BLゲーム オメガバンパイア Switch版 ネタバレ 感想4 フルコンプ&ハインリヒルート
オメヴァンSwitch、フルコンプしました。
PC版未プレイなので、純粋に丸々1本新しいゲームを遊びつくした感覚ですね。ストーリー展開で、ちょっと強引かな?と思う部分はあったものの、概ね楽しめました。
主人公総受けゲームが多い中、攻略キャラによって受けも攻めもこなす器用な主人公。同軸リバまでありと、なかなかチャレンジ精神がすごいブランドさんだと感じました。
一度エンディングを見て、再度同じルートを辿っていくと追加されるシナリオがめっちゃ面白かった。どれもギャグ風味だけど、どんだけ笑ったことか。
甲乙つけがたいけど、ハインリヒの『ガチの間の男達』はかなりウケた。
他キャラルートの話も含めて、サブキャラたちのやり取りが非常に面白かったです。
私、笑えるボブゲ大好きなので、これは思わぬ収穫でしたねー。かりんさんのギャグパート、かなり光っていると思います。
恋愛に関しては、やや急展開な感じ。なんとなく好意を寄せてくれているのがわかるキャラもいれば、え?いつから好きになったの?というのもあったな。
そんな中で1番好きなキャラは源馬。マジメな堅物キャラだけど、何かと刑一を心配して助けてくれる。
うるさくて手のかかる奴とか言ってるくせに、本当は構いたいんでしょ!っていうのが仄かに漂ってくるのがいいです。
色んなものを自制してる理性ある大人ですからね。そんな人が必死になったSAD ENDはマジ見ものです。
4人クリアして、全てのエンド見ると開くエクストラストーリーなんですが。これ、ものすごい謎を残したまま終わっているんだけど…。
刑一の出生に関わる大事な部分。
わざわざコレをやるってことは、刑一が随分前からハイブリッドの研究に関わりがあるってことだよね??
各攻略キャラの終わりも、まだ先が続く余韻があるし。いつか来るであろう、人間とヴァンパイアの戦い編はFDを期待してしまうよねー。
スチルはどれもキレイだったし、脇カプの行方も気になるところ。
18歳未満で未プレイの方にはSwitch版をオススメしますが、18歳以上なら断然PC版がいいと思います。
ちょっと最後に…。
選択肢の時間制限ね。あれは無くして欲しい。慌てちゃって考えられないから。
それでは以下、ハインリヒのネタバレ感想です。
ハインリヒ
なんじゃ、このぶっとび展開は!
すみません、色んなものすっとばして『子供ができた』には本気で驚きました。ここまでくるのに、マジ俺様なハインリヒが、どうやってデレるのか!
些細な変化も見逃したらアカン!と思ってたんですが、全くそんな必要はなかったという…。
碧井先輩ルートの中で、ハイブリッドヴァンパイアとは言えど、食事や生活環境でどちらよりにもなれると助言をいただいてましたので、「ああ、まさにコレがよりヴァンパイアに近い状態なんだな」というのはわかった。
ソサエティや先輩ルートでも、極力人間の血は飲まなかったんですよね。ところがここは質の高い美味しい血を毎日飲むことができて、普通の食事じゃ満足でない体になってた。
最初は碧井先輩を人質に捕られ、身代わりとしてハインリヒの根城、クラブ・ノスフェラトゥにやってきた刑一。
稀血の上にハイブリッド。これだけでハインリヒお気に入りの食糧というポジションなわけです。
食糧相手にわりと早い段階で自分の身の上話をし出して、「え?もうこういう話しちゃうんだ!」と驚きました。
それはもう気の遠くなるような昔のことで、自身がヴァンパイアになった時の話だった。ここの長髪ハインリヒが、今みたいな俺様じゃくてマトモな人。なんだか別人みたいだわ。
源馬もそうだったけど、永遠の時を生きるヴァンパイアっていうのは、本当に孤独で辛いものなんですね。しかもハインリヒは自分の息子を吸い殺して今に至っている。
最初はむちゃくちゃで俺様がルール!って感じのキャラかと思っていたんですが。って、実際そうだけど。
人を見る目はあるし、思っていたより部下思い。性格はアレだけど、ケジメつけるところはつける人なんですね。
刑一の血を毎日飲んで考えていることがわかるようになってから、何か感じるものがあったのか…。食糧から、徐々に昇格してきている予感はありました!
そんな中、刑一に全く色気がないと残念がっているのに大ウケです。
それでも色んなことに納得できない刑一は、アイツの思い通りには絶対ならない!という姿勢だったんだけど。
碧井先輩から真祖の血を手に入れるため、アルファ刑一と本気のバトル⇒子供ができた、の流れは本当に凄まじかった。
『子供ができた』で全て片付くのが納得できてしまうから尚のこと!
結婚式をしてからは、ハインリヒがずいぶんと物分かりのいい人になってる。源馬から「急に丸くなって気味が悪いな」と、しっかり嫌みまで言われているのに笑った。
学校の徳井先生が、「お前は新しい時代の象徴なのかもな」って言っていたように、このさき刑一がヴァンパイアと人間の架け橋的な存在になるのかもしれない。
色んな面でここが大団円にもとれたルートのように思いました。
ハインリヒ側って、暗くて闇っぽいイメージが強かったんだけど、プレイしてみたら笑えるシーンもそれなりにあって、意外と楽しかったですね。
そして追加シナリオ、ガチの間の男達。
タダメシ喰わすわけにはいかないってことで働くことになったんだけど。ファイトクラブ・人間牧場・ストリップ・レッドマーケット(臓器売買)あたりが、主な収入源で、なんかもういかがわしいものばっかり!
で、古谷が言うには、「我々には多様な顧客がいる。そんな中でも、男の肉体美への強い関心を持っている者もいる」ってことで、気軽にできる『ガチの間』を手伝えってことのようです。
そしてこれまで破壊したファイトクラブの設備の修理代を稼ぐために、幹部の熊打も一緒に手伝うことになった。
ちなみに『ガチの間』とは、ウインドウで客引きして、安価で短時間のリフレッシュを提供する店。
「俺は絶対やらないからな」と断ったら、碧井先輩を引き合いに出して脅してきた。しかも、刑一より先輩の方が夜の市場価格は上だと…。
有名人だし、あの綺麗な顔を見れば誰でも滅茶苦茶にしたくなるハズですって。刑一が『それはお前の欲望だろ』と、さっそくツッコミが入る。
刑一がやらないなら、先輩を使うと言われ最終的にガチの間へ入ることに!
最初は熊打も入ってたけど、客がこないからサクラをやらされている。
全く客引きができない刑一に、古谷が自分を誘ってその気にさせてみろと言われるけど、色気が全くないとダメだしをくらう。
最後は熊打との友情らしきものが芽生えたりと、『ガチの間の男達』最高に面白かった。
オメヴァン、面白かったです。いつか機会があったらPC版をプレイしてみたい。
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