BLゲーム CAGE CLOSE 石松征四郎 ネタバレ感想
うおぉぉぉぉ!!!
なんじゃこれ。
石松、やばい。
痺れた。
どのエンディングも本当に面白かった。
石松はOPENの時から威圧感すごくて、おっかない兄ちゃんっていうイメージでしたね。表情の変化も乏しい上に、ほとんど喋らないし。
こんな狂犬じみた人と分かり合うには拳しかないのかな、とか思った日もありましたよ。
だって喋らないなら戦うしかないやん。
まあ、案の定ボコボコにされましたけど。
そんな中、ものすごく気になったのは彼が着てたコートですね。特にあのファーの部分。色は違えどドフラミンゴさん並みのフワフワ感に、実はちょっと触ってみたいとか思いました。
これ以降バレてます。
私、これまで牧さん⇒大衡⇒来栖ってプレイしてきたんだけど、ここで初めて紺野が警官殺しを実行してた。
うわー、マジかー。1周やった時点で、ここはどうやっても回避するようになってるのかと思ってたんですよ。そしたら今度は大衡が犠牲に。
ペン吉「………ナニコレ」
ついさっき人をザクザク殺したばかりなのに、今度は目の前で親友が頭撃たれるって…。
このへんで私も本気になりました(正しく座りなおした)
ついに人殺しの業を背負い、自分の不注意な行動から親友も巻き添えにしてしまった。ここから先は大衡の仇討ちのために行動することになるんですが、もう紺野が痛々しくて見てられない。
このルートでは、石松の遠い親戚から送られてくる荷物(みかん🍊)を連日届けにいくうちに、斎木父によって会社を買収され、両親が自殺まで追い込まれた事実を知ります。
斎木の下で働いている理由は、斎木父に復讐する機会を狙ってのことだった。
サムライ?
武器は日本刀、タタミな和室、石松サウンドは心地よい日本風の音色を奏でている。そこに両親の仇討とくれば、これはもう完璧サムライだろ!と勝手にイメージしてみました。
何故あえて日本刀を選んだのか気になるところであります。
こんだけ純和風なのに、なんとオカンがフランス人!紺野がよく石松の目が青いって言ってたけど、目が細いからよくわからなった。
ここからは、各エンディングへ。
14.Voilà C'est tout.
このエンディングのあと、ペン吉は3日ほど元気がなくなりました。切ないんだか辛いんだかよくわからなくなって、久々に現実世界まで引きずった。
親友を殺され、仇討することを誓った紺野。
しかし復讐を遂げるにははコインを手に入れる必要があり、あれだけ嫌だったコイン争奪戦へ積極的に参加している姿がキツかった。
警官殺しに親友の死。
あげく、同情しつつもようやく近づけた者から奪われた家族の命。
まず思ったのは、公式が本気で攻めて来たな!ですね。
石松が家族を殺した直後に紺野が帰宅し、石松から「俺がやった」と聞くところは、決定的に石松が敵側であることを思い知らされました。
狂気・奪略・疑念・消失・哀愁…、おおよそ人がマイナスイメージを連想するワードを全てぶち込んだルートだった。
こんなの紺野には絶対に受け止めきれないだろうし、何より家族を失った気持ちを1番痛感しているのは石松なので。
それを石松にやらせるのかーと、かなり堪えましたね。
堪えたと言えば、エロシーン。
紺野は知らないけど、プレイヤーの私は知っている。このシーンの前に斎木から紺野の家族を殺せと言われていたことを。
最初は親友を殺したキバ太郎の正体を掴むために、みかんを配達しながら何度も石松から情報を得ようと食い下がっていた。
それがいつしか「斎木の下で働くことをやめろ」と、おせっかいなくらいに石松の領域に踏み込み、復讐のためだけに生きてきた男が初めて揺らいだ瞬間でもあったんじゃないだろうか。
石松ってほとんど喋らないから、紺野から語られる石松しかわからんけど。
「この後お前の家族殺しに行くんだよ…」って思いながらやるセックスってどんなよ。仕事中は感情を押し殺せても、情を交わすセックスは違うだろって。
紺野も薄々感づいていたけど、まさに『縋る』という言葉が相応しい。
ここの石松が1番人間らしいと感じ、そして私が最も辛くて悲しいと思ったシーンでもあった。
これまでの紺野って、自分の過ちは素直に受け入れていたし、例えそれが敵対してる人であっても道徳的に間違った選択はしてこなかったと思う。
でも今回のはさすがに振り切ってた。
何も言わない石松に喰ってかかる姿は、自分をコントロールできずにもがき苦しんでいるように見えた。
いくら斎木から命令された殺しとは言えど、石松が殺したことは事実であり、これによって起こる感情の矛先は当然石松へ向かっていくわけで…。
驚いたのは、紺野の復讐を優先させたことですね。これまで斎木父を殺すためだけに生きてきた男が、最後に紺野と向き合い自身の清算を行う。
なんとも不器用な石松らしい決断だったと同時に、実に律儀な性格なんだと思った。
…やっぱりサムライだった。
ただし。
参加者にとって理不尽なゲームであっても、最初に他言無用のルールを破ったのは紺野自身なのです。家族の死は自らが招いた結果であり、本当の仇は俺じゃないか…。
『復讐なんて、不毛なだけだ』
ルートの結末を見る限り、確かにこの言葉の通りなのかもしれない。世の中の全てが『結果』だけで成り立っているのは十分承知してるんだけどね。
それでも敵対関係だった2人が非日常的な熊沢で出会い、8日間という短い期間で確かに心を通わせた事実がある。
2人はいなくなってしまったけど、私の中の記憶として残しておこうと思う。
13.Apprivoiser
こっちも家族は殺されてしまっているけど、石松がやったという確証がないまま話が進んでいった。
警官殺しを実行したことで家族まで手が伸びることはなかったのですが、結果としてなぜ殺されてしまったのか、紺野は知らないままんですよね。
「なんで殺した」という問いに答えなかった石松だけど、これは色んな理由を考えてみたんですが、私の中で結論は出ませんでした。
やっぱりおかしいと気づいた長女が再度通報したのが原因ですが、今更それを言って何になるのかなって。
仮にここで紺野が聞きたがっていた疑問に答えたとしても、起きた事象が変わることはないですし、石松は紺野に復讐されるためにすでに舞台を作り上げてますからね。ここまできて、もう後戻りはできないでしょ。
ただ、斎木が石松に刺されて死ぬ間際、「あの野郎の家族を殺したことが、そんなに堪えたか」と聞かれている会話を耳にしているので、やっぱり石松だったんだとわかってはしまうのですが…。
石松に復讐するチャンスを与えられた紺野。
結局は目の前にいる石松を殺すことができなかった。
このとき「殺したかもしれないじゃ、石松を殺すことはできない」と結論付けているけど、殺すことを躊躇ったのは迷ったから。その迷いを考えるだけの冷静さがあったから殺さなかったんだよね?
もう1コ上のルートで違うのは、まさにココだった。石松が自分で殺したと明言しているのか、そうでないか。
どっちも明らかに石松がやってるんだけど、たったこれだけで紺野が復讐するのかしないのかが変わるくらい、紺野という人間は脆くて弱い。
でもこの弱さを持つ彼だからこそ、石松の隙間に入っていけたとも思えるのです。
人が感じる辛い、悲しい、寂しいを知っている紺野が『殺せない』ではなく『殺さない』という選択をしたのは、弱い自分を認めた上での結論です。
矛盾しているのかもしれませんが、自分の弱さを知る人間ほど強いものはないんですよ。
実際、斎木も早い段階から紺野を『不穏分子』と位置付けていたので、想定外のことが起こる可能性は常に秘めていたのではないかと思う。
喧嘩が強いでもなく、人間として甘いところたくさんあるんだけど、人の内に入るのが異常かと思えるくらいスゴイ。運営からしたらダークホースもいいところだわ。
ここでは石松もある種、賭けに出ていたところもあるんじゃないでしょうかね。紺野に殺されればそこで終わり。でも殺されなければ、紺野を始末してこれまで通り斎木父の復讐は続ける。
この2択しかない時点で、石松という人間がおおよそわかる。ほんと難儀な性格だわ。
ラストは「…お前に出会えて、良かった」というセリフで紺野を刺す…って、これ反則だろー。
ペン吉ひっくり返った。
刺されてないけど。
紺野が1番欲しかった言葉じゃん。意識がなくなるまで「ここにいる」と繰りし、最後は「すまなかった」って…(;_;)
石松が男前過ぎて、コートのファーをむしり取りたい衝動に駆られた。
キー!!(←してやられた感)
最後の最後でコレを持ってくる公式が恐ろしいです。
こんなのみんな石松好きになっちゃうやん!
次に目を覚ましたときは病院のベッドの上だった。
一撃必殺の石松が外すワケがないので、明らかに生かすつもりで1度紺野を殺したことにしたんですね。
これの意味するところとは、「お前の復讐は1度死んだことで終わった」というメッセージなのでしょうか。
うおおおおお!!
石松、最高かよ。
最初は斎木専用の殺人マシーンだと思っていたことを謝りたい。
ところで…。
この後どこかで再会とかあるんでしょうか。
16.peu à peu,ainsi
ここは、またなんというか。
金色の怪物石松と、それに魅せられた子羊紺野の復讐物語とでも言うのでしょうか。
『復讐なんて不毛なだけだ』は一体どこへいったんだい?
利害一致により、互いの復讐のため2人が組むことになったのがこのルート。というか、紺野が協力しろってうるさいので、仕方なく石松が折れたという感じしかしない。
でもこれって、よくよく考えてもあまり石松にメリットないと思うんだけど、協力してやってもいいくらいには紺野を気に入ったってことでいいんだよね?
ここは石松がよく喋って楽しかったですね。
自分の望みを叶える為に、紺野は結果的に自らのケツを差し出した形になってしまうんですけど。
まあ…これは強引にやられた。とも言いますね。
石松とのセックスでは、逆らったら殺されるんじゃないかっていう恐怖が、抵抗することを本能的にストップさせてしまっていた。
石松は完全にコレを楽しんでいました。
ひ弱な動物が絶対に勝てない相手を目の前にして、完全に身動きが取れない感じ。
私、この設定が非常に萌えました。
圧倒的に強いものから支配されると、普通は恐怖心の方が勝ると思うんですけど。ここから石松が紺野にとって興味ある対象へと変化していく過程がすごく良かった。
自分にはない強さを持つものに惹かれて、それをもっと知りたいと思う。そういう純粋な探求心が、逆に相手を夢中にさせてしまっているんじゃなかと思えてならない。
やっぱり紺野って恐ろしい子!
そして肝心の復讐ですが。
『檻』のルールが無効化するのは、賞金を手にした瞬間。
カネの入ったケースに触れたと同時に、石松があっという間にキバたちを始末していく様は圧巻だった。
紺野も念願だった大衡の復讐をやり遂げ、爽快感を噛みしめている姿に、「こりゃ大物になるわ…」そんな予感すらした。
でも驚いたのが、斎木にも手を下していいと石松の許しが出たことですね。
だって石松の復讐は斎木に会いに来る父を殺すことなので、息子殺しちゃったら父に会う機会を逃すことになってしまう。
いいのかな…と不思議に思ってエンディングを迎えたら、さらに続きがあった。その内容を見て、ペン吉は理解しました。
30.TO BE CONTINUED…
ここについては、感想というより自分が理解するためのメモっぽいものです。
斎木息子が死んだと報告が入っているシーンからスタートした。息子のやり口に父は飽きれている。
こ、これ。斎木父は魔王なの!?
そんな中、斎木父は石松と会談している。
話の内容からするに、石松は斎木父から接待を受けていたようです。その接待の方法は、斎木の付き人になることで、これは石松自身が望んだものだった。
斎木父は、石松の親にしたことを申し訳なく思っている様子。本音なのか建前なのか、本当のところはわからない。
父の狙いは、世界的に実力のある財閥と取引をすること。石松はその財閥の非常に重要なポジションにいるらしい。
石松は取引相手となる斎木グループの実態を探るため接待を受けたんだね。
以前、紺野が石松から聞いた両親の話。
親が小さい工場を経営していた。
その場所に都営団地作るから立ち退きを求められたが断る。
そしたら取引先が全滅。
後から斎木グループの圧力があったと知る。
都と斎木グループは癒着関係であった。
父は、都と癒着関係だったように、石松がいる財閥の経営する会社とも同じ関係になることを望んでいた。
ちょっと長くなったけど、だいたいこんな感じかな。
取引の話のあと石松が、「息子の付き人をしたいと言ったのは、復讐のためだよ」と告げて終わっているんだけど、その後斎木父への復讐は叶ったんだろうか。
それとも宣戦布告をしに来たという意味合いなの?
どちらにせよ、この接待は結果的に斎木父に対する復讐の第一歩であったということになる。
斎木父と同じ土俵に上がるには、社会的に彼と同等かそれ以上にならないと、会うことさえままならないよね。
ここでは明らかに石松の方が有利だった。
最初から勝てる試合をしに来ていたということは、暗にこの復讐は簡単には終わらせないというメッセージにも取れるのですがそこんとこどうなん?
ひええええー。
これはこれで気になるわ。
まさに金色の怪物が、魔王に牙を剥くって絵面だった。
THE・カオス!
いよいよ次回はラスボスの斎木息子いくけど、話の軸は当然この家のことだよね。このエンディングからして、精神的にきつそうだなー。
↓↓ CAGE CLOSE 斎木旬のネタバレ感想 ↓↓
penkichi-201902.hatenablog.com
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