腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム サイキックイクリプス スバル リヒト シリウス ネタバレ感想

サイキックイクリプス、フルコンプしました。

思っていた以上に骨太なストーリーでした。

タイトルがサイキックですからね。当然そうした能力があるお話なんでけど、裏含め全てのルートを終えると、この物語の背景まで知ることができたのには驚きました。

主人公ケイを中心に、彼の周りにいる人たちがどんな結末を迎えていくのか。展開もスピーディーでグイグイと引き込まれました。

フルコンすると全部が繋がってくるあたりは、最初から設定がしっかり決まっているせいかブレることはありませんでしたね。整合性がちゃんと取られてて、ラストはスッキリ終えることができて好感触です。

ただもうちょとこうだったらな…という点もいくつかありました。このへんは次回の記事で上げようと思います。

このあとは、スバル・リヒト・シリウスネタバレを含む感想になってます。

基本的に裏ルートまで含めた感想になっていますので閲覧ご注意ください。

 

 

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スバル


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ペン吉、1番最初にスバルルート選択したんですけど。スバルがどうのってより、まずこの世界観を頭に叩き込むのでいっぱいいっぱいでした。

ちょっとスバルの話行く前にストーリーを簡単に…。

登場人物のほとんどがサイキック能力を持っていますが、この世界では人工的にそうした能力を開花させる『ポラリスシステム』という技術が存在してます。

このお陰で人々は生活する上で恩恵を受けてはいるものの、完全にポラリスシステムの管理下に置かれた状態になってます。人間より機械であるポラリスの方が優位になってるってことですね。

厄介なのは、この世界には『蝕人化』という現象があり、蝕人化した人間が人を襲って殺害するという恐ろしい設定があります。

『蝕人化』してる人の共通点は、サイキック能力を開花させるプログラム、ポラリスシステムを使用してる人達だったんですね。

当然ながら住民は「ポラリス怪しい、ポラリスが原因だ」ってことなるんですが、これを不服に思ったポラリスが「これまで散々おまいらのために働いてきたのに!」と人類滅亡へのカウントダウンを始めます。

もともとポラリスシステムを研究・開発したのはスバルの父ちゃんで、そのポラリスに名前をつけ自我を持つきっかけを与えたのは主人公のケイ。

ポラリスは異常と思えるほどケイに執着してて、再び自分の元へ戻って来てくれることを望んでいます。

ここから自我を得たAIポラリスとスバルたちの対決となっていくって感じですね!



スバルはケイの幼馴染でもありますが、小さい頃から頭脳明晰でかなりの合理的主義者。

ストーリー冒頭から2人の両親は既に蝕人化による被害で亡くなっているので、しっかり者のスバルが生計を立てつつケイの面倒も見てるという関係。

本当に同い年なのか?と疑問に思うくらいスバルが自立してます。同時にプレイしてる人なら、スバルがケイのことを大事に思っているのがすぐにわかるかと思う。

わかるんだけど、なぜそこまでケイに拘るのかってところがずっとモヤーとしたままだったんですよね。

ケイは過去、ポラリスと取引したスバルの父ちゃんに捕まって脳をいじられている。それが原因で記憶を無くしてしまっているけど、スバルによって新たに記憶を植え付けられています。

そういうのに負い目を感じているものあって、とにかくケイの過去に関わることには言いたくても言えない姿が見てて辛かった。

時に強引にケイを説き伏せるシーンもあって、「この頑固者め!」と思った時もありましたよ。それでもどうしてもケイだけは守りたいっていう気持ちはガンガン伝わってきました。

 

これ裏ルートやる前と後では全然スバルに対する印象が変わってくる。

普通は2人で生存できる道を選ぶと思うんだけど、どちらかと言えば自分が死ぬことになってもケイだけは生き残る未来をあらかじめ予測して準備してるあたり…。

ケイの能力の代償を考えた上でのことだと思うんだけど、これは裏をやると『北辰の息子だからね』で納得できてしまう。

もちろん直球に言えばケイのことが好きだからっていうのもあるんですけど。いわゆる親が子に与える愛情をほとんど受けずに育ってきたスバルにとって、ケイだけが家族に1番近い存在だったんだなーって。

どれだけ合理的・現実主義なスバルでも、根底にあるのはただただ愛する人には生きていて欲しかったから。

こうした感情は演算で導き出される結果とは全くの別ものだから、ケイが思い通りに行動しないことに悩むスバルが人間くさくていい。

ただスバルが何でもかんでも自分の思い通りに事を進めようとするもんだから、ケイが蚊帳の外になっちゃっているのが若干不憫でもありましたね。

彼にとって、すべてはケイがいたから…に尽きる。その逆も然り。

2人だけで助け合いながら生活してきたからこそ、互いに依存している部分もあるかと思うのです。なのでここのカプに関しては、収まるとこにとこに収まったという印象ですね。

Ture Endはポラリスとスバルの頭脳対決が見もので非常に楽しめました。

 

 

リヒト

 

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多分ここが1番甘いと思う。

ただリヒトのルートをやるともれなくミカゲさんがくっついてくるので、この人の素性がわかるまではだいぶヒヤヒヤしました。

序盤で痛い思いさせられているのと、NOとは言わせないとかね。殺す時は躊躇いなくスパっと殺る人です。裏ルートでは、その背景が明らかになってます。

リヒトルートは勿論リヒト×ケイの話なんだけど、ここでミカゲさんの忠誠心が垣間見えるシーンがいくつも出てくるので、主従の信頼関係も見どころかもしれない。

攻略対象1人につきTure・Normal・Darkと3つのエンドがあるんですけど、絶対Ture以外でミカゲさんの手によって殺されるルートがあるんだろって思ってました。

なかったけど。


リヒトに至っては、最初のイメージがもっとこう…ツンツンなキャラかと思ってたんですよ。そうしたらものすごく礼儀正しくて話の通じる人だった。

スバルやケイが住むドームを管理してる最高責任者で、いいとこの坊ちゃんですよ。しかも自身が非常にレベルの高いのサイキック能力者でもあります。

そんなスーパーミラクルなイケメン坊ちゃんが、ケイの住む家に泊まりに来るんですけど。着替えとして『俺が主役』Tシャツを着た坊ちゃんの立ち絵を見たときは吹きました。

似合わなすぎて…。

ケイの監視役として共に行動してきたリヒトだけど、2人でゲームなんかしちゃってるシーン見ちゃうと、年相応の子供なんだよね。

バートランド家の子供じゃなかったら、きっとこんな風に友達と遊んでいたんだろうなーって切なくなる。

よくここまで擦れずに育ってこれたものだわ。もともと優しい子だったんだろうけど、ミカゲさんのお陰でもあるのかな。


ゲーム中ではケイが20歳に対し、リヒトが17歳。

変に大人びてなくて子供っぽくもない。喜怒哀楽があまり激しくないだけに、リヒトが自分の想いを告げるシーンは、本当に年下かよ!ってくらいスマートでした。

ケイがさっぱり年上には見えないので、こんなイケメンでしっかりした子が年下なんだってところが萌えでしたね。

そしてポラリスと共存の道を歩むルートは、リヒトのところだけなんですよね。

ポラリス君、頭はいいけど中身はお子様のままなので、リヒトのポラリスに対する素直な態度にすっかり丸くなるのに笑った。


これはどのルートでも明かされますけど、蝕人化を引き起こしていた原因はケイの元から持っていたサイキック能力の影響だったんですよね。

Dark Endでは、最後にケイが【生まれてこなければよかったんだ】という究極の選択をしてます。

ここで終わりかと思ったら、ケイが生まれなかったシーンがちゃんとあったんですよ。これはペン吉も悲しかった。True End以外は残酷なシーンが多めでメンタルにきそうです。

 

 

シリウス

 

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僕はケイのアイドルですから


シリウスは旧型アイドル育成アプリのキャラクターで、人間ではありません。スバルがケイを守るためにと改良されたAIとなります。

ペン吉がこのゲームを買ったのは、Cool-BシリウスのSS読んだから。最初SS読んだときは、アプリのキャラと人間がどうやって心を通わすんだろう?と、ここで興味が出たんですね。

キレイ目のキラキラお兄さんで、性格が底抜けに明るいキャラです。空気の読めないアイドルは他キャラルートでは完全にムードメーカー的な存在。

序盤でリヒト・ミカゲに尋問されてたとき「ケイは僕を武道館に連れて行ってくれるプロデューサーなんですから!」と啖呵を切って出てきたんですよ。

そのときのミカゲさんがケイを残念そうな視線で見るのにワロ。

ミカゲ「おや、電子のお友達ですか?」
ミカゲ「大人の方のお友達でしたか」
ミカゲ「人の趣味は色々ですものね」

ミカゲさんが完全に誤解してますが、特殊な事情を抱えてるケイとしては大ごとにしたくないので大した反撃もできず反論するのみ。

シリウスがケイを逃走させようと必死なんですけど、周りとの温度差にこのシーンは笑いっぱなしでしたねー。


Ture Endは自身がAIということもあり、ポラリスに対しても同族からのアプローチとなりました。

途中まではお子様の喧嘩のようでしたけど、感情を持った機械であるからこその辛さや虚しさをわかるのはシリウスだけですからね。

もともとシリウスポラリスシステムを停止させることに特化したプログラムです。それでもシリウスが選択した答えはポラリスを消すことでなかったんですよ。

このへんプレイしてて、おおーシリウスルートでも共存の道があったのか(震)と感動してたら、システム自体からポラリス用無しと判断され削除(ちーん)

ポラリスの本音が聞けた後にこれは結構キツイわー。

ただここの救いはシリウスが機械と人の架け橋になったことですね。ポラリスはいなくなっちゃいましたけど、彼の意思は継ぐことができたのかな。


そして問題のエンド。

いつも一緒でなによりケイが笑顔でいてくれることを望んでいたシリウスですが、いやーきちゃいましたね…Dark End。

THE 闇堕

シリウスが第二のポラリスとなったエンド。これはちょっとショックですが、ルート中の選択肢を思えば納得してしまう。

機械だからこそ思考が短絡的で残酷。シリウスのDarkは本当にDarkで笑えんわ。

 

 

次回は裏ルートのネタバレ感想・まとめ・攻略情報を掲載予定です。


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