腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム ディストピアの王 フルコンプまとめ 特典ドラマCD・SS ネタバレ感想

デ王フルコンプしましたのでまとめです。
後半は特典ドラマCDやSSの簡単な感想です。

 

 

まとめ

 

まとめはネタバレなしでいきます。

デ王、予想を裏切られたゲームでした。

久々ですね、ボブゲでここまで笑ったの。すごく面白かったです。

最初はバンドもので、主人公がスターを目指すために様々な障害を乗り越え夢を叶える的なストーリーかと思ってたんですよ。

所謂これがメインストーリーで、各キャラルートで相手キャラの掘り下げとスターになる道筋が違うってだけの。

もちろんそういった話もあるんですが、全く予想してない展開がありましてですね。

攻略キャラ4人のうち2人については、バンド活動とかスター目指すのはどこへいった??となるくらいスターへの道は遠のきますが、ドシリアスかつ壮大なテーマに大変ビックリいたしました。

このゲーム最大の特徴は主人公そのものと言って過言ではないかと思います。良くも悪くも主人公・桐久の王様気質と、プレイヤーすらも疑問に感じる揺るがないポジティブ思考。

まったくその自信とやらは一体どこからやってくるんだよ?って思うくらい眩しい主人公でした。

今だから言えますが、このゲームがCool-Bで発表になった時、この主人公は正直苦手なタイプかもなーって思ってました。

これが雑誌のSSを読んだり、1人・2人とプレイして中身が見えていくうちに1番好きなキャラに変化していくという。なんとも不思議な現象を体験できます。

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デ王はプレイしてみないと、面白さがなかなか伝わりにくいかもしれません。

これからプレイしてみようか迷っているようであれば、迷わずポチっていいと思います。どうせ買うならどこか特典つくところで買われた方がいいと思いますよ。

ピルスラさんは特典としてドラマCDやSSを積極的に付けてくれるので、第一印象で好きなキャラのとこを選んでいいと思います。

私は水明クンが気に入ったので彼の特典つくところは全て買いましたが、今は全員のドラマCD聴いてみたい、SS読んでみたいなーと思うくらい、攻略キャラが非常に魅力的です。


ほかゲームシステムは相変わらず快適でしたし、声優さんたちは間違いところで固めてきているので違和感覚えるところは皆無です。

それと今回絵が全体的にキレイなものが多く、痛々しいシーンでも見入ってしまいましたね。

特に表情がイイ。

何より水明クンが童顔なのにオットコ前でかっこよかった。どこぞの店舗特典に描き下ろしイラストがないのが残念で仕方ない。

2021年8月4日発売のCool-B Vol.99では、アンジーと桐久の新規描き下ろしイラスト&SSが掲載されるようです。いつかどこかで水明クンと桐久のも載せて欲しいなー。


FDが出るなら勿論プレイしますが、いつかの次回作も立石涼先生の絵だと泣いて喜びます。

以上、ゲーム全体のまとめでした。 

このあとはドラマCDやSSの簡単な感想です。
ネタバレしてますので、ご注意を。 

 

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特典ドラマCD・SSネタバレ感想

 

初回限定版特典ドラマCD『キング・オブ・ゲーム』

 

笑いで死にそうになった。
一番ツボったの。

ふるちんヘリコプター

全員で王様ゲームをすることになったのですが、毎回王様になるのは桐久です。王様からの命令は絶対。

桐久のムチャブリに他の4人が振り回される結果は目に見えているのですが、もう桐久が楽しそうで非常に生き生きとしております。

李京のオネエにビビり、庵士の可愛さに大爆発しました。
 

公式特典設定原画&SS集(全員)

 

SSはエンディングその後じゃなくて、ゲーム内では描かれていない各キャラの生い立ちとか、桐久に会う前の過去がズバリ書かれていました。

エンディングその後のSSは各店舗特典になってるから、こうした内容になったのかな?

SS読んでると、中にはこれゲーム内にあっても良かったんでない?と思えるものもアリ。

特に李京については、菟針李京になる前についてはあまり詳しく語られていないので、このSSって結構重要じゃないの??って思った。

私、どうして李京がここまで情に欠落した人になってしまったのかイマイチ決定打のようなものを感じられずにいたんですよね。

彼のルートでは最初の方からワケもわからずエグいシーンが続くので、プレイしててダメな人はそこで拒絶してしまう人いるんじゃないかと思う。

エンディングまで迎えても、これまでされた仕打ちを考えると桐久のようには思えないよってなるかもしれない。

それでもこのSS読むと、李京の残酷な振る舞いやセリフについても繋がってくるので、SS読む前と後ではキャラに対する印象も変わってくるのではないかと思っている。


デ王の攻略キャラで、半左は幼馴染かつ最初から桐久のこと好きだったから比較的キャラの心情がわかりやすいと思う。

でも、ほかの3人については桐久を好きとかいいなって思う前に、自身の問題にケリをつけないとなかなか好意を抱くまでには時間かかっているかと思います。

そうした点から、攻略キャラ視点のSSは本当に貴重。

ゲーム背景を深く知りたいのであれば、公式のSS集はアリだと思います。


設定資料集なだけあって、人物紹介・一般的なパーソナルデータ・略歴が載ってました。ここのキャラクターデザイン解説や作画解説が良かった。

こうした雰囲気を出したいとか、こんなところを注意してみたとか、そういうの。

作品を作り上げていく上で、作り手の考えや思いを知れるのは、プレイヤーとして非常に嬉しいです。


あと1番驚いたのが九銛さんの32歳という年齢。

え?こんなに若かったの!?

だって本人、自分のことおじさんって言ってじゃんね。ライブ用のズラとかさ…これもう狙ってるとしか思えないんよって。

ゲームからしておじさんを前面に押し出してきてたから、どっぷり40代なのかと思ってたペン吉です。バリバリのアラサーでした!

シーガル特典SS『模索可能な未来のこと』

 

やべ。

桐久の尻を作り替える話が、ラストで桐久両親のセックス話聞いて泣きそうになったわ。


水明クンの両親が殺された日。オカンが父の友人に強姦され殺されたのを目撃してから、彼のセックスに対する認識は歪んでしまっている。

彼曰く、セックスは愛を確かめ合う行為ではなく単なる道具だと言う。本人がそう言うのだから、間違いはないのかもしれない。

ただ私は果たして本当にそうなのか?と疑問に思っている。

これはゲームをプレイしている時から思っていたんだけど、愛…めちゃくちゃあるよね??

そもそも疲れた身体に鞭打って、寝る間も惜しんで尻を作り替える行為自体…

愛がないとできなくない?

ねえ、ちょっと。そこんとこどうなん??


さいころ突然両親を奪われ、そこから必死に這い上がってきた水明クンですが、何より欲しかったのは家族なわけで。

その家族になろうと言った桐久の尻を作り替えるということは、自分だけがして許される深い絆を持った関係を築くことでしょ?

テクニシャンな彼のことだから、尻作り替える=桐久のことをセックスで繋ぎとめておきたいように思えてしまったんだけどさ。

何て言ったらいいの?好きだからセックスするんじゃなくて、セックスという行為で好きを表現してるの。

だって私から見たら、水明クンは桐久にベタ惚れなんだもん。

常に自分だけを見て欲しくて、俺なしじゃダメってくらいにはしたいんでしょ!!そういった意思を感じてしまう。


引越しの時、業者の人を家の中に入れたくないっていうのは、あの父の友人事件が原因かと思うんだけど。

家族と過ごす大切な場所へ他人を入れたくないのは、今度は絶対に壊されたくないからなのかなーって思うと、ちょっと切ないですね。

普段は紳士的に振舞っている水明クンですが、時々子供っぽいところがチラチラするのが本当にカワイイです。

 

Amazon特典ドラマCD水明×桐久『あの日と同じ、部屋の中で』

 

ラブホを経営する支配人さんのお見舞いに訪れた2人。またあのピンクの部屋に泊まることになったようです。

水明クンは早くセックスしたいので『ヤリましょうのどぎつい視線』を送るも、ワザとやってんのかってくらい伝わってなくてワロタ。

彼の意思がしっかり伝わったあとの自信に満ちた桐久の「さあ、来い!」に、やっぱりこれこそ安定の桐久だよねーって思ったわ。

「色気ない」とか「アンタが喋ると興が削がれる」とかこのあたりのシーンで、半左の時も「喘ぎが汚い」とか言われたのを思い出してですね。爆笑してしまった次第です。

これまでのボブゲで、こんな色気のない主人公っていた?ってくらいには桐久って異色かと思うんですけど。

エロいとかカワイイとかそういうのとはまた別のタイプだよね。アホっぽいけど、アホじゃない。この型にハマってないアンバランスなところがイイ。

エロシーンは相変わらず雄みある水明クンの囁きが聞けました。エロくてサド気質なのに、カワイイって最高だね。 

 

公式特典ドラマCD李京×桐久『あの日と同じ、腕の中で』

 

ゲーム本編の終わりがあんなだったのでエロいシーンは難しいだろうなって思ってましたが、濃厚なキスや李京が迫るシーンあり。

このへんはさすがに百戦錬磨の李京先生なので、桐久の怒りものらりくらりと躱していく。


ただドーム内にいた頃に比べると、確実に李京が変化しているのがわかります。

あのエンディングの後の2人ってどんな生活してるんだろうって興味あったので、このCDではそういうのが聞けて良かったと思ってます。

攻略キャラ4人の中で李京と一緒にいる桐久が1番警戒心強いですね。両親を殺され、自身もひどい目に遭いましたから当然っちゃ当然なんですけど。

それでも一緒に生活して李京の変化が見て取れると、憎いという感情よりは本来の李京がどういった人間なのかっていう方が興味があるようですね。

李京が新しい世界で自分を偽る必要がなくなり、『生きる』を実感しながらも満たされていく中。

時間をかけてゆっくり桐久のわだかまりも解けたらいいなーと、そんな風に思えたドラマCDでした。


以上、デ王の特典感想でした。



ディストピアの王 初回限定版 アニメイト限定セット