BLゲーム Paradise 極 感想3 フルコンプ タカラ・ミツギ・マツダ ネタバレ
Paradise極、フルコンプしました。
今回はメインキャラ3人衆。さすがこれまで攻略してきたサブキャラとは明らかに扱いが違ってたわ。限られた容量の中だからね。それはもう仕方ないことなのは重々承知してる。
逆に言えばここが一番の真髄となる部分なので、自ずと期待は高まるばかりで…。
私がパ極で楽しみにしていた部分は大きく2つあった。
1.キドさんたちのグループと、どんな風に協力していくのか。
2.タカラ家の恨みの連鎖をどうやって断ち切るのか。
1.に関しては、ほぼキドさんがメインで活躍してた。彼の男気によって島を無事脱出できたことを思うと、ちゃんと見せ場があって後の展開へ繋がるようになっているので納得できた。
2.に関しては、キャラによって随分温度差があったように思う。自分たちの解放を求め交渉するに当たり、各々持ち場からアプローチしていくわけだけど…。ミツギに関してはこれがかなり弱く感じた。
各キャラルートで他メンバーの状態が見えにくかったのも残念かな。
メディアジャック→爆破予告→世間の反応、警察や国の動向など。このあたりをどこかのキャラでもいいから1本通して入れて欲しかった。
恋愛的要素に関しては、本編と比べるととてもわかりやすくなっていたように思う。結をプレイしてるかしてないかで、このへんは変わってきそうかな。
今作は、どうしてこんなに相手のことが気になり惹かれるのか。互いの矢印っていうんでしょうかね。そういうのがプレイしててよく伝わってきました。
ただこれは本編の方が好み!という方には、物足りなく感じるかもしれない。それだけ本編が強烈でインパクトがあったから。
パ極はキレイにまとまってしまっている感じかな…。荒さがないって言うのか。
でも真相解決篇、もしかしたらこんな結末もあったかもしれないいifルートと見れば、私は概ね楽しめた。
次回の感想では、入手した店舗特典ドラマCD・SSの感想を上げる予定です。
以降、タカラ・ミツギ・マツダのネタバレ感想です。
ミツギルートに関しては若干辛口な部分もありますので、そういうのが苦手な方は読まない方がいいかもしれません。
タカラ
タカラルート、かなり見せ場があって面白かった。
アヅマがタカラと共に一族の本拠地へ行き、彼らの本質を目の当たりにする。食人についてはタカラを見てわかっていたつもりでも、やっぱり現実はキツイものがあるよね。
そんな中でアヅマが出した結論。
『…共存できるか、試してみようぜ』
一族がやってることは、自分たちが相手にしてもらえなくて意固地になってるだけ見える。もしかしたら俺みたいに一族を受け入れる人だっているかもしれない。一方的に人間を家畜として見るんじゃなく、共存という新しい道をお互い探そうよってことです。
ゲーム中のアヅマは、難しいことが理解できないアホな子として随所に描かれているけど。こういう発想や人間が人間らしくある根本的なところを、必要な場面で相手に伝えることができるのはアヅマの強みだと思った。
そしてタカラ父との直接対決。
やっぱり話してどうにかなる相手じゃくチカラ勝負に…。一族は普通の人間より身体能力がかなり優れているとは言え、父がバケモノ並みの強さでたまげたわ。
ここでまさかの助っ人ナンジョウとの連携プレイ。
なにこれ、ナンジョウかっこよすぎだろぃ。ぶっちゃけナンジョウルートが霞んだわ。最終的に父を撃退することはできたけど、父から受けたダメージで瀕死。
死に際にタカラと和解したシーンは、私の心に刻み込まれましたよ!!(T_T)
パ結では、どちらかと言うとタカラがアヅマに強く執着して一緒になったエンドに見えたけど。極は自分だってタカラと一緒にいたい!だから共存できる未来を生きようっていう感じで非常に好感持てました。
ミツギ
ずいぶん丸くなったね。
本編ではいきなりアヅマを沼に突き落としていたのに。極では不機嫌そうに見えても、意外と付き合いよくて驚いた。
共通ルートの選択肢で、何度も『ミツギ』を選ぶことになるわけですが。この度にアヅマから『んなわけねえわ…』とか『マジかよ』って反応がウケたw
特に島での花火シーンは大笑いしましたね。険悪な中しぶしぶ花火に誘い、打ち上げてみたらパラシュートだったというオチ。
文句言われると思ったら、「取ってこい」と。
パラシュートは打ち上げたら、取りに行く。それが火を点けた奴の使命だろって。その言葉にハッとして走るアヅマ。パラシュート見つけたアヅマがすごく嬉しそうだったw
ミツギルートは作戦決行日までは楽しめていたんですけどね…。
ミツギはホウライのビルに爆薬を設置する担当。これはあくまでタカラ父との交渉に使うための材料であって、爆破はしないという計画だった。
ところがここで敵側のナンジョウからの横ヤリが入り、爆破を必ず実行するよう人質まで取られ脅されることとなる。
今回ミツギの相手はナンジョウになるのかとウキウキで進めてみたものの、作戦決行日になってもナンジョウは現れず。
ゲーム中では、ナンジョウ襲撃を予測して計画を早めたり、その実彼が秘密裏に事を進めているので派手に動けない等の理由はありましたけど。
一晩ビルで過ごしただけで終了。これにはすっかり拍子抜けしたわ。
👇このシーンは何のためのものか。
ナンジョウとの対決に至ってはチカラでは叶わずとも、ミツギお得意の理詰めで説得できそうじゃないのかなーと思ってた。厳しい?
ナンジョウは、この計画に乗じて自分の目的を果たそうとしていたんだけど、恐らく望んでいる結末は同じだろうと思う。
爆破をせずともナンジョウの目的は果たせると説得できれば、勝機はあったんじゃないだろうか。
ミツギが自分の命を掛けても絶対爆破はしないという覚悟を見てるんだから、全く響かないわけでもなかろうに…。
それとラストのエロスチル。ごめん、これは笑ってしまった。もうちょい絵的にどうにかならなかったの??
その後のキスシーンも、あれ?魔天魔やん。やってるゲーム間違えたかなと思ってしまった。描いてる方が違ってたら申し訳ないが、パッと見て別人に思えてしまった。
お互い触れただけでビビッとくる相性の良さ。言葉を交わさずとも、それだけで特別なものを感じるあたりは、本編同様楽しめました。
ただ、色んな意味で生かしきれてない感があって残念に思いました。
マツダ
人当たり良くて、リーダーシップもある。アヅマにとっては頼れるアニキって感じで、相変わらず懐くのか早かった。
でもいつかくる、いつかくるよ!マツダのアレが!!と思ってたけど、全然こなかった。
マツダのDVはどこへ?
☝のシーンでマツダからも殴られましたが、本編の時とは状況が全く違う。ここではアヅマを殴ったことで勃ったところを発見され、本人から説明を受けるという流れだった。
DVが露見されるシーン。もしかして制作サイドで配慮してくれた??
確かに私も本編では吐き気を覚えたくらいには苦手だった。それでもパ結でこういう形の愛もあるんだと知って、そうしたら自然に受け入れられたよ。
表現方法を柔らかくすることはあっても、マツダ本来の姿まで薄めてしまうのは、なんだか違う気もする。
それともパ極は、あの時のように理性が吹っ飛ぶまでには至らなかったということなのかな。
そしてこのルートは全体的に丁寧に作られていた印象が強い。タカラ父との対話もあって、一族対決の見どころもあった。エロシーンも良かったし。
いやー、もうアヅマがエロいのなんのって。
マツダがしきりに「カワイイ、カワイイ」って言ってたけど、本当にアヅマが可愛くて私が参った(´ii`)
それと、ここのルートはアヅマの気持ちに一貫性があってブレることなく楽しめた。マツダが自ら人質班になると宣言した時からラストのキスシーンまで。
マツダをどんなことをしても死なせないっていう執念みたいなやつ。
こんだけ懐いて健気でエロいんだから、マツダが好きにならないワケないよねってくらいには…。
で、ミコシバさんは何者だったの?
ゲーム中では、小隊の子孫ではなく、当時の有力な政治家家系の子孫。そしてアヅマたちと同じく一族から命を狙われている人。
当時の砥鹿島住人の抹殺を決定した権力者の家系だったんだろうか…。
ここまでの情報と、作戦決行後周りからのセリフや状況で察しましたが、明確な答えはなかった。
ミコシバさんへの助力を切り出したのはホソカワさんだったから、ナンジョウからの指示があったと考えるのが妥当かな。
タカラに仕えるホソカワさんは過去にナンジョウのお世話もしていたらしい。この人の2人に対する愛情や、また一族の中にも少数ながら現状を打破したいと願う人がいたことも確か。
真相解決篇は、アヅマたちの他にも様々な人の助けによって成り立った結果だったもうひとつのお話。過去作ではわからなかった事実もわかって、プレイできて嬉しく思ってます。
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