏡の中を移動できる力だった。これら能力は、その人個々の本能だったり思い入れが強いものからくる要素が大きい。
ベルちゃんはこれらの力を集めて、怪獣が住みやすい世界に…と言うのは建前で、世界を怪獣に変えて全員殺すのが目的だった。
正太郎のときも狐塚君を守りたくて怪獣に変身したけど、ベルちゃんの史郎を守りたいは正に悪役になることで成そうとしている所業だった。
こうした選択肢しか見出せないのを、夜美に目をつけられてしまったんだろうか。
そして結局はイカロスも所詮は人の子か…。
当時史郎宅が襲われたとき、ヒーローの息子・十郎が誕生日だったから助けに来てくれなかったとベルちゃんが言っている。これが真の理由なのかは謎ですが…。
それならと、自分の力で史郎を守ると決めたんだろうね。ただこれ見てると、次第に行動がエスカレートして引き返せないところまで来てしまったのかなとも見えてしまう。
自分が勝手に史郎を愛してるだけ。
史郎の気持ちはいらない。
このシーンは刺さりましたねー。
これはベルちゃんなりの優しさなのか。
それとも受け入れてもらわずとも史郎だけはどんなことをしても守る…自分のやり方でっ、ていうことなのか…。
このあたりでははようやく史郎がベルちゃんに歩み寄ろうとしてましたけど、その前は彼も同じようにベルちゃんに接していたもんなーと思い出した。
ベルちゃんの気持ちを知ろうとせず、自分の中のキレイな思い出のまま終わらせようとしていましたから。
そのくせ弁護士の資格まで取ったのに、ベルちゃんの写真を撮りたいからカメラマンになった史郎。その後は誰を愛することもなく純潔を貫き通す。
対して、自分の顔の傷に心を痛めた史郎のため自ら怪獣になり、あまつさえ彼のヒーローになろうとするベルちゃん。感染には無頼監督と体の繋がりを持つ。
23年という長い年月はあまりに長く、互いの溝が深くなるだけだったのかとやり切れない思いでしたね。
これ以外にも、あの日史郎の家族を死に追いやったのはベルちゃんのオカンという悲しい現実。
ここへオレンジという組織と関りや、第一話で登場した正太郎が鉄人を開発した博士の息子であり、副作用は怪獣の能力が効かないという特殊な体質だった。
これらが複雑に絡み合った結果が今の2人となっている。
もうね、あまりに不運としか言いようがなくて切ないわ。
それでも最後は一色を悪役にはさせない!という史郎の行動と、ラストの「ベルちゃん…愛しているぞ」は凄まじい破壊力でした。
ここだけで全て帳消しになったくらいの衝撃だった。
つうか、史郎がベルちゃんに一途で純粋すぎる。もう史郎が可愛くて仕方ない。
ハッピーエンドの前に、ベルちゃんが一時姿を眩ませていました。
そのあいだ史郎は無頼監督を訴え法で裁こうとしていましたが、彼が心神喪失状態にあるとして無罪となっていた。
最初の世界で写真館を営んでいた史郎だったけど、探偵と間違われて依頼に来た客に対し、理不尽な思いをしている人には彼なりの誠意が見えていたと思う。
面倒だと言いながらも、意外と正義感の強い一面も持ち合わせていた。そう考えると、弁護士という職業は彼にとって天職だったのかもしれない。
思い描いていた初恋は理想とは違っていたけど、ベルちゃんが史郎のヒーローでいてくれたように、史郎は彼のやり方でベルちゃんのヒーローになろうとしていたのかなと思えた。
最後はそんな風に感じた第二話でした。
さてさて。
ヒーローが存在するなら悪役も必要なわけで。このイカロスとか怪獣の世界は夜美が作り上げた世界なんでしょうか。
十郎のために…??
第二話終盤で夜美が、黒いイカロスを倒してこいとベルちゃんに命令してますが。これほぼベルちゃんに勝ち目はありません。
私には悪役として倒されて来いと聞こえたんですが、それなのになぜ監督によって殺された史郎を生き返らせたんだろう。
そして世界が統合されて怪獣はなくなったハズなのに、オレンジの目をした末神という女は一体何者なのか…。
次の第三話でいろいろ見えてくるんでしょうか。
ではラスト行ってきます。
↓↓ ウウウルトラC第三話のネタバレ感想 ↓↓
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