BLゲーム Re;quartz 零度(Re零度)リオ ネタバレ感想
極東支部長31歳、リオ攻略したよ。
全ルート終えた直後の感想としては…ストーカーばりのリオが執念でもぎ取った【奇跡】と言ったところでしょうかね。
至上最年少の支部長から、二つ名は『若獅子』
しかしながら裏では『サヴァン殺し』とも呼ばれ、若くして出世したのは仲間をこっそり死に追いやっているのでは?なんてウワサも…。
ニジョウさんもアレだったけど、この人も胡散臭くて『謎』の匂いがプンプンしましたねー。
支部長という立場にはいるものの、明らかに別の目的があって行動してるのは伝わってきた。
ニジョウさん表ルートで、「真実を知りたいなら俺の元へ来い」って言うからホイホイされてきたんけど。
これが絶望的な日々への第一歩だったと気づくのは、もう少しあとの話…。
これ以降はネタバレです。
ご注意を。
リオ表『畏怖【IF】の未来』
真実を求めて支部長室に訪れてみたものの、ニジョウさんとの紐付けは解消され、支部長直属のサヴァンとなったユニ。
直属のサヴァンになるにあたり契約書にサインしろって言われたけど、その中身はとんでもない内容だった。
個人のプライベートは皆無な上、ヘタすればユニを生かすも殺すも支部長次第だよ的な恐ろしい契約書。
とにかくこのままいけば、リオに予言された通り2日後にユニかニジョウさんが死んでしまう。これを回避するために、その2日を支部長宅で過ごすことになったんですけど。
どうもユニの幼少期に、リオがこっそり会いに来ていたような回想がありまして。
当時ユニのオカンが自殺して寂しい思いをしてたので、リセットの時にだけ現れる優しいリオが大好きだったようです。それこそユニにとって神さまみたいな存在。
でもその過程で性的行為もあったらしく、本当は嫌だったけど嫌われたくないから我慢してたユニ。
神さまの望む自分になるために必死だったけど、約束を守れなかったときは自らの額に銃を当てて自殺するよう言われていたんですね。
もはー!
リオもかなりキツイわ。
このルートでは、3月31日のリセットが続いた理由が明らかになっていた。
そもそもこのリセットは、支部長であるリオがユニに命じていたものだったんですね。
3月30日に欧州から戻ってくる船の中に『会議』の要人が乗ってるから、紐付けのニジョウさんとリセットして奴を消してこいと。
でもリセット解消時にニジョウさんが犠牲になるから、ユニはニジョウさんとのリセットを渋り断固拒否。
結論から言うと、マナとユニでリセットを起こして『会議』の要人は殺され任務は遂行できた。
できたけど、『紐付けも殺せないようなサヴァンじゃ話にならん!』ってことで、ニジョウさんを忘れさせるために、おかしなお酒が入った食事や飲み物を与え続けて、記憶改変となったようです。
ただ…。
この記憶改変をやった本来の目的は、ニジョウさんをどうやって消すかではなく、どうやったらニジョウさんを殺してもユニが生存できるのかってところが核心でしょうかね。
リオの知る世界線では、ニジョウさんが死ぬと必ずユニも死んでしまう。
ユニの自殺を回避するには、納得してニジョウさんを殺すこと。これがあの問題のニジョウ表BAD ENDなんでしょうけど、可能性で言えば限りなく低い。
ちょっと話戻しますが。
船に乗ってた『会議』の要人というのは、やっぱりニジョウさんのオトンだった。話の内容からして、彼が『会議』のトップということのようです。
しかもこれ、ユニもニジョウさんもオトンが乗船してるの承知してたっぽい。普通に考えたら、ニジョウさんからもたらされた情報じゃない?
リオのセリフからすると、ユニはオトンを殺すことについては同調してたようなので、そしたらこれはユニとニジョウさん2人の意思ってことになる。
ニジョウさん、オトンとは不仲だったのか。オトンのやり方に不満があったから、極東を守るために自分がトップにならなきゃイカンって思ってたの?
そう考えると、ニジョウさんにもオトンを殺す動機があったことになる。あの『尊属殺』の血文字もうなずけるわ。
流れとしては、ニジョウさんがオトン襲って致命傷与える⇒オトン、まだ息があるうちに血文字書く⇒その後ユニとマナでリセット起こした時の犠牲者となった…って感じ??
このへんゲーム中では語られてないから、あくまで推測ですが。
ユニは実際のところ年末あたりに極東にいたから、記憶改変を受ける前はニジョウさんに協力すると言っていた。
確か、ニジョウさんもユニに対して『情』の分かる人だって言ってたシーンあったよなー。
他人を助ける勇気はないけど、助けられなかった人を悼む心はある。人として当たり前にある善意を持ち合わせている、とかいうやつ。
ユニが悪口言われてるのかと思ったアレですね。
サヴァンらしからぬ『人間』らしい感情を持つことを好ましく思うニジョウさんと、初めて自分の心を肯定してもらえたユニ。
ここまでくると、記憶を消される前の2人には相当な信頼関係があったんじゃないかと思えてしまう。ユニは、初めからニジョウさんに利用されることを承知の上で協力していたんじゃないだろうかねー。
リオルートなのに、ユニとニジョウさんの間に割り込んでくる形になってて苦笑。しかも困ったことに、リオの中では極東がどうとか正直なところ全く興味がない。
あくまで表向きは支部長として振る舞い、実はユニの生存ルートを模索しつつ、あとはユニが生前の記憶を思い出してくれれば言うことなし!!って思ってたんでしょうか。
いずれにしも、ユニやマナからはしっかり『狂っている』認定されてました。
リオ裏で『奇跡』は起こるのだろうか…。
リオ裏『救世主、了【強制終了】』
裏ルートなので、リセット中に船の中で目を覚ました。そしたら表で起こった支部長の行いがわかった状態でのスタートです。
どうも『様々な世界線で繰り返し過ぎたサヴァンには、記憶の混濁がある』とかで、これもその一種ということなんですかね。
支部長を出し抜いたつもりが、ユニの行動は全て読まれていて、船は無関係の乗客ごと爆破されリセットは強引に解除。
その後銃殺されて次に目が覚めたときは、片脚に拘束具を付けられベッドの脚に鎖で繋がれた、いわゆる監禁状態だった。
脱出を試みたり助けを呼ぶも叶わず。途中ニジョウさんが助けに来るけど、リオに撃たれ死亡。マナも独房入りから恐らく生きている可能性は低く、完全に孤立してしまう。
このあたりまで、何の希望も見えず、意味のない日々を過ごしているユニの様子が見てて辛かったわー。リオも何をするでもなく、ただ静かに待ってるって感じ。
ただ、途中でリオから向けられている「ユニを死なせたくない」という感情が、好意からきているとわかった後は、少しずつ2人の間に流れる空気が柔らかくなっていったんですよね。
ただし。ユニは『怒り』を生きる意味に変えて、リオをなんとても自殺に追い込むと意気込んでましたけど!
支部長宅のとある隠し部屋でリオが書いた古い書物を発見。
どうやら彼が世界で最初のサヴァン『救世主』の記憶を持っていて、昔極東から連れて来られたオッドアイのサヴァンについての詳細が記されていた。
あー、これニジョウさんが言ってた伝説。実話だったんだ。
ここで『彼』の生い立ちとか、父親やその友人に性的虐待を受けていたこと、それを愛されることだと勘違いしてたことを知る。
組織は『彼』を調教するけど、その資質はサッパリ。それなのに救世主直属のサヴァンとなり、最終的に救世主自らが自殺部屋行きにさせている。
どうやら他の世話係やサヴァン、一般職員と性行為に及んでいたらしく、そうしたことでしか愛されていると実感が持てなかったようです。
このとき救世主は辛うじて生きている状態で、とても『彼』とはできるハズもなく…。
救世主の最期は毒で自殺。次に会ったときは『彼』を救い、死ぬまで知らなかった『愛』を互いに分かち合おうで締めくくられていた。
彼が救世主だからそういう考えに至ったのか…とも取れるけど、純粋に『彼』が好きだったんだよね。だから他の奴と寝たことに嫉妬した。
長い時間をかけてその想いは『執着』となり、次にユニが20歳となって巡り合う時こそが感動の再会ってなる予定だったんだろうね。
でも肝心のユニはその記憶を持っていなかった。これって、そこまで『彼』が救世主に強く想いを残してなかったてことじゃない?リオには申し訳ないんだけど。
多分、話の流れとしては『彼』が転生してユニとなってなるんでしょう。名前の『Unity』が単一っていうのも、そこから来てるってことでいいのかな。
ラストは、長い間『彼』という存在に縛られたリオがちょっと不憫に思えたわ。でもユニも一緒に逝くんだから、いつかは捉われた気持ちから解放されることを願っている。
何て言ったらいいのか。これも愛のカタチなんだろうけど、リオの場合は力があった故にたくさんの人が犠牲になってた。
ユニって痛いとか面倒ごとは嫌いって言ってるけど、結局目の前に救ってあげなきゃいけない人がいたら、ほっとけないタイプなんだね。
これぞ、裏ルート。
って、エンドロール後の現代世界でリオっぽい人がまたオッドアイの学生に声を掛けていた。全く懲りてないんだなと、思わずクスッてなったわ。
ここまできたらもう何も言うまい。次はこそは上手く立ち回って欲しい。
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penkichi-201902.hatenablog.com
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