映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ観てきたよ ネタバレ感想
まほうのコ観てきました!
5年に1度、青い大満月の夜に魔法使いがやってくる♪
魔法使いは町へやってきて、みんなの願いを叶えてくれる…らしい
👇クリックで公式サイトへジャンプするよ。
月並みですが、涙を堪えるのに必死でした。ひよこ?とはまた違った涙です。でもどこかほんのり切なくなるのは同じ。
やってくれたな、すみっコぐらし!(´;ω;`)ブワワッ
前作はキーとなるひよこにぺんぎん?が寄り添った形でしたが、今作はとかげ!
とかげと言えば…
実は恐竜の生き残り。捕まってしまうのを避けるため正体を偽っています。おかあさんとは生き別れになっており、本当は一緒に暮らしたいけどガマンしてるんですね。
よくとかげがおかあさんのぬいぐるみを抱きしめているイラストを見かけますけど、これだけで胸がぎゅーっと締め付けられる。
もうね、この設定で既に涙ものですよ。
断言します。
とかげ推しは絶対観なければいけない映画です。
そして新しく登場したまほうのコ。
とんがり帽子を被り、星のステッキでキラキラ魔法を使います。どことなくフォルムがとかげ寄りに見えるのは私だけでしょうか。
まほうのコは全部で5匹。その中でも末っ子の『ふぁいぶ』がとかげたちとの交流を経て、いろんなコトを経験し成長していく物語でした。
まだまだ未熟なふぁいぶが、自分にできることを一生懸命考え努力しようとしている姿にはクるものがありましたね。
そして前作同様、かわいいだけじゃない。すみっコたちやふぁいぶの優しさがギュギュっと詰まった映画でした。
ちなみに入場者特典ですが…『とかげのおうちのお星さま』というミニ絵本(8P)をいただきました。
絵本は映画の内容を補完するような内容になっているので、可能なら期間中に行って是非ゲットして欲しい。そして映画を観た方がコレを見て、各々に物語を完結して欲しいと思ってます。
〇ミニ絵本を配布している期間
2021年11月5日~11月18日
※先着順なので期間中でも終了する可能性アリ
では、ここからネタバレになりますのでご注意ください。
今作はひよこのようなガツーンとした衝撃はなかったものの、じんわ~と中から込み上げてくるような印象でした。
ひよこの世界がちょっと異色だったというのもありますけど。
ペン吉としては、あそこまで徹底的に世界の成り立つ原理を崩さず筋を通しているのは、むしろ潔いとさえ感じたんですよ。前作に関しては、それだけに賛否両論があるのも承知してます。
それを考えると、まほうのコは全体的にマイルドかな?と思います。もしかしたら配慮があったのかなと感じるくらいには…。
すみっコたちにはそれぞれ夢があって、あわよくば魔法使いに叶えてもらえるかもしれない!
そんな期待になかなか応えられないふぁいぶが、1人取り残された世界で出した結論が『消してしまうこと』だった。
夢を知らないふぁいぶが、とかげたちと一緒に過ごして『夢』を持つことの大切さを知る。
これだけ書くと感動ものなんですけど、夢を無くしたすみっコたちの変貌ぶりが凄かったです。
これを公式で見れたのは、ある意味非常に貴重なのではないかと思う。
暑がるしろくま(顔は寒いと言っている)とか、「どうせ生ごみなんだから食べてもらえないだろ」的なやさぐれとんかつとかね。…結構衝撃的だよ?
自分探しをやめたぺんぎん?のふてぶてしい態度!ぺんぎん?の顔つきというか、目ヂカラにワロ。
そして自信に満ち溢れ、堂々と歩くねこの姿。スリムでカッコイイねこに憧れていたのに、暴飲暴食を繰り返す様子に本気で心配になったペン吉です。
すみっコと言えば、どこか自分に自信が持てない…でもそれなりに頑張って楽しくみんなと過ごしてるってイメージだったので、このあたりのシーンはビックリしました。
ここでふぁいぶが『夢』とは人格そのものであり、なくしてはいけないものだと理解するんですね。
夢を叶える魔法使いが夢を知らなかったんだから、消してしまえばみんな辛い思いをせずに済むっていう発想は仕方ないかなーと。
そんな中『とかげには会いたい人がいる』という願いを知るふぁいぶ。
自分が魔法使いだからとかじゃなくて、一緒にいたい人といられないという境遇が被って、どうにかしてあげたい!って気持ちがすごく伝わてってきたんですよ。
もうこのあたりからウルウルしちゃって。
すみっコたちもふぁいぶが悲しいときは励まそうとしてくれたしね。しろくまがぺんぎん?のお腹にが絵を描いたシーンがあったけど、腹おどりに見えちゃって爆笑したよ。
ひよこの時も思ったけど、困っていたらなんとかしてあげたい、助けてあげたい。そういうすみっコたちの気持ちが、ストレートに私の心に鳴り響くワケです。
タイミングよくふぁいぶに迎えが来て、兄弟の力を借りてとかげはおかあさんと会うことができました。
魔法で叶った夢だけど、おかあさんと会えたときのとかげが嬉しそうで(ウルウル)ここはどんな経緯であっても、やっぱり会えたらものすごく嬉しいでしょ。
おかあさんに触れあえたとかげの表情だけで、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
家では1人きりだもんね。
そういえば、どうしてとかげだけはみんなとは一緒に住んでいないんだろ。恐竜だと素性を隠していることと関係があるんだろうか。
ラストは兄弟と共に自分の住む場所へ帰っていたふぁいぶ。
兄弟がふぁいぶとたぴおかを間違えて連れ帰るという、とんでもアクシデントから起きた物語でしたが、末っ子は逞しく成長して戻ってきましたよ。
きっとまた5年後の大満月の夜。
すみっコたちとの再会に向けて、今より魔法が上手に使えるようになった姿を見せられるようになるのかな??
ミニ絵本ではその後の様子も描かれています。
別れ際、とかげに渡した星。ふぁいぶが被っていたとんがり帽子についていたものですが、これを見るたびにとかげが一緒に過ごしたことを思い出しているかと思うと感慨深いですね。
今回も音楽が良かった。シーンと非常にマッチしていて、とてもドラマチックな演出になっていたと思います。主題歌のBUMPはコレ反則だろって思うくらい合ってた。
そしてナレーションの井ノ原さんと本上さん。前作に続いて担当されてますが、このナレーションがめっちゃ良かった。
前と同じだったので違和感なく作品に入り込めたのもあるけど、特に井ノ原さんのすみっコたちに語り掛けるような喋りは抜群だったね。
本上さんの優しい口調も作品のイメージにあってて、ナレーションが必要以上に出張ることなくうまく調和していたと思う。
正直言うと、前作より格段に良かった。ひよこのときは、時々ナレーションに引っかかるものを感じたことがあったので…。
基本すみっコたちは喋らないので、ナレーションで物語が進行していきます。このナレーションも匙加減が難しいですよね。
どこまで情報を入れるか。
ウザくならない程度で最小限にとどめているのかな?と思うのですが、時には鑑賞してる側の想像も必要になる場面も出てきます。
全部を映画に入れてしまわないようにしているのは、きっと承知の上でそうした仕様にしているのかな?と感じました。
最後に…
すみっコは子供から大人までたくさんのファンがいるキャラクターです。だから映画もいろんな年齢層の人が観ることになります。
子供と大人では見方も感じ方も違って当然ですが、私としては今後も世間の評価に左右されない作品を作って欲しいと思ってます。
尖ったものを…っていうワケではなく、あくまですみっコたちの気持ちや思いをそのまま表現して欲しい。普段はマイペースなすみっコたちも、時には本気になるときもあるでしょう。
それに型にハマった映画は良いとこもある反面、驚きと感動は薄まります。
前作が大ヒットしたのは、そういう理由だと思います。まほうのコもたくさんの感動と驚きをもらいました。
シリーズ化していけばどうしたって前作と比較してしいますが、1つの作品のテーマを軸に様々な視点から心温まるストーリー展開を希望します。
これからもすみっコの映画が、たくさんの人の心に触れられるような作品であることを祈りつつこれで締めたいと思います。