腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム Paradise 極 感想4 店舗特典 ドラマCD&SSの感想

 パ極、フルコンしてすっかり燃焼しました。


Paradiseは無印・結・極と全てプレイしましたが、どれもそれぞれに一長一短があったように思う。

初作で極限と狂気を、結で極致と未来。
極で真相と新境地…みたいな感じかな。

3作にそれぞれテーマがあって、たくさんのParadiseを楽しめたので満足です。

アニメイトオンライン Paradise極 通常版


ここからは個人的に好きだったところ。

パ極はシマダさんのルートが好きですね。サブキャラだから、スチルや登録されるシーンは少ないのが寂しかったけど。

彼が心揺さぶられるものは人間の本質的な部分だったと知ることができたし、カメラマンという職業やこれまでのイカれてる行動の裏付けにもなったかな。

基本的には「自分は自分、人は人」っていうスタンスなんだけど、アヅマ懐柔大作戦が始まってからは、アヅマ曰く…

 

カメラマンだから、食らいついたら離さねえ、スッポンみてえな気質。

 

あぁ、まさにこれ。あの手この手でアヅマの気を引こうとしてるのが、新鮮過ぎて萌え転がった。

 

あとはナンジョウがいいですね。キャラ的に。極では彼の一族における立場、生い立ちとか…犬の話?くらいで短かったんですが、ものすごくカワイイ人です。

お金持ちの小難しい坊ちゃん。当然親の愛にも恵まれず性格はこの上なくひん曲がっていますが、新しいアヅマという人懐こい犬を見つけ、俺が世話をしてやらねば…みたいな感じに思ってる。

補完として特典のSS読んだのですが、AmazonやホビガSSでこのCPがすごく好きになりまして。

これだけでは足りないので、ドラマCDも買う予定です。


アニメイトオンライン Paradise 極 ドラマCD ナンジョウ×アヅマ

 


これ以降、入手した特典の感想になります。簡単に済まそうと思ったんですが、かなり長くなってしまいました。ネタバレなので畳みます。

 

 

 

ホビガールズ特典ドラマCD『ナンジョウ先輩の放課後ロマン倶楽部への誘い』

 

学園もの。最初ナンジョウとロマン倶楽部が繋がらなくて意味不明だった私。

放課後ロマン倶楽部は、底辺を救うための倶楽部。優雅で美しい生き方を追い求めるものが集う場所らしいけど、アヅマはナンジョウの召使いとして倶楽部に勧誘されたらしい。

入学時からクラブ勧誘を断り続けてきたアヅマは、当然この誘いも蹴る。が、『優雅』『美しい』という単語に拒否反応を起こし、全身にじんましんを発症。かゆみで苦しむことになる。

無教養からくるアレルギー反応を哀れに思ったナンジョウは、文化人に近づくことでこの症状を改善できると言う。

ものすごいこじつけ感。

そこでアヅマにフリフリのブラウス、ビロードのリボンタイ、シルクのハンカチを身に着けさせる。その後は「ごきげんよう」「ダメ、月が見てる」など歯の浮くようなセリフを復唱。


この倶楽部、おかしい。

さっきまで強気でお断りしていたアヅマも、全身のかゆみと、この状況が面倒になり、さっさと言うことを聞いて終わりにしようとするんだけど…。

不思議なことにかゆみがなくなり、突如エレガンスなアヅマに変身!

 

 『Shall we dance?

 

ごめん、大爆笑でした。

なんでもアヅマの中では、ナンジョウが丁稚奉公?にきたばかりで紅茶の淹れ方もわからないから教えてやるとか。

ダンスしようとしたのか急にナンジョウの腰を抱いてエスコートしだしたりと、すっかり立場が入れ替わっている。

これはたまらん!と思ったナンジョウはどうにかアヅマを元通りに。そして突然のキス!?

この展開がさっぱりわからないんだけど、一体どうしてこうなった。どちらもこの展開に狼狽え、ここでナンジョウのお約束的なセリフ。

「接吻など、どうってことはない。なにせ俺は経験豊富だからな!」

 

うそだろー!
おまい、童貞だったやん!!

 

こうしてアヅマのファーストキスはナンジョウに捧げられたのであった。

 

ホビガールズ特典SS『それぞれの誕生日』

 

各キャラの誕生日を祝うアヅマの話。

 

ミツギ×アヅマ『ロマンチック・ハンバーグナイト』

 

ミツギの誕生日は家で豪華な食事を作ろうと思っていたけど、今日くらい家事は休んで俺に集中しろと言われて照れるアヅマ。

「いつもしてるわ」って内心悪態つくアヅマかわいい。

アヅマおススメ店で、肉5段のハンバーグを完食するミツギ。震える手でフォークを置いた。って、これせっかくアヅマが選んでくれた店だから、残しちゃいけないって思ったのかな。

プレゼントは黒いベルトのシンプルな腕時計。珍しくまともなもん選んだじゃねえかって、ミツギが喜んでた。お礼に夜景が見える場所へ連れて行ってくれると言う。

外食してプレゼントもらって、お礼に夜景って!僅かに残るハンバークの匂いと共に、ロマンチックな夜へ車を走らせる…。そんなフルコースな誕生祝いでした。

 

マツダ×アヅマ『本気印の誕生祝い』

 

数日前に聞かされたマツダの誕生日。適当にすませるわけには断じていかない!とあれこれ悩むアヅマ。

マツダが好きな食事ばかりを用意して、プレゼントは、マツダが前から欲しがってたブランドもののルアー。

マツダ帰宅後、おめでとうの言葉とクラッカー。陽気なラテン音楽が流れる中、所狭しとばかりに垂れ下がる折り紙で作った輪っかの装飾。

天井からはクマノミやフグの魚型風船って、こんな愛情いっぱいの誕生祝い。喜ばない方がおかしいでしょ。

目をウルウルさせて「今までで1番の、最高の誕生日だわ」ってマツダが感無量ばりに喜びベッドイン。

「お前に出会えて本当によかった」

ゲームでこのセリフ言ってたシーン思い出して、ぽわーんってなった。読んでて心が満たされた。そんな誕生祝いでした。

 

タカラ×アヅマ『ハピバケーキと酒とフランベ』

 

タカラの家があんなことになったので、なかなか会えないでいた2人。そんな中、「今日ってオレの誕生日だったんだよね」と、朝早くから現れるタカラ。

アヅマに祝って欲しくて、予定を全てキャンセルしてきたらしい。誕生日プレゼントにキスが欲しいとねだるけど、キスなんていつもしてるし、アヅマとしてはきちんとお祝いがしたい。

突然の告知でも、何かしてあげられることはないかと考えた末、簡単にできそうなケーキを手作りすることに!アヅマって、本当に健気でカワイイねぇ。

そんな中、夜ご飯を食べたらキスじゃないプレゼントが欲しい⇒アヅマとエッチしたいって流れになるんだけど、それはプレゼントじゃないだろ。

「最初からタカラのもの…つうか…」

アヅマの中では、身も心もすでにタカラにあげたものって思ってたんだね。タカラにとっては、この言葉だけで嬉しいんじゃないのかな?

多めに入れたラム酒が燃えてケーキは失敗。作り直すと申し出たアヅマに、ケーキよりおいしいアヅマがいつも一緒にいてくれるからと首を振る。

どんなものより、いつも傍にいてくれる存在があるだけで嬉しくなれる。そんな誕生祝いでした。

 

ナンジョウ×アヅマ『「野蛮で退屈で…(略)」がなかなか悪くなかった件』

 

「へっ。お前今日、誕生日なの?」

誕生日だからじゃない。どうせロクなものを食ってないだろうからと、パンを差し入れに来たというナンジョウ。もうこのへんから素直じゃなくて笑える。というか、またパンw

庶民ごときに祝える安っぽい日ではない!という言葉でムッとするアヅマが思いついたのは、庶民の誕生日パーティーに出かけようというものだった。

1.ケーキバイキング
同じショートケーキを8個並べてホールケーキを作るアヅマ。
ナンジョウ「庶民ってのは生きるのに工夫が必要だってことか…(感心)」

2.カラオケ店
カラオケ店で唐揚げ・ピザ・パスタ・枝豆を注文。
ナンジョウ「低俗なメニューだな…」

新曲を知らないナンジョウが歌ったのは、チャイコフなんちゃらのオペラ曲だった。機械操作は全てアヅマ。

3.超有名ディスカウントストア
せり出してくるような商品陳列に、店の通路で立ち尽くすナンジョウ。
「なんて野蛮な場所だ…」

ここで対象年齢3歳くらいの電池で動く犬のオモチャに興味を惹かれ、アヅマがプレゼントする。名前は『まろ』もちろんナンジョウがつけた名前です。

このあとてっきりセレブな誕生パーティーが控えているのかと思ったアヅマだったけど、そんな予定はなかったようで。

「今日は泊まっていく。今日という喜ばしい日を、庶民の部屋で過ごすのも悪くないからな」

何もかもが初めてな経験に驚く尊大な恋人。なんとも微笑ましい誕生祝いでした。

 

Amazon特典SS『カモンジョイナス

 

今回入手できた特典の中で、このSSが1番好きです。

ナンジョウはいつも突然やってくる。この日もちょっとした散歩だと言いつつ、クラシックコンサートだの、ミシュラン三ツ星レスランで食事だの…。

明らかに『散歩』という領域を逸脱してる場所へ連れて行こうとするのは、「俺とどっかに遊びに行きたいだけじゃないのか?」と察するアヅマ。

そこで遊園地『ネズミマークのテーマパーク』を提案し出かけることに。

入園するなり、ナンジョウがいきなりテーマパークのマスコット、ネズミに抱き着かれる。

「こ、こ、このネズミ風情が!離れろ!俺はこんなことでは絶対に屈しないぞ!」

(* ̄m ̄)プッ

 

ここから様々なアトラクション体験談があるんですが、もうおかしくてお腹抱えて笑いました。

子供騙しだとか、製作者の意図に乗ってやっただけとか。絶叫系アトラクションでは、アヅマが疲れたからパスと言ったら、1人で乗りに行ってたり。

洒落で渡したネズミ耳のカチューシャを文句も言わず装着。一方のアヅマは犬の耳を付けている。ナンジョウが、これが似合うんじゃなかって言ったから。

なんだかんだ言いつつも、ナンジョウはこのテーマパークを園内の誰よりも楽しんでいたようです。そんな楽しい時間にも終わりが近づいてくる。

「そろそろ帰るか。明日はバイトだしな」

アヅマの切り出しに「…そうか」と答えるナンジョウ。どことなく不満げに目を細めるけど、仕事だからという理由に文句は言えなかったのか…。

そして最後のアトラクションとしてナンジョウが選んだのは『カヌーに乗って水の洞窟を滑り落ちる!』だった。

カヌーに乗りながら、こんな言葉を交わす。

「デート、楽しかったなあ」
「当然だろう。この俺が同伴してやってるんだ」

デートという部分に否定はなかった。つうか、デートなら夜まで一緒にいるもんじゃねえの…。

自分から帰るかと切り出したくせに、まるでアヅマ自身が帰りたくないみたい。

そんな中、カヌーは徐々にスピードを上げ、その後一気に滑り落ちていく。先頭に座っていたアヅマたちは盛大に上がった水しぶきを頭から被ってしまう。

目の前には濡れて乱れた黒髪と眼鏡。水が滴る顎の先。呆然とするずぶ濡れナンジョウの顔が大きく歪んだ。

「ハハハ、お前、シャンプー後の犬のようじゃないか。実に愉快だな。ハハハ…」

そこには子供のように屈託なく笑う彼の姿があった。

初めて見たナンジョウの笑顔に驚き、自分の体温が上昇していることに気づく。

「微熱が出てきた、風邪ひいたかもしれない!」と、自分に言い聞かせているアヅマが必死過ぎて笑えた。

断じてナンジョウのせいなんかでは!……あるでしょ。

ナンジョウの笑顔。アヅマにとっては破壊力抜群の出来事だったよね、きっと。

時々”アヅマ×ナンジョウ”にも見えてしまう自分が腐りすぎてて笑ってしまうわ。アヅマも可愛いけど、ナンジョウも負けず劣らず可愛いんだもん。

ナンジョウSS、もっと読みたい症候群に駆られています。

 

アリスNET特典SS 『シマダさんのお願い』

 

忘れ物を届け終えたアヅマは、真面目に仕事しているシマダさんをじっと見ていた。モデルを褒めちぎって次々と写真を撮るシマダさん。そんなシマダさんに応えるモデルとのやり取り。

なんとなく自分だけ取り残されてしまったような…そんな感覚に陥った頃、「あれ、ずっとそこにいたの?もう帰っちゃったかと思った」と声を掛けられる。

気づいたら撮影は終わったようで、周りは片づけを始めていた。

撮影見学の感想を尋ねるシマダさんに、今日は珍しく「…かっこよかった」と答える。

アヅマの反応に思うところがあったのか、写真を撮らせて欲しいから服を脱いで撮影スペースに立つようお願いするシマダさん。

このへん、シマダさんの鋭い勘っていうのか。わずかな変化も、カメラ越しにアヅマの感情を暴こうとするところがちょっと嫌らしい。

裸になったアヅマは腰に手を当てて仁王立ち。恥ずかしくなんかないと腰を前に突き出し、ずばーんとアピール。

「じゃあ床に寝て。肘をついて上半身だけ起こして、顔はこっち向きで」
「あ…はい」

仁王立ちスタイルは華麗にスルーされて、次々にフラッシュを浴びる。そしてさっきのモデルにしたように、アヅマのことを褒めちぎりながら撮影が進んでいく。

シマダさんの褒めちぎりはどんどんエスカレートして、いつの間にか調子に乗って気分が良くなってきたアヅマ。

あれ?なんだかちょっとだけセックスしたいような気がしないでもないけど…。



片付けを済ませ外に出る。

このあとアヅマがいくつかの質問をするんだけど、その答えにシマダさんがニヤニヤしている。これって「してやったり」とか思ったんだろうか。

後日その時の写真を見せてもらう。シマダさんから見たアヅマ。シマダさんが惹かれたアヅマそのもの。

シマダさんの向ける全てを独り占めしていると考えたら、ウザそうって思ったのと同時に、そんなことを考えた自分に驚いたらしい。

 


私には、アヅマがもっと『もっと自分のこと見て欲しい』って訴えているように思えたんだけど、実際はどうなのかな。

ゲームの中では、シマダさんはひたすらアヅマの気を引こうと頑張ってたけど。

そのシマダさんが仕事とは言えモデルさんを気持ちよくさせているのを見て、嫉妬に近い感情を覚えたんじゃなだろうか。

こんな風に、ちょっと拗ねてみたりする珍しいアヅマが見れて嬉しい(´∀`)