腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム CAGE OPEN 吉本源 ネタバレ感想

吉本攻略したよ。

1コ前にやった新田の本性がいまひとつ掴み切れず苦戦したので、今度はわかりやすそうな人いこう!と思い、吉本に突撃しました。


 

この先ネタバレです。
ご注意ください。




きっと戦闘狂なだけで、性格はさほど複雑ではないだとうと予想してたんですが、まず会話がさっぱり噛み合いませんでした。そして廃遊園地では出会うたびに襲われました。

吉本にしてみたら、殺し合いは単なるお遊びの一環。その結果相手が死んでしまっても罪悪感はゼロ。

法に触れず人を屠ることができるこのゲームでは、吉本の本領が遺憾なく発揮されたのではないでしょうか。

血沸き肉躍る的な意味で…。


もはや完全なるキチガイか!?


キチガイなんだけど、狂ってはいない(⇐ここ重要)


いろんなものが欠落しているけど、そのぶん物事の本質を見る能力は高い…ように思う。

ものすごく限定的だけど。






対する紺野ですが…。

出会って初っ端で殺されそうになっている彼としては、吉本に対する印象は最悪だった。話も通じないし、それこそ作中に良く出て来た『宇宙人』という呼称がピッタリ。

そんな中でも吉本との絡みは笑えるシーンが結構あって楽しかったですね。



1.吉本の勤務先(パチンコ屋)での遭遇

まず「吉本って接客業できるんだ!」と驚いたペン吉。

そしてこのパチ屋の制服が、ものすごい違和感www

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紺野も初めてこの姿を見たとき『似合ってない』だの『制服に着られている』だとか、散々なコトを思っている。

このとき2人の距離は離れていて、紺野に至っては仕事でトラックに乗っているため会話をすることはできないのですが。

吉本がメンチを切ってきたっていうんで、「あいつはケダモノだから目をそらした方が負けだ!」とか、互いに遠くから口パクで罵り合っているのがおかしくて仕方ない。

店長に声を掛けられた吉本が先に目をそらしたら、紺野が本気で「勝った!」って思うあたり。この2人って意外と気が合うんじゃないかと思ったペン吉でした。



2.吉本がキバ太郎の銃を奪った時

これが1番笑った。

例の廃遊園地で、紺野が処刑されそうになったところに、吉本ほかゲームの参加者たちが乱入。

どさくさに紛れてキバ太郎の銃を奪い、鬼ごっこをするから10数える間にここから逃げろと。

キバ太郎は運営が用意した監視役だけど、刃向かう参加者には殺害することを認可されているらしく、紺野はこの恐ろしさを目の当たりにしている。

これはまずい!と思った紺野が必死に吉本から銃を手放すよう説得するんだけどね。

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これまで相棒だった鉄パイプを踏みにじり、新しいオモチャに心奪わる吉本を叱咤する紺野。若干、胸熱なオリジナルストーリーとなっていたが、これが吉本にテキメンだったというオチ。


なにこれ、吉本ルートめっちゃ楽しいやん!


それなのにどんどん進めていったら、なにやら怪しい雰囲気になってきた。

もしかしてここのルートがこのコイン争奪ゲームの真髄だったりするのかな☆(キバ太郎風に言うなら)

暴力、殺人、グロテスク表現におまけにカニバリズムありと、所謂てんこ盛りルートにどっひゃー!っとなった次第です。



そして途中で登場した宮瀬というオジサン。ゲームの参加者と言ってましたが、実は警官で昔吉本の起こした殺人事件の担当だった人でした。

吉本の動向を探るため、賞金は手にしないという条件でゲームに潜り込んだようですが、自分では吉本を説得することが難しいと感じ、1番近くにいた紺野に彼を連れてこいと脅迫紛いで頼んでいました。

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宮瀬さんに頼まれてるとは言え、どちらかと言えば吉本のことは苦手だし嫌いなタイプ。

それなのに時々顔を見せるまともな吉本を見て、彼がどんな人間であるのかと知りたいと思うようなっていく。

ある時、吉本から「お前が俺を殺してくれ」と。

なんでも昔飼ってた犬のポチに似ているから。
1番最初に殺したポチに似ているお前なら、俺を殺してもいい。

と、そんなことを言われたのですが…。




紺野は5人兄弟の長男でもあり、困った人はほっとけないタイプなんでしょうかね。もちろん吉本が直接「助けてくれ」と言ったわけでない。

「殺してくれ」と言った意味を、宮瀬さんから聞いた過去や現状を照らし合わせ、紺野が導き出した答え。

その答えと、紺野自身が選択した行動によって得た結末が各エンドへと繋がっている。

 

 

 

26.ALIEN AUTOPSY

 

やばい、なんかめっちゃ感動してしまった。
なんかここだけで泣きそうだわ。


吉本から見た世界の常識は、どうやら人とは違っていたようで。成長していくにつれて、それがおかしい、いけないことなんだと気づく。

でもそれを自分で止めることができない。こんなに楽しいことなのに、人を殺したいという衝動を抑えることができない。

ポチに似ている紺野だけがそれを理解してくれた。いけないことなんだとわかった上で、初めて自分と同じ視点で世界を見てくれた。

これまでひとりぼっちの真っ白な世界に入り込んできた、唯一の愛すべき人。それが紺野だった。

いやー。これマジすごいね。

攻略メンバーの中で1番難解だと思っていたのに、紺野の「吉本を知りたい」という気持ちだけでここまで来てしまった。

私の中で紺野の好感度が一気に上昇しました。

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ポチがケガをしてみじめな姿になったのを見て、こんなんじゃ誰からも愛されないからとポチを手にかけたけど、これポチが吉本自身にも思えてしまって切ない。

誰からも愛されないのはポチなんじゃなくて、吉本も同じだったのかと思う。

ポチには殺してくれる人がいたけど、自分にはいない。それを紺野に求めていたのかなーと。

でも最後の最後に、「じゃあ、お前も俺のこと愛してくれないのか?」と問われて、ここで初めて新しい選択肢が生まれている。


自分の世界に新しい道標をくれた紺野。


このルートで吉本は施設に入ったエンドとなっていた。本当は紺野といたいけど、更生するためにあえて受け入れたみたいですね。

施設での面会を終えて紺野が帰ろうとする様子に、寂しそうにする吉本がなんとも可愛らしくてたまらん。

 

 

 28.ANUNNAKI

 

紺野が、吉本の「殺してくれ」という願いを聞き入れるルートでした。

これは紺野にとっては酷なエンドだわ。残ったのは自分だけ。

最後の方で新田に、「お前は行くなよ。あいつが連れてきてえって思ったら、お前もとっくに死んでんだよ」と言われた。

吉本が紺野を連れていかなかったのは、「この世界は、きっとお前に優しくしてくれるはずだから」っていう結論で一緒には逝くことはしなかったようです。

彼は決して狂っているんじゃなく、特に固執しているものに対しては自分本位で物事を考えることはしない。

ただし。

吉本の優しさと残酷さが、紺野の深い傷となって残ることは間違いのない。そんなエンディングでした。

ここ、結構キタ。重いのが…。

 

 

29.Grays

 

おじゃる丸からまともな人間になってた。
これ人間ルート?

吉本曰く「吹っ切れた」らしい。

ペン吉「…」

吉本の観察員という宮瀬さんも、人間になった姿を見て思うところがあったのか、「何かあったら連絡しろ」って、自分の携帯番号だけを紺野に残して帰っていた。

え…。
ええ!?

 

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これまで散々紺野に暴力をふるい、レイプ紛いなことまでしてきた。それなのに紺野は自分を殺すことはしないと言う。

紺「殺して、お前が救われるなんて思えない」

人間に戻った吉本ならこの意味が理解できるだろうし、これ以上紺野に自分を殺せと言ってもムダだろうとわかったんじゃないのかね。



ここでは施設に行かず、紺野宅に転がり込んでいた。ただ時折りあっち側の吉本が現れる時があるみたいです。

でも紺野がこっちの方が好みだとわかったからなのか、多分この先は人間吉本のままなのかもしれない。

分別の付く人間の方なら、急いで施設に入る必要もないと宮瀬さんも思ったのかな。危ない橋を渡っている気もしなくもないけど…。

ゲームの賞金でマシンガン買おうとしているのは、全力で阻止した方がいいですね。

 

 


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penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

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