腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム CAGE OPEN 九条聡明 ネタバレ感想

ここまでたくさん痛い思いをしてきた(暴力的な意味で)
そろそろ癒し成分が欲しいのだよ!

 


ということで、ゆるふわ王子こと九条さんに突撃したんですけどね。

さすがCAGE。

ただでは終わらんのだな、というのがよーくわかった。



ここからネタバレ。



他のキャラを攻略しているとき、いつも優しく紺野のことを気にかけてくれたお兄さん。九条さんと矢ヶ崎さんは、紺野より年上だろうと思ってるんだけどいいんだよね??

物腰が柔らかく、一般常識もある。お金には興味ないようだし、なんでコインゲームに召喚されてしまったのか不思議だと思えるくらいだった。

どのキャラを攻略してても、紺野ことものすごく気に入ってるんだなーというのは感じました。理由はわかりませんでしたけど。

こんな殺伐としたゲームだけに、きっとラブデスさんがご褒美的な意味で王子を用意したんだと勝手に思っていました。

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九条さんの職業は美容師。

「1度髪を切りにおいでよ」と誘われ、場所を確認したら、なんとまさかのシャレオツ代姦山。

デルモのネーチャンがシャレオツで、チャンニーもシャレオツで、シースーでウハウハなんだろって、紺野の代姦山に対するイメージに笑。

そしてサロンもやっぱり、というか当然シャレオツなワケでして。店に入っても終始落ち着かない様子が、とても他人事とは思えませんでした。

多分わたしもシャレオツな雰囲気に気後れすると思います。
庶民派で引き籠りのペン吉なので!

俺とは完全に住む世界が違う!とわかっていても、九条さんはそれをひけらかすことをしない。

純粋に好意で接してくれているだけに、この人に欠点なんてあるのだろうか?とさえ感じるほどだった。

ただしこれはあくまで紺野のみに発動する姿であって、九条さんに対する印象の乖離が凄まじいことになっていきます。

 

 

22.ADORE YOU

 

1番最初に驚いたのは、多分どのルートでも通るであろう紺野が処刑されそうになるシーンだった。ここはきっとお目当ての彼が、紺野を助けることになるんでしょう。

案の定九条さんが現れて、紺野を処刑へ誘うキバ太郎に運営側の落ち度を指摘。推測だけなら何とでも言えるだろうと論破する。

ただ少し前で紺野が涙を流してしまう場面があるのですが、去り際に「泣かせたな」と言った途端、なんの前触れもなく裁ちばさみをキバ太郎のお腹に突き刺していた。

その後は何事もなかったように、笑顔で紺野の手を引いて処刑部屋から出ていく九条さん。

本来キバ太郎には逆らえないハズなのに、そういうのに全く動じていない。むしろキバ太郎たちから恐れられているのでは?と思えるような素振りさえある。


この人一体なに者なん!?


そのあと紺野が廃遊園地で別の3人グループに絡まれボコにされたときも、後から登場した九条さんが、あっという間に2人を血祭りにあげた。というか、絶命させた。

ほとんど表情も変わらず、紺野に手を出した⇒だから殺す、というそれはもう簡単な一連の動作に過ぎない。

目の前で繰り広げられた一方的な殺人に、それはショックをうける紺野。でも生き残るためには仕方ないんだ!と必死に正当化させて飲み込もうとしている。

九条さんに守ってもらって今の自分があるという事実、そして彼がウソをついてないとわかる以上は、この理不尽なゲームから2人で逃げようとなるのですが…。




極めつけは、九条さんの元セフレだったという桃屋という青年。

彼が紺野に嫉妬し裏切った結果、紺野が大怪我を追うことになった事件。九条さんは何の躊躇もせず、あっさり彼の耳を切り落とす。

このまま紺野が止めなければ殺してしまっていたんじゃないかとも思うのですが、例え元セフレだろうとなんだろうと、紺野が辛い思いをすれば簡単に人を傷つける。

あの優しい九条さんが、いくら自分ためとは言え冷静なままで簡単に人を殺すって。

そりゃ普通に怖いよね。

かなりビビっている紺野だけど、九条さんのことは嫌いじゃないし、むしろ好意を寄せているのはセリフにもあったので、私も理解はできるのです。

ただ恋愛的な感情ではなさそうな気がしますけど。

対する九条さんは、紺野ことは初めて見たときから好きだったようで。一目ぼれってやつですかね。好きだから守りたい、本当にただそれだった。

意外なことに押しも強く、紺野が戸惑いつつも受け入れてくれるのかなーと察したらすかさずキスをしてくる。

とにかく全てにおいてスマート過ぎやしない!?あの気遣いも、このキスも、人を殺す時でさえも!

もしかしてゲーム参加者の中で、この人が最強なのだろうか。
 

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このキスに興奮したのか、紺野自身の股間の異変を察知したのは九条さんの方だった。ものすごい怪力で両足を開かれるw

紺「勃起しててすいませんね!!(怒り口調)」

ごめん、大爆笑でした。多分ものすごい恥ずかしいんだと思うのです。絶対隠し切れないのに、必死で抵抗している紺野がとにかくカワイイ。

このあたりから徐々に九条さんの本性が見え隠れし始める。



そしてコイン争奪ゲームも明日で終わる。それでも2人で逃げることになった。

えー!
明日が最終日でしょ!?


このゲーム。途中棄権はできず、逃げたりすると処刑されるんです。必ず捕まって殺されます。

そんな危険を冒してまで逃げる理由。全ては紺野を危険から守るため。

例え残り1日だろうと、その1日で死んでしまう可能性があるのなら逃げる!ということのようです。

遊園地から脱出する際1度運営の斎木に見つかったけど、それじゃつまらないからと翌日の0時まで逃げきれたら九条・紺野組の勝ちということになった。

ここから愛の逃避行が始まるのですが、やっぱりというか。九条さんは俗に言う『セレブ』というやつだった。

例のサロンは自分の店でもあり、今回連れて来られたディスティニーランドホテルの客室は、別荘代わりに家賃を払って借りているのだと言う。



九条さんはここで紺野とセックスするつもりで待ちきれないといった様子なのですが、突如始まったパレードをどうしても見たいからと、これを断る紺野。

九「すごく駄目だよ!今もの凄い、いいところでしょう(゚Д゚)クワッ!

これに対し。

紺「セックスなんかいつでもできるんスよ!パレードは今しかやってないんです!」

九「また夜に同じのやるよ」

夜にはリミットきちゃうでしょ?という紺野にローターを差し出す九条さん。これはもうアカンwww

ローターなんか使ったら気が散って見れないし、あとからなんぼでも出来るでしょ、というセリフに「い、幾らでもしていいのかい?」と生唾を飲み込む九条さんが…。

失言だったかと一瞬思い悩むも、数発なら付き合うことを申し出たとき。



九条さんが泣き笑いで万歳した。

 

完全にキャラ崩壊してて草。



でも、九条さんがとにかく幸せそうで。紺野も次の仕事に向けて動き出していた。CAGEにしては純粋なハッピーエンドで、逆に驚いたペン吉でした。
 

 

 

18.FROGS SONG

 

ここは1つ上の『ADORE YOU』とは違い悲しい結末を迎えた。

ですが九条さん視点となるため、彼のあれやこれ。これまでどんなことを思って紺野と一緒にいたのかなど、色んなことが見えてきます。


同時に九条さんの狂気も…。


実は九条さん、そんなに紳士ではなかったのだ。

そして、自分がこれだ!と決めたことには、非常に粘り強くとことんやり切るタイプの人間みたいですね。でも逆に、必要ないと思えば簡単に放り出す癖もある。

紺野ことは『国宝級』に好みの子だったようで、彼に気に入られるよう振舞ってきたけど、護ることに力を入れ過ぎて目の前で人を殺すところを見られてしまっている。

紺野ことを思ってやったこととはいえ、あんなに引かれてしまっては元も子もない!ってわけで、単独で彼の敵となりうる人物を次々と殺していくことになります。

影で。

最終的に行きつくのは運営のトップである斎木。ここまでくるのに、かなりエグイ方法でキバ太郎から情報を聞き出している。
 

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多分、九条さんは何でも出来ちゃう人。仕事も殺しも恋人も。

本気出さなくても、欲しいものはちょっと努力しちゃえばすぐに手に入ってしまった人なんじゃないだろうか。

それほど執着しなくても割と簡単に手に入るものって、自身にとっては意外とあっけないもの。そして熱量にともなわない賛辞ほど虚しく思う気持ちはなんとなくわかる。



このあたりの九条さん独白シーンは、聞いてて無性に悲しくなりましたね。なんでもできると思っていた王子様が、実は意外と不器用で寂しい人だなって。

人と付き合うには、匙加減が難しい。やはり自分にはどこか普通の人と違うところがあると気づいてはいるけど、うまくいかない。

そんな彼の足掻きみたいなものが、グサッと刺さりました。


紺野にもう少し勇気があったら…。


九条さんを1人で逝かせてしまった結末に、悔しい思いです。



23.LET'S CARNAVAL

 

嗚呼、ここがウワサのギャグルート。

実はですね。このゲームの画像使用の許可が欲しいとラブデスさんに連絡した際、「ギャグルートが…」という話を事前に聞いていたのでピンときました。

相変わらず内に秘められずダダ漏れな九条さんの変態ぶりに、更に磨きがかかっていましたね。

 

他のルートでは終始いろんなものに翻弄されまくっていた紺野ですが、なぜか非常に冷静であります。

ここでは彼の持ち味である『分析力』が冴えまくっていましたよ。ただそんなに難しいことは考えられないようなので、一般的なレベルではありますけど。

それでも九条さんに性的対象として好きだと言われていることは承知の上で、彼を上手にコントロールしている様子が垣間見えましたね。

このルートへ入ってからは、突っ込むとこ多すぎて終始笑いっぱなし。ラブデスさんのセンスが光ったギャグルートでした。


 

16.Peach Bitch

 

これBADエンドなんだけど、どうしても書き残しておきたいことがある。

このBADはピンク髪の桃屋と紺野がくっつくエンド。

もとは九条さんにベタベタだったけど、紺野を陥れようと画策して失敗。九条さんにバレて殺されそうになったところを紺野に助けられている。

これがキッカケとなって紺野と体の関係を続けているんだけど、彼はゲイでポジションはネコ(受)

 

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ところがここではタチ(攻)となっていた!

桃「俺、ネコなんだけどなあ?鉄平が可愛くて、どうしても入れたくなっちゃう…」

もうこれには同意しかなくて、思わず「ラブデスさんよくわかっていらっしゃる」と感服いたしました。

紺野も何かがおかしいと感じているのに、可愛くおねだりされると断りきれないらしい。確か最初に会ったときも、自分が守ってやらなきゃって思っていたし。

紺野家兄妹の、特に下の子には甘そうだったから、弱い立場の子を強く否定することができないんだろうなー。ことごとく厄介ごとに縁がある体質のようです。


それでも。


こうして流されてしまう弱さも、ダメな意味でお人好しなところも。
ペン吉は紺野が大好きです。
もう本当に可愛くて仕方がありません。

 

 


 ↓↓ CAGE OPEN 矢ヶ崎文博のネタバレ感想 ↓↓

penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

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BLゲーム CAGE OPEN 吉本源 ネタバレ感想

吉本攻略したよ。

1コ前にやった新田の本性がいまひとつ掴み切れず苦戦したので、今度はわかりやすそうな人いこう!と思い、吉本に突撃しました。


 

この先ネタバレです。
ご注意ください。




きっと戦闘狂なだけで、性格はさほど複雑ではないだとうと予想してたんですが、まず会話がさっぱり噛み合いませんでした。そして廃遊園地では出会うたびに襲われました。

吉本にしてみたら、殺し合いは単なるお遊びの一環。その結果相手が死んでしまっても罪悪感はゼロ。

法に触れず人を屠ることができるこのゲームでは、吉本の本領が遺憾なく発揮されたのではないでしょうか。

血沸き肉躍る的な意味で…。


もはや完全なるキチガイか!?


キチガイなんだけど、狂ってはいない(⇐ここ重要)


いろんなものが欠落しているけど、そのぶん物事の本質を見る能力は高い…ように思う。

ものすごく限定的だけど。






対する紺野ですが…。

出会って初っ端で殺されそうになっている彼としては、吉本に対する印象は最悪だった。話も通じないし、それこそ作中に良く出て来た『宇宙人』という呼称がピッタリ。

そんな中でも吉本との絡みは笑えるシーンが結構あって楽しかったですね。



1.吉本の勤務先(パチンコ屋)での遭遇

まず「吉本って接客業できるんだ!」と驚いたペン吉。

そしてこのパチ屋の制服が、ものすごい違和感www

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紺野も初めてこの姿を見たとき『似合ってない』だの『制服に着られている』だとか、散々なコトを思っている。

このとき2人の距離は離れていて、紺野に至っては仕事でトラックに乗っているため会話をすることはできないのですが。

吉本がメンチを切ってきたっていうんで、「あいつはケダモノだから目をそらした方が負けだ!」とか、互いに遠くから口パクで罵り合っているのがおかしくて仕方ない。

店長に声を掛けられた吉本が先に目をそらしたら、紺野が本気で「勝った!」って思うあたり。この2人って意外と気が合うんじゃないかと思ったペン吉でした。



2.吉本がキバ太郎の銃を奪った時

これが1番笑った。

例の廃遊園地で、紺野が処刑されそうになったところに、吉本ほかゲームの参加者たちが乱入。

どさくさに紛れてキバ太郎の銃を奪い、鬼ごっこをするから10数える間にここから逃げろと。

キバ太郎は運営が用意した監視役だけど、刃向かう参加者には殺害することを認可されているらしく、紺野はこの恐ろしさを目の当たりにしている。

これはまずい!と思った紺野が必死に吉本から銃を手放すよう説得するんだけどね。

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これまで相棒だった鉄パイプを踏みにじり、新しいオモチャに心奪わる吉本を叱咤する紺野。若干、胸熱なオリジナルストーリーとなっていたが、これが吉本にテキメンだったというオチ。


なにこれ、吉本ルートめっちゃ楽しいやん!


それなのにどんどん進めていったら、なにやら怪しい雰囲気になってきた。

もしかしてここのルートがこのコイン争奪ゲームの真髄だったりするのかな☆(キバ太郎風に言うなら)

暴力、殺人、グロテスク表現におまけにカニバリズムありと、所謂てんこ盛りルートにどっひゃー!っとなった次第です。



そして途中で登場した宮瀬というオジサン。ゲームの参加者と言ってましたが、実は警官で昔吉本の起こした殺人事件の担当だった人でした。

吉本の動向を探るため、賞金は手にしないという条件でゲームに潜り込んだようですが、自分では吉本を説得することが難しいと感じ、1番近くにいた紺野に彼を連れてこいと脅迫紛いで頼んでいました。

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宮瀬さんに頼まれてるとは言え、どちらかと言えば吉本のことは苦手だし嫌いなタイプ。

それなのに時々顔を見せるまともな吉本を見て、彼がどんな人間であるのかと知りたいと思うようなっていく。

ある時、吉本から「お前が俺を殺してくれ」と。

なんでも昔飼ってた犬のポチに似ているから。
1番最初に殺したポチに似ているお前なら、俺を殺してもいい。

と、そんなことを言われたのですが…。




紺野は5人兄弟の長男でもあり、困った人はほっとけないタイプなんでしょうかね。もちろん吉本が直接「助けてくれ」と言ったわけでない。

「殺してくれ」と言った意味を、宮瀬さんから聞いた過去や現状を照らし合わせ、紺野が導き出した答え。

その答えと、紺野自身が選択した行動によって得た結末が各エンドへと繋がっている。

 

 

 

26.ALIEN AUTOPSY

 

やばい、なんかめっちゃ感動してしまった。
なんかここだけで泣きそうだわ。


吉本から見た世界の常識は、どうやら人とは違っていたようで。成長していくにつれて、それがおかしい、いけないことなんだと気づく。

でもそれを自分で止めることができない。こんなに楽しいことなのに、人を殺したいという衝動を抑えることができない。

ポチに似ている紺野だけがそれを理解してくれた。いけないことなんだとわかった上で、初めて自分と同じ視点で世界を見てくれた。

これまでひとりぼっちの真っ白な世界に入り込んできた、唯一の愛すべき人。それが紺野だった。

いやー。これマジすごいね。

攻略メンバーの中で1番難解だと思っていたのに、紺野の「吉本を知りたい」という気持ちだけでここまで来てしまった。

私の中で紺野の好感度が一気に上昇しました。

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ポチがケガをしてみじめな姿になったのを見て、こんなんじゃ誰からも愛されないからとポチを手にかけたけど、これポチが吉本自身にも思えてしまって切ない。

誰からも愛されないのはポチなんじゃなくて、吉本も同じだったのかと思う。

ポチには殺してくれる人がいたけど、自分にはいない。それを紺野に求めていたのかなーと。

でも最後の最後に、「じゃあ、お前も俺のこと愛してくれないのか?」と問われて、ここで初めて新しい選択肢が生まれている。


自分の世界に新しい道標をくれた紺野。


このルートで吉本は施設に入ったエンドとなっていた。本当は紺野といたいけど、更生するためにあえて受け入れたみたいですね。

施設での面会を終えて紺野が帰ろうとする様子に、寂しそうにする吉本がなんとも可愛らしくてたまらん。

 

 

 28.ANUNNAKI

 

紺野が、吉本の「殺してくれ」という願いを聞き入れるルートでした。

これは紺野にとっては酷なエンドだわ。残ったのは自分だけ。

最後の方で新田に、「お前は行くなよ。あいつが連れてきてえって思ったら、お前もとっくに死んでんだよ」と言われた。

吉本が紺野を連れていかなかったのは、「この世界は、きっとお前に優しくしてくれるはずだから」っていう結論で一緒には逝くことはしなかったようです。

彼は決して狂っているんじゃなく、特に固執しているものに対しては自分本位で物事を考えることはしない。

ただし。

吉本の優しさと残酷さが、紺野の深い傷となって残ることは間違いのない。そんなエンディングでした。

ここ、結構キタ。重いのが…。

 

 

29.Grays

 

おじゃる丸からまともな人間になってた。
これ人間ルート?

吉本曰く「吹っ切れた」らしい。

ペン吉「…」

吉本の観察員という宮瀬さんも、人間になった姿を見て思うところがあったのか、「何かあったら連絡しろ」って、自分の携帯番号だけを紺野に残して帰っていた。

え…。
ええ!?

 

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これまで散々紺野に暴力をふるい、レイプ紛いなことまでしてきた。それなのに紺野は自分を殺すことはしないと言う。

紺「殺して、お前が救われるなんて思えない」

人間に戻った吉本ならこの意味が理解できるだろうし、これ以上紺野に自分を殺せと言ってもムダだろうとわかったんじゃないのかね。



ここでは施設に行かず、紺野宅に転がり込んでいた。ただ時折りあっち側の吉本が現れる時があるみたいです。

でも紺野がこっちの方が好みだとわかったからなのか、多分この先は人間吉本のままなのかもしれない。

分別の付く人間の方なら、急いで施設に入る必要もないと宮瀬さんも思ったのかな。危ない橋を渡っている気もしなくもないけど…。

ゲームの賞金でマシンガン買おうとしているのは、全力で阻止した方がいいですね。

 

 


↓↓ CAGE OPEN 九条聡明のネタバレ感想 ↓↓

penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

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BLゲーム CAGE OPEN 始めたよ&新田高志 ネタバレ感想

CAGE始めました。

一体何年積んでたんだよってくらい長かった(遠い目)

当時、再就職に手間取っててゲームどころじゃなかった。なのでこの時代のボブゲはごっそり抜け落ちてる。

いま必死になって取り戻しつつも、新作出るとそっち優先しちゃうので、積みゲーが一向に減らないというパターン。

あとは…その。
アレです。

グロ系だったこともあって、元気な時にやろう!と決めてそのままになってた。

グロはちょっと苦手で…。

そしたら、リメイクがー!CFがー!!なんて話になったので、いよいよ崩しにかかった次第です。



私が購入したのは、『CAGE OPEN&CLOSE』で、ケースの中には2枚のディスクが入っている。

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OPEN  ゲームの参加者たちが攻略対象(4人)
CLOSE ゲームの運営側+その他が攻略対象(5人)


それと公式HPの『CAGE』のサポート欄に修正パッチがあります。これから始められる方は、ゲームVer.を確認してからプレイされた方がいいかと思います。

〇修正パッチ
・CAGE -OPEN-  最新Ver.1.30
・CAGE -CLOSE- 最新Ver.1.60

Win10は対応の動作環境ではありませんが、私は今のところ正常にプレイ中。参考までに。

今作はボイス無しですが、2020年11月現在で既に『CAGE』のリメイク版制作が決定していて、そちらでボイスが実装となるようですよ。

〇リメイクで大きく変更になる点
・ボイスつき
・立ち絵やイベントCGが新しくなる
・イベントCG、LOVEエンド後のアフターシナリオ追加など…

うわー。これはめっちゃ楽しみですね。
リメイク出たら、絶対にプレイしたいです。



では、ここからゲームの感想へ…




あらすじ。

目が覚めたら、そこは使われていない古びた遊園地だった。ここで強制的にゲームに参加させられることになった主人公・紺野鉄平。


👇主人公

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期間は8日間。

夜間のみ治外法権となるこの場所で、参加者の誰かがもっているコインを奪い合う。なんと、最終日にコインを所持していた者に5,000万円が与えられるというではないか!

コインを奪うためなら、相手を殺しても罪には問われない。

コインは誰が持っているのかわからないので、みんなが目の色変えて手あたり次第物色しに来るんですよ。

ヘタすれば死ぬので、それは必死に自分の身を守らないとマズイんだけど。果たして無事8日間乗り切れるんだろうか…って感じでスタートします。



今回は新田を攻略したので彼の感想記事を作成したのですが。その前にちょっと衝撃を受けたので、ここで打ち明けたいと思います。


なんすか、この全身刃物みたいな子供は!


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攻略キャラなのは承知してましたが、キレッキレのセリフにこの悪魔面。ペン吉は完全に釘付けになりました。

これまでにもいろんなショタを攻略したけど、初見でこれほど強烈なインパクトのあるキャラは初めてかもしれない。

彼はCLOSE側の住人なので、その日まで楽しみにとっておきます。むっふー。

 

それでは、これ以後は新田のネタバレ感想です。
閲覧ご注意を。

 

 

 

驚いた。

何がって、新田絡みのエンドが7個もあった。エンディングリストを眺めてみると、全員にそのくらいの数があるっぽい。

その内歌つきのが3個。そしてその3個の設定がそれぞれ微妙に違っている。

これがものすごく斬新で面白い。



新田がゲームに参加した目的は、友達を探すため。その友達もこのゲーム参加している可能性が高いと思ったからみたいです。

自分の意思で参加できるわけではないけど、選抜されるよう働きかけて参加者となっていた。

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ぶっきらぼうで何を考えているのかわからないような人だけど、何かと紺野を助けてくれたり、気にかけているのがわかるんですよ。

この2人が仲良くなっていく過程がものすごく好き。

LOVEというよりは、気の合う者同士が一緒につるむようになって、ごく自然に仲良くなるっていうんでしょうか。

ただし。紺野以外にはとにかく容赦がない。特にケンカの時は、大きな図体にトンカチ担いで相手がものを言う前に致命傷を与える。

怖ェェェー!



狂暴かつ危険な人物かと思いきや、時に紺野に甘えてみたりと…。私の中で最強なのは、これですね。

添い寝。

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コレとんでもなく禿げ萌えたわ。



話の流れとしては。

新田は友達を探すためにゲームに参加しているだけだからカネは必要ない。もしその過程でコインが手に入ったら、カネは紺野と折半するという話になっていたんですね。

でも紺野としては、それならギブアンドテイクだから自分も新田のために何かするよってことに。

眠かった新田は「昼寝さして」⇒「添い寝してくれ」となったんだけど、この微妙なお願いが嫌でもなく、むしろ新田の隣にいられることが嬉しいとさえ感じている。



ゲームを進めていくと、新田が探している友達(権藤)は、紺野と顔がそっくりだということを知るんですが。

その事実は瀬川(⇐この人もゲームの参加者)という、新田や権藤の友達からもたらされることに…。

新田が紺野に近づいたのは、権藤と瓜二つだから。

しかも新田と権藤はセックスするような仲だったらしく、この事実を知った紺野はモヤー!ムカー!と、それはおもしろくないワケです。


ここから各エンディング別に感想書きたいと思います。

 

 

05.Rewrite

 

コインゲームは思わぬ展開で幕を閉じること…。

本来ゲームに参加するハズだった権藤が、なぜか遊園地にいて既に事切れていた。これを紺野が発見し、彼の傍にあったコインを手にした瞬間ゲームは終了となりました。

このコインは運営が用意したってことだよね??

しかも紺野が権藤を殺して優勝した…と思われるように。



新田が探していたのは、まさにこの権藤だった。

「俺は殺ってない」と訴えても、新田は権藤を殺したのは紺野だと思っている。ここから自分はシロだと、期限付きで証拠集めに走ります。しかも新田の家に泊まり込みで。



というかですね。

どうしてここまで紺野の言葉を信じることができないのか、どうにも理解できなかったんですよね。

私の目には、2人は互いに信頼していると見えていたので。

権藤は新田にとって1番の友達だったし、それなりに付き合いも長い。あの状況でいくら「俺じゃない」と言われても信じろって方がムリだったのだろうか。

これがきっかけで紺野ことを殺したいくらいには憎んでいたのに、それでも証拠集めするチャンスは与えている。やっぱり紺野のことは、なんだかんだで気に入っていたんだね。



これまでの行動を見ていると、新田が人を区別するラインが『自分側かそうでないか』の完全に2択なんじゃないかと思えてくる。

懐に入れればベッタリだけど、それ以外は割とどうでもいいっていうか。

となると。今回の権藤が死んだという事件で、紺野のポジションは一気に『殺してもいいくらいの人』に転落している。

プレイヤーの私は、どうして紺野こと信じてやらないんだよ!(# ゚Д゚)ってなるけど、新田からすれば、今後接点を持たないよう携帯を壊す…というのが最大限の譲歩だったんじゃないんだろうか。



紺野は偶然にも権藤と1度会っている。

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彼が本来ゲームの参加者であったこと、故に運営から狙われていることも。家の事情や、新田と喧嘩しているけど、今はどうしても会えないし理由も言えないこと。

権藤のおかれている状況を知ったら、きっと新田が運営に歯向かって命を落としてしまうかもしれないからとも言っている。

これらのことから、新田が権藤に対してどれだけ思い入れが強いのかが窺えます。



そしてその友達を殺したのは、お気に入りの紺野だったという事実(実際は殺してないよ)

大事な人を殺した張本人でもあるにも関わらず、それなのに切り捨てることができない。

珍しく迷っている自分をも受け入れられなくて、むしろ新田自身が戸惑っているようにも見えるんですよね。

ラストは、運営側の金髪男が新田の家にやって来てコインを回収しに来た。

コインを最初に持っていたのは権藤だったけど、ゲームから逃げた制裁として運営サイドで殺したことを告げて立ち去っている。



これによって紺野の疑いは無事晴れました。

意外な人物からの種明かしとなったけど、まさに紺野が諦めず彼自身が掴み取った新田との関係。

ゲームのコインではなく、新田の1番を権藤から奪い取り、紺野が勝者となった瞬間でもあったわけです。

すげーって思ったのは、これまでのボブゲのエンディングってキレイな形で終わるものが多いけど、このゲームは人間のリアルなエグさをありのまま描いた作品なのかな?って思った。

だとすると、他のキャラがどんな結末を迎えるのか今から楽しみで仕方ないです。

 

 

07.The Hollow

 

このルートは紺野が瀬川にヤラれてしまっている。黙っていたけどバレバレで、新田からもヤラれてしまうのですが…。

瀬川にされたことが紺野の本意でなかったとわかっていても、自分ものに手を出された悔しさみたいなものが、一気に暴走したっていうんですかね。

紺野気持ちは関係ないんだね。ヤラれたっていう現実だけが、新田にとってはイコール裏切り行為なんだなーってわかった。

新田ってものすごく独占欲が強いんだね。

ヤラれているのは紺野なのに、キレてる新田が痛々しくて見てて切なくなってきた。人が変わったような言動に驚く紺野だけど、同時に彼の保護欲も発動。

新田が落ち着いたあと紺野が「一緒に帰ろう」と。つまりは紺野の家に一緒に帰ろうと切り出すんですけどね。

新田に対して理解できないことたくさんあるけど、このままにはしておけない。1人にしたらいけないって思ったんだよね。

「もう、なんつか、こいつを、
連れて帰ればそれでいい気がしてきた」

っていう文章にペン吉は打ち砕かれました。

とりあえず難しいことはよくわからんけど、こういうのを察するのは、紺野のすごいところだと素直に関心した。

 



そして紺野宅で5人兄妹に囲まれ、共に過ごすことになるんだけど。

妹のマユが、てっぺいくんにもらったと言ってるコレクションの中にラリックマという熊のぬいぐるみを新田に披露してます。

言葉通りにキまってる表情って…コレ絵付きで見てみたいw

この日は紺野記念日(両親の結婚記念日)で兄妹+新田でお出かけ。新田から家族がいないことを初めて教えてもらった。

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こんな感じでちょっとほのぼのして、コインゲームも佳境を迎える。そろそろ平和に終わるのかなーって思ってたら、まさかの超展開。

新田の探していた権藤が遊園地にいた。

もうどこのルートでも口をひらけば嫌みしか言わないチャラ男の瀬川に、権藤が失踪したと思ってんのは新田だけだと聞いた。

この瀬川って奴も相当ひねくれているけど、紺野こと気になって仕方ないんだろうなーって感じがする。好きなコは構いたくなるタイプの人だ、これ。

なぜか権藤のところに連れていかれ、瀬川にやられた顔の傷を手当してくれるってなったら、突然新田が現れた。しかもトンカチ構えてすごい勢いで走ってくる。



え!?
それって誰かを殺すつもりで走ってんだよね?



紺野は、完全に自分が殺される未来を想像して近づいてくる新田を見ている。けど実際吹き飛ばされたのは権藤の方だった。

ここでしばらく固まったペン吉。

どちらを選ぶにしても、何も話す余地なく殺せる間柄でもないような気がするんだけど、そこんとこどうなん??

これって権藤が新田を試したんだろうか。
どちらを選ぶかって。

新田と紺野の話は瀬川から聞いてただろうから、多分仕掛けたんだろうなー。この前の05.Rewriteエンドでもそんな節があったし。どっちが上かとか、そういうの。



勝者は新田でコインゲームは終了。で、やっぱりなんで権藤を殺したのか尋ねる紺野。そりゃそうだよ、私も聞きたい。

「お前がいるし」

このひと言で妙に納得した私がいた。

そう言えば新田にヤラれる前にも「俺は、お前がいい」と言っていたっけ。なんだー、既に答えは出ていたのか。

それにしたって。

この狂暴さと、時折り見せる頼りげない表情の持ち主が同一人物って。紺野はとんだ狂犬を飼い慣らしたものだと思ったルートだった。

ラストのスチル。横断歩道で瀬川とすれ違うんだけど、あの瀬川の表情は何を言いたかったんだろうか…。これが気になって仕方ない。

 

 

08.INVISIBLE

 

これはまたすごいルートだったわー。

他のルートでは生存していた権藤が既に死んでいる設定。新田によって殺されたということになっている。

はい!?いつよ?
紺野と会う前か、後か。
恐らく後者。

仮に他ルートと同じように権藤が最初のコイン保有者ならば、新田はコインゲーム開催中に権藤と会っていることになる。

理由は、最終的にゲームのコインが新田のお腹の中から出てきているから。

最初にゲームに参加したときは本当に権藤を探していて、紺野にはウソをついてないのではないかと思うですよ。

なんでって言われたら困るんだけど。基本新田は紺野にウソはつかないと思うから。それにいない人のことを探しているなんてウソをつく必要がない。



で、このルートの権藤は体が弱い設定らしい。新田の言葉をそのまま信じるなら、2人がセックスしたことで権藤が発作を起こして死んでいる。

コインは権藤からもらったのか、奪ったのかはわからないけど。

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ゲーム最終日の前日に、コバから紺野が瀬川にレイプされてる動画を送信されて紺野がウソをついていることを知るけど、自分も紺野には権藤が死んでしまっていることを言ってないので痛み分けとしたのかな?と感じた。

紺野に権藤のことを詳しく伝えなかったのは、権藤が運営に狙われていたことを知っていたんじゃないかと思うので、紺野を巻き込みたくなかったのかもしれない。



最終日の朝、出発前にゲーム会場に行きたくないという紺野に対し…。

お前がいないと意味ねえ⇒コインは自分が所有してるから、約束を守るために紺野に渡そうと思っていた。

お前に見せてえんだよ⇒まさにコイン?

なのかなーと推測。

 



紺野がレイプされてる動画は、瀬川の近くにいたコバを買収して入手。権藤が死んだ経緯は、新田自らが手を下したような言い方。極めつけは、孤児であるはずの新田に実は親が存在したというウソ。

ラストは完全にヒール役になりきり、瀬川たちと一緒に死ぬことで、拗れきったこの関係を清算しようとしているように見えた。

ここは特に新田・権藤・瀬川の友情と、新田の言うウソとホントが絡み合った壮絶なエンディングじゃないかと思う。

コインの約束は守られたけど、新田はいなくなってしまった。でもこのルートが1番萌えたかも。

特に最終日前日の夜は、おまいホントどうしたんだよってくらい新田が紺野に甘えている。ふだん不愛想な人が特定の人にだけ懐くのは、やっぱり定番です!

 

 

他にも権藤にヤラれちゃうエンドとか、やっぱりあった新田に殺されるエンド。はたまた紺野がついにキレて暴走するエンドとか、とにかく盛沢山ですごかった。

1人目でコレだと、私死んじゃうかも。
CAGE、めっちゃ面白い。

 

 

 

↓↓ CAGE OPEN 吉本源のネタバレ感想 ↓↓
penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

※ゲーム画像の著作権はLOVE&DESTROYにあります。二次転載禁止です。

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2020年11月4日公式サイトへ画像使用を申請済。

東京24区 ドラマCD 蓼丸一貴編『ONE to ONE』 ネタバレ感想

蓼「制御できなくなって、あなたを壊してしまうかもしれない」

 


はい。
24区ドラマCD、ついにラストの蓼丸編です。

毎月ドラマCDとSS届くのが楽しみでしたが、それも終わってしまうんですね。ちょっと寂しいですが、絶対FD出るぞ!という希望は持ち続けていたいと思います。




 

ここからCDの感想。


 

晟尋の幼馴染で秘書でもある蓼丸。

ゲーム中では自身をモンスターと称していましたが、どうしてもそちらのイメージが強かったんですよねー私。

彼絡みのBADエンドが、インパクトありまくりでしたからねぇ。

ただゲームを進めていくと、晟尋に対しては非常に臆病な一面があるとわかります。

あの悪魔っぷりはどこへ行ったのかのかと思うほどに。

最終的に晟尋より、秘書としてではなく野党側から政治家として立ち、共に活躍することを望んでいると告げられますが…。




ストーリー的には、「俺とお前で同じ土俵に立ってこの国を良くしていこうぜ!」って感じで終わっていますが、これ蓼丸にとっては完全にイバラの道。

晟尋の有能な秘書として傍に置くより、いずれ二大政党制を目指す野党の信頼できる人物である方が、よほど現実的な選択ではあると思う。

が、しかし。

口で言うのは簡単だけど、実際問題としてそこまでたどり着くには様々な困難を乗り越えていかなくてはならないわけで…。

環境の変化というよりは、蓼丸自身の気持ちが追い付いていない。とりあえず身体は繋げてはみたものの、心はどこか繋がらない…というんでしょうか。

今回のドラマCDでは、まさにここが焦点となったお話でした。

蓼丸の恋愛に関して言えば、このCDでストーリーが完結していると言ってもいいのではないかと思うくらいです。

蓼丸好きな方には、是非聴いて欲しい。



ここからネタバレとなります。



 

東京24区 ドラマCD vol,4 蓼丸一貴 (仮)

東京24区 ドラマCD vol,4 蓼丸一貴 (仮)

  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: CD
 

 



自分のことになると、かなりネガティブ思考な蓼丸。

以前どこかの記事にも書いたような気がするけど、どうして他人にはあれだけ機転が利くのに自分のことはこんなにも不器用なんだろうと…。

晟尋と同じく、彼も人の変化を見抜く力が非常に高い。それ故に自身に求められているものを瞬時に察する。しかも具体的に。

晟尋が絡むとこのハードルが途端に高くなり、気づけば勝手に自分でどんどん釣り上げている気がするんですよ。

秘書の立場では対等にはなれない。自分が一人前の議員になるまでは晟尋から認めてもらえないんじゃないかって。

始まりがアレだから素直に「両想いだ、わーい!」となれないのはわかるんですけどね。




今回は父の緊急入院もあって、いよいよ本格的に父の地盤を引き継ぐ決断と行動を迫られる蓼丸。

ただし、父のいる野党では蓼丸の入党を快く思っていない人がいることも事実としてある。そりゃ、敵対してる党の元秘書を受け入れることに抵抗があるのは最もでしょう。

父の地盤を引き継げても、世襲を制限する「3年は選挙に立候補できない」という党の規約があるらしく、蓼丸が議員になるには長い道のりとなってしまう。

そこをなんとかしようと蓼丸の入党を渋っている中心人物、幹事長の大川氏を口説きにかかる蓼丸ですが、もともと父と大川氏の折り合いが悪いのもあって事態は難航。

ここで先生の出番となるんですけど。その前に…。





私、もう蓼丸の愚直さが可愛くて可愛くて。

晟尋を惚れさせるにはまずは、まず議員になって同じ立場になること。話はそれからだ!なところが。

ぶっちゃけ大川氏は、毎晩自分に頭を下げに来る蓼丸を完全に見下し優越感に浸っている。蓼丸もそれは承知の上で通い詰めています。

なりふり構わず、どんなことをしても正攻法で頼み込んで認めてもらおうとする姿がキタよ、これ。

恐らく晟尋が動機じゃなかったら、もっと別の方法を考えると思うからさ。きっとゲームをプレイした姉さんたちなら、その怖さは十分知っていると思う。

ホント、蓼丸って晟尋がウイークポイントなんだなーって改めて思った。




で、蓼丸と一緒にお願いしに行った晟尋が土下座!!

それでもなかなか首を縦に振らない大川氏に、ついに先生が切り札を出してきた。

親の地盤を引き継いだら3年は立候補できないという規約があるにも関わらず、実際世襲制限を受けなかった人がいますよね?と3名の実名を挙げる。

しかも大川氏が相談役をやっているエネルギー会社の株主がその3人であること。

大川氏が甘い汁吸ってんのは、この3人のお陰かもしれないよねぇ。だから見返りに世襲制限を適用しなかったんでしょう。

あげく、この会社。天然ガスを入札なしで発注しているという事実。独占禁止法の抵触まで突っ込まれ、たじろぐ大川氏。

公になったら間違いなく株価は暴落し、自らの責任も問われる…というより、利権絡みならどちらにせよ大川氏の政治生命は終了ですね。



総理から得たこの情報。

確かに困ったら私に連絡しろと言ったのは総理だけど、むしろこれだけの情報を2人のために…というより、今後の日本を思えば教えることが妥当だと判断したのだろうか。






肝心のエロシーンですが。

これ肉体的には蓼其だけど、精神的には其蓼に聴こえるわ。

蓼丸がこんな風にこじれたのは、「アイツなら何でもわかってくれる、言わなくても伝わっている」と勝手に思い込んでいた自分のせいだと途中で気づくんですけど。

そのせいなのか、先生からより具体的なエロの指示が飛び、それによってもたらされる快感をストレートに伝えて蓼丸を煽りまくる。

ここがやたらエロくて参った。

突っ込まれているけど主導権握ってるのはやっぱり先生って、割とどのキャラでもそんな節は感じるんだけど、私だけじゃないと思いたい。

そしてまさかの潮吹き!

ペン吉は、男性も潮を吹くということを初めて知ったのだった。

確かタイガ編ではメスイキしてて、今度は潮か!先生の身体が毎回すごい事になってて興奮して拝聴させていただきました。





エロいんだけど、何より晟尋にすべてをぶつけて、自分が愛されているんだと実感できた蓼丸の姿に感動した。「本当に良かったなー蓼丸!」って心から思ったよ。



それと今回、総理と蓼丸父・大延氏の関係性が好きな人も楽しめたのではないでしょうか。

私は完全に自分が『腐』と自覚しておりますので、もう総理と大延氏はBL100%で問題ないだろうと思っています。


 

 

 

これ以降は特典SSの簡単な感想です。

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公式特典『ONE to ONE 前夜』

 

うはー。

最後の最後に公式がガッツリエロエロシーンを届けてくださいました。

タイトルの通り、このCDのトラック1の前夜ってことだよね?

私から言わせれば、どうしてここまでのセックスができて、晟尋の心が自分にないと思えるのが不思議なくらいだけど。

これまでずっと近くにいてなんでも知っていはずなのに、肝心なところは見えてないものなんだなーと。所謂これが恋をした男が陥る盲目さというものなんだろうか。

晟尋が背中が弱いからと背後から繋がる体位も、実のところ相手に自分を見て欲しくないからのもので…。

他者の心を読むことに長けている晟尋なら、すぐに蓼丸の不安を察知してくる。

これ以上は溺れてはいけないと自分に枷をかけている姿がなんとも痛々しい。

幸せになる選択肢をよりも、あえて苦労な方を選んでしまうのは性分なのかなとしか言いようがない。



早く気づいて欲しい。

晟尋は蓼丸の全てを受け入れるだけの人物であることを。そして互いの立場など関係なしに蓼丸という男を愛していることを。


そんな気持ちになって読んでました。

 

アニメイト特典『Morning kiss』

 

これは意外な蓼丸の素顔が!


端的に言うと蓼丸は…

超低血圧で超冷え性だった。



晟尋が笑っていたけど、私も思わずニヤってなった。

朝から夜まで常にビシィィィな神経質メガネ属性なのかと思ってましたよ。これまでずっと傍にいた晟尋ですら全く気づかなかったなんて。

SSはこのドラマCDラストの翌日という設定ですが、珍しく蓼丸より先に目が覚めたからこそ気づいた事実。



蓼丸の寝起きはめっちゃ不機嫌で、低血圧だからあと30分は使い物にならないって言われたときは「天は二物を与えず」とはまさにこのことだと思ったね。

こんな姿を晒さないよう学校の修学旅行では、寝ないか、あるいは起きる1時間前にアラームをセットしてたらしい。晟尋の家に泊まったときも同じく…。

寝不足には強いけど寝起きと寒さにはすこぶる弱いって、蓼丸も普通の人間なんだなと思ったわ。

晟尋にはそんな姿を見せたくなかったんだろうけど、今回ばかりはさすがにどうしようもなくて「がっかりしたか」と問う蓼丸。

「残念ですが、私は朝、この有様です…冬なんかもう、全然ダメダメです…かっこいいダーリンみたいなことできません…」

って。
ここ、ブッファーってなった。

これはカワイイ蓼丸。
ギャップ萌えのあるあるだった。

 

ステラ特典『Tears for oneself』

 

蓼丸視点です。
これどんなSSにも言えるんだけど、相手視点のSSは格別だね。

いつもは主人公を軸に物語は動くので、相手の言動だけでキャラの気持ちを推し量るしかできない。

攻略キャラから語られる思いは、それだけで貴重なものだと思うのです。

しかも今回は、15年前まだ学生だった頃。晟尋の母が亡くなった時のことが取り上げられている。

それまでただのクラスメイトだった晟尋が、どうやって蓼丸の中に入り込んできたとかそういうの。

ゲーム中の、幼馴染であるからこその強みと、微妙な距離感。他のキャラでは絶対にできない唯一の設定は蓼丸の特権です。



本音を言えば、学生時代に晟尋とどんな風に過ごして、どんな風に惹かれていったのかを知りたかったので、そうした意味ではこのSSは嬉しかったですね。

そして15年の歳月をかけて得た晟尋の愛情。

蓼丸が「このよろこびが途方もなく重い」と表現しているように、自らのために涙を流すことで、初めて自分自身を許した瞬間でもあったわけですよ。

これは嬉しいけど、重くて切ないな。

ドラマCDによって、2人の間が本当の意味で結ばれたと思っていますが、そこにこのSSって反則じゃない?

ペン吉も思わずホロリときた。

 

ドラマCD購入特典小冊子『それからのふたり』

 

本当はひとりひとりの感想を書きたいけど、そろそろ疲れてきたので全員まとめて。

ゲーム本編の終わりがあっさりだったので、このドラマCDとSSで是非セットで読んで欲しいですね。

SSはどれも笑顔で読める内容でした。

同時に、24区はここで一段落ついて終わったなーという気持ちが強い。寂しさもありますが、大きな物語が完結した満足感はとても大きいです。

FDまでいけば本当に嬉しいですが、また新作も期待しています。新作いくなら『New World Order ~天上の銃弾~』を是非お願いします。


 

 

以上、特典SSの感想でした。

スマホ機種変更したよ iPhone8からXperia 10 Ⅱ SO-41A

突然ですが、スマホ変えました。
買ったのはXperia 10 Ⅱ (SO-41A)です。


この記事はレビューではなく、スマホの機種変更したよってだけの日記みたいなものです。

もしこの機種を検討してて、使い勝手はどうなのかを知りたくてここへたどり着いてしまったらごめんなさい。あまり参考にはならないかも。

この先は私の個人的なスマホ話です。
よろしければお付き合いください。

 


この機種を選んだ動機は見た目。
ミントカラーがオサレで、これ一択でした。

5Gはまだ必要ないかと思い、ハイエンドモデルは選択肢に入ってなかった。

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〇良かったところ

安い
軽い

〇イマイチ

長い
カメラ


以上。
シンプルに答えてみました。



スマホはだいたい2年数ヶ月くらい使って買い替えています。

2年くらい使うと新しい機種を使ってみたくなるのと、ドコモで2年更新ごとに3000ポイントもらえるから。

この3000ポイントも期限があるので、期限切れる前にどうせなら使おうって感じなんですけど、まんまとドコモの作戦にハマっています。

実はこのスマホに機種変更する前はiPhone8を使っていました。それまではずっとAndroidしか使ったことしかなかった私。

ドコモでもiPhoneを販売するようになり、周りのみんながこぞってiPhoneを使いだしたんですよね。

スマホケースもiPhoneはカワイイのがたくさんありますし、1度どんなものか使ってみたくて当時機種変更を機にiPhone8を購入。

そしたら最初はやたら不便に感じましたね。これまではこんなことができたのにiPhoneはできない!というお約束のパターンです。

でも最初にiPhone使ってて途中でAndroidに変えたら、今度はAndroid使いにくいとかってなるくらいのレベルだと思っています。慣れれば人もそれに順応してしまう程度。




そんな中、iPhoneのこれはすごい!と思ったのは写真が想像以上にキレイに撮れるところ。

私、写真撮るのうまくなった?と勘違いも甚だしいほどの美しさだった。iPhoneで写真撮ったら、すべてにおいてインスタ映えすると思うわ。

補正いらずで妙に味のある写真が撮れるので、これには驚いた。

あとは動作がスムーズ。2年過ぎてもスムーズ。画面の反応もよろしい。この安定感は今まで味わったことがないですねー。

ほか、マナーモードへの変更がサイドにある物理的スイッチなのも評価が高い。




結構べた褒めしてるけど、それでもAndroidに戻しました。

総合的に判断してのことですが、やはりiPhoneだと目的地に辿り着くまでが長い。

以下、Androidに戻した理由。

1.ロック画面をすっ飛ばすことが可能
2.ホームに直接置ける検索バーが便利
3.豊富なウィジットで欲しい情報がすぐ見れる
4.文字入力の矢印⇐⇒で進んだり戻れるところが便利


このほか、Androidだとヤフオクのアダルトカテゴリが見れるんですよ。iPhoneは見れません。

BLゲームをよくプレイする身としては、スマホからいつでもどこでもアクセスできるのが非常にありがたい。

基本ゲームはショップで新品を購入しますが、ロットアップして店に在庫がない場合はこういうところで入手するのも1つの方法なんですよね。

たまに覗いてみると、懐かしいボブゲや知らないタイトルなんかもあったりして結構おもしろい。

というわけで、これまで見れたものが見れないっていうのはやっぱり窮屈。どうしても制限のないAndroidに魅力を感じてしまう。


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ちょっとここで容量の話。

iPhone8買う前に使っていたAQUOSが8GBしかなくて、最後の方は新しいアプリがダウンロードできない状態になってました。

どうしてもダウンロードしたい時は、使用頻度の低いアプリを消していたんですけど、これがものすごくストレスで…。


次にスマホを買うときは、容量に余裕のあるものにしようと決めていたんです。

iPhone8を購入する際は、このストレスの反動で258GBを選択。その甲斐あって、ストレージを一切気にせず好きなアプリを入れて使っていました。

そして2年過ぎて…。

そろそろ新しい機種にするかってことで今回のXperia 10 Ⅱを選んだのですが、64GBのみの一択。写真はSDカードに保存すればいいけど、これ大丈夫なん?

ここで初めてiPhoneのストレージを確認しにいったんですよ。そしたら…


使用済み18GBに草。


そもそも私に256GBも必要なかったって話です。これなら64GBでも全然問題ないやんと思い購入。

新しいスマホにこれまで使用していたアプリを続々ダウンロードしました。

明らかに使用しないアプリはやめて、自分の中では割と厳選したつもりなんですけど、Xperiaのストレージを見たら27.41GB。

 

この時点で既に全体の40%以上を使用していることになる。

使わない・消しても問題なさそうなアプリは全て削除してもコレって…。何がこんなに違うんだろうと思って確認してみたら。

そもそもシステムの容量に大きな違いがあった。

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ちなみにOSはXperiaAndroid 10で、iPhoneiOS 14.0.1です。
iPhoneAndroidの半分以下とは…。


iPhoneはシステムもスタイリッシュだった。


Androidが色々できる反動がこれなの?しかもさっきまたストレージを確認したらシステムが17GBになってる。

なになに、たった1日で1GBも何しとんねん!ってツッコミたいけど、勝手に増えてて最早笑えない領域。

ちょろっと調べてみたけど、Androidのシステムはアップデートのたびに増えていく模様。




それと今回このXperiaに非常にガッカリしたのはカメラですね。

ちょっと3種類の写真を比較。


①屋外で花を撮影
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②夜室内の照明で撮影
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③昼間室内で撮影

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どれも色補正なしでフラッシュは未使用です。カメラを起動して特に何も設定せずに同じ場所を撮影しました。

写真には人によって好みもありますので一概にどちらが良い・悪いとは言いませんが、Xperiaは2020年6月モデルでまだ新しいハズなのに、こんなに違うのかって思いました。

Xperiaは特に暗いところが全然写ってない。
これってやっぱり値段の差なの??

ちなみにXperiaはドコモで42,000円弱でした。iPhoneは確か当時110,000円くらいだったかな。ちょっと覚えていない。

補正なしですぐに使える写真が撮れるiPhoneのここが、非常に便利だと思いましたね。とにかく手間と時間を掛けたくないので。

いつも古い機種は初期化して売ってしまうんですけど、今回はこのカメラのためだけに手元においておこうか悩むくらいです。





久々にAndroidに戻ってみて、どちらにもメリット・デメリットがあることを改めて認識しましたねー。

今回のXperiaで気に入っているのは本体のカラーと思っていたより軽いだけで、あとは普通といった印象です。

正直なところ、他の機種の方が良かったかなと思っている。

恐らく次回ドコモからまた更新ありがとうポイントもらったら、すぐに機種変更するでしょうね。

次回は実際使った方のレビューを見てから検討しようと思います。

BLゲーム ウウウルトラC(ウルC)雲雀野夜美×鞘師十郎 ネタバレ感想

ウルC終了しました。



第三話感想の前に総評を…。



各話とも話の大筋や迎える結末は一緒ですが、視点が違うというだけでかなり厚みのあるシナリオ構成だったと思います。

第三話は特にぶっとびカプで、エロ含め型にハマらない破天荒さを感じましたね。

 

まさにウルトラCだわー。
タイトルに帰結したよ。


とにかく色んな要素がこれでもか!と詰め込まれていて、プレイ前に想像してたまさに『おもちゃ箱』というイメージでした。

そして本作のテーマでもある正義と悪。言葉としては対になるのでしょうが、プレイしてみるとどちらも同じ意味にも受け取れる。

主人公たちの視点によっても然り。特に正義から悪へ、悪から正義へと変化するところは本当に面白かった。

そして前作から感じていた、世界観の演出や発想力がすごい。加えて文章表現のセンスが本当に素晴らしいと思いました。

 




逆に、ここはもうちょいどうにかならなかったのかな?という点。

すみませんが、ズバリ書かせていただきます。

ゲーム中から与えられる情報の多さに加え、表現が曖昧だったり結構重要なコトもサラっと簡潔に通り過ぎてしまい、理解できずにエンディングを迎えてしまうことがありました。

怪獣と対峙してる絵についても、ここは全体のどの部分を描いているのだろう、どんな姿勢なんだろう?というものがあって理解できない時もあり…。

何度もプレイしてみて「こういうことなのかな?」と、ある程度自分の中で消化して進めていかないと見えてこない部分があり、ここがプレイしている身としてはキツかったです。

第一話の感想の中でも記載しましたが、副読本欲しいですね。というか、副読本なくてもスッキリ終えたいのが本音なのですが…。

このへんは、深く考察するのが好きな人には向いているかもしれない。

ただ第三話まで終えれば話は繋がってきます。更に今は公式HPでQ&Aが公開されていますので、そこまで見るとおおよそは理解できるのではないかと思います。


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ほかシステムとしては、CG鑑賞やシーン回想はありませんので、お気に入りはこまめにセーブした方がいいですね。

テキスト自動送り、既読スキップ、メッセージ表示速度、ボイス・音量調整などの基本設定はあり。画面はフルか通常の2択。

今はよくあるバッグログでそのシーンまで飛べる機能とかはありませんので、システムに関しては普通といったところ。

それでも商業ソフトと比べると価格も4,500円+税と手を出しやすいですし、これまでにあまりないタイプのゲームなので、気になっているならプレイしてみて欲しいです。


このあとは第三話の感想です。
かなりの長文です。


以下ネタバレしてるので、ご注意ください。

  

 
ウウウルトラC

 

第三話『ダスクマン』

 

まず三話をひとことで表すと。

ぶっ飛びすぎてて凄かった。

第一話で、夜美が人間ではなく、地球を侵略しに来た異星人であることが明かされています。目的は全ての生物をしもべに変え、住みやすい環境に整えること。

夜美が地球を侵略しに来た際、地球の青く美しい姿に一目ぼれ。滅ぼすことを躊躇い、通販で買った増幅装置を使い地球を2つに分けます。

1つは手つかずの状態で残し、もう1つは侵略する用。

ところがここで宇宙船が故障し墜落。怪我を負ってしまいますが、無傷だった自身の腕を切り離し分身を生み出します。

このとき、十郎のオトン・真一が船の墜落に気づき夜美を助けに来ている。

夜美が回復して目覚めるまでの間、分身に自分を守れと命令して眠りにつきますが、目覚めたとき分身は真一を愛し、女性の姿に扮していました。

その分身と真一の間に出来た子供が十郎です。

この事実を知った時、ペン吉はビビりました。





そして。
各話では、最強ヒーローの名を語るに相応しい十郎ですが…。


ヒーローのイカロス役なんてみんなの憧れじゃん?正ちゃんだって、十郎を見て自分もイカロスになりたいって思ったわけだし。

ドラマの主人公なんて人気者なんだから、それは華々しい生活を送っているかと思ったら、なんかものすごく暗いんだけど…。

まず家の中が昼間でも仄暗い。雪が降ってるので冬だから…というのもあるんでしょうが。

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この欠落感はなんだろうと思えるほどに寂しい家だった。そしてなにより十郎自身から漂う虚しさが尋常ではない。

みんなが愛するのは仮面をつけた十郎であって、素の自分を好きになってくれる人は誰もいないのだと思って育ってきている。

両親は夜美によって殺されてしまっているし、叔父夫婦も失踪したまま。自分の傍にいるのは夜美だけだったんですよね。

夜美が両親を殺したことを黙っているかわりに、この家にずっと住んで、自分の帰りを待っていて欲しいと告げている。逃げたら君の足を折るとも…。

なんだヤンデレかよと思ったら、十郎自身が夜美の血を半分引いてるので、こうなるのはごく当たり前のことなんだろなと後から納得しました。

というか、オトンがイカロスやっていたから必然的に親の役を受け継ぐ形になってしまい、本人の意思とは関係なくヒーロー役を演じ続けなくてはならなかったようです。

それでもイカロスを続けていたのは、夜美が怪獣を倒せと言ったから。ヒーローを演じ、怪獣を退治することで夜美の目を自分に向けさせたかったんだろうなー。





一番「コレ辛れぇぇー!」ってなったのは、かつてのイカロス仲間・五郎八の想い人、のぞみとの関係ですね。なんと十郎の婚約者というポジションだった。

彼女はもともと路上で歌っていた流しですが、十郎との縁で今をときめくアイドル歌手になっている。

五郎八は過去白いイカロスに殺されてしまっていますが、彼からのぞみのことを託されていたため、十郎は彼女を守るために婚約者となっていたようです。

のぞみは怪獣であったため、抑制効果のあるイカロスの体液を使い彼女が変身してしまわないよう定期的に体を繋げていたんですよ。

しかも、夜美自身が2人の仲を取り持つように働きかけている事実がまたキツイ。

夜美は十郎の気持ちが自分にあることを承知の上で、2人がこの先一緒になれるよう行動している。

異星人の自分は星へ帰ってしまうけど、寂しがり屋な十郎の傍に生涯共にいてくれる人…というか、そうならざるを得ない人を選んでいるのが夜美らしい。

というか、十郎の婚約者にするために、白いイカロスに五郎八を殺れと命令したのかな。ここまでいくと、のぞみを怪獣にしたのも最初から計画の内だったのかなと思えてくる。

考えすぎかね?



ただし。
極限まで達した人の感情が及ぼす影響までは、考えていなかったんじゃないだろうか。



これが夜美の誤算だったように思う。


子供の頃からやりたくないイカロスを演じ続け、あげくのぞみと半ば義務のような行為。十郎の意思と実際の行動が著しく乖離しているのが1番キツかったわ。

そりゃ十郎だって限界だろうよ。

夜美が自分の星に帰ることを受け入れられず、片っ端から怪獣や変身前の人間を殺していくシーンは、まさにヒーローから悪役へ転じている印象的なシーンだった。

そしてこれが自分の本質だと気づく場面は、最初十郎に感じた『虚しさ』が完全に昇華したようにも見えた。

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怪獣の人権を尊重する『オレンジ』という団体。夜美は最初からイカロスの悪役を担わせるつもりで作った組織なんでしょう。

のぞみのコンサートでは大規模な怪獣騒動を起こし、大勢の観客の前でイカロスの活躍ぶりを目の当たりにさせているし。

これらは、イカロスはこの世界に必要だと思わせるためのものだよね??

かつて夜美の分身が真一に力を与え、怪獣退治という茶番劇を繰り返していたけど、結局彼も分身と同じ道を辿っている。

本当は頑張れば1日で地球を侵略できたのに、そうしなかったのは全て十郎のためなわけで。

この十郎のためというのが、果たして一体どんな感情からきているものなのか。ここだけがどうにもわからない。




それともうひとつ。

すぐに侵略しなかった理由は、夜美の性格にも起因しているんじゃないだろうか。

地球にやって来たとき、この星の青に強く惹かれた夜美。自身の知らないことや感銘したものに対して、探求心がかなり強い方なのかな?と感じた。

第2話では死んでしまった史郎を簡単に生き返らせてしまうシーンがあるけど、夜美はものすごい高等生物だと思うんですよ。

そんな彼が、自分の知らない世界や文化に触れることが、なにより楽しいと感じてい部分がある。

例えば料理を作ること。ほか様々なバイトを経験したり。知らない言葉に興味を示したり…そういうの。

異星人ってもともと無機質だというイメージですが、夜美のような個体だったからこそ、分身と同じく人間という存在に興味を持ったんじゃないかと思えてしまうのです。





ちょっとここまで考察絡めた堅い話になってしまいましたが、ここらでこのカプの話へ方向転換しようと思います。



三話始まってから、十郎からものすごい矢印が夜美に向かっているのがわかるんですが。最初の方で一緒にお風呂のシーンとかね。

もういきなりおっぱじまるのとかとワクワクしていたら、夜美がサラーっとかわして出て行ってしまう。

いくら公式から十郎が受けですよとアナウンスがあっても、見た目も雰囲気も本人ですら完全に攻めにきてます。

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しかし。

より強いものが雄役を担う…。




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どちらが上か優劣を決めようじゃないかとマウント合戦が始まるんですけど…。いくら2世と言えど、能力では夜美に敵うはずもなく。


それでも夜美に自分を愛して欲しいと、望みの薄い戦いに挑んだ先にあったのは想像を絶する情交シーンだった。

もはやエロいだとか、カワイイとかそういうの一切ナシ。

いくらイカロスのスーツを身に纏っているとは言え、四肢がちぎれるのは絵的にかなり衝撃的だったわー。

次元を超えた『戦い』という名のセックスに新境地を見たね、ペン吉は…。

圧倒的なチカラの差を見せつけられるも、どうしても夜美を諦めきれない十郎。それでも夜美と一つになりたいと自ら彼の上にまたがる。



「君のものにしてくれ」
「君に愛されたい」

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自ら腰を落として夜美を受け入れる。

 

 

これは…やばい。



どんな難題ふっかけられようと、それが例え叶えられないものだったとしても。夜美と共にいられるなら何だって受け入れる十郎。

 

が、しかしですね。


ここで十郎が初めて、自分の愛が一方的で都合のいいものだったと気づているんですよ。

どうして彼が自分を受け入れてくれないのか。もとい、受け入ることができなかったのか。

それをこの壮絶なセックスで知るって。

もう2度言うけど、この発想がホントすごい(白目)




この2人には異星人と人間という大きな隔たりがある。

クリア後に見たオマケで、異星人の寿命が果てしなく長いということがわかった。十郎が寿命を迎えた後は、夜美は独りになってしまう。



夜美曰く。

自分がその時どんな感情になるのかわからない。

それを、恐ろしいと思ってしまうのです。



知らないことが怖い。これまでの夜美なら知らないことは知りたいから、自分から積極的に知ろうとしていたよね。

でも十郎と過ごして人間の感情を知ってしまった。分身が真一を愛したように、夜美も十郎を愛してしまった。

愛する人がいなくなる辛さは経験してみなければわからないけど、賢い彼のことだから検討はつくでしょう。だからこそ十郎を受け入れなかったんだから。



エンディングを迎えたあと、ほかのカプには後日談があった。でもこの三話にはない。なので公式サイトに掲載されている後日談を読んでみたのですが。

この後日談まで読んで初めて完結する話なのではないかと感じました。第三話まで終えたけど、まだ読んでないよっていう方は是非サイトへ足を運んでみて欲しいです。




幸せになれるので。





さすがCool-Bでも特集組まなかっただけあって、ここのルートは色んなアレコレが判明して楽しかったですね。

その中のいくつかをピックアップしてみた。




1.羽蘭ちゃんがイカロスだった

怪獣が吐き出した液体を被ってしまい緊急を要してのイカロス化でしたが、これには驚きましたね。

イカロスの血を分けてもらうと、目の色が灰色になるの初めて気づいた。

十郎が力を与えてイカロスとなった仲間たち。定期的に行われているヒーロー会議で集う彼等の素顔があまりに強烈だった。

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みんながくだらない話をしてるシーンでは思わず笑ったよ。イカロスとは言え、やはり中身は人間なのである。

 

人としてそれはどうなの?と思うこともあるけれど、それぞれに秘めたヒーローとしての資質は本物だった。

世界が平和になり人々が安心して暮らせるなら、彼らはどんな困難にも立ち向かっていくことでしょう!



2.サクラは狐塚君の妹だった

第一話でサクラは妹の生まれ変わりだと言っていたけど、これ本当のことだったんだね。最初は普通に狐塚君の思い込みだろと思ってました。

サクラと洋館に住んでた婆ちゃん怪獣の能力が「死んだ命を蘇らせる」で、ここで全て繋がりました。

第一話の終わりに、元の世界で生きてたサクラが「正ちゃんさん」と言っている。

 

正ちゃんさんと呼ぶのは怪獣のサクラだけなので、怪獣世界の記憶を有していることから同一人物だということになる。



3.『太陽の柱』と犬のタロウについて

大阪にある『太陽の塔』、その制作者である岡本太郎がベースになっているのは、プレイした方ならすぐに気づいたかと思います。

ゲームの中では、元の世界と怪獣やイカロスが存在する世界の2つを繋ぐ役割を果たしている。

十郎が言うには「12年前に突然現れた」と言っているので、元の世界で完成させたものなのかな??地球が複製された時になかったものを、どうやって同期させたんだろ。博士の力?




夜美が自分の星に帰るためには、博士(正太郎のオトン)が作った鉄人を動かす必要があった。

元の世界で生きてる博士をおびき出すため正太郎を囮に使うのですが、博士は知り合いだった太郎と協力して息子を元の世界に連れて帰ろうとしていたんだね。

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しかしこちらの世界のタロウは、夜美によって粘土の犬に変身させられ記憶も奪われている。

叔父の太郎は十郎に怪獣退治を強要していかなったことから、彼がイカロスになりたくないことを察していたんでしょう。

十郎が主人公として本当に望んでいたドラマとは、セリフも持たないエキストラとして、ただ静かに夜美と過ごすことだった。

あと犬のタロウには詩人になりたいとも言っていたよね。



でも結果として、夜美も十郎も自分の願いだけを相手に押し付けていただけで、本心は最後の最後でしか明かされていない。

ある意味、ここもベルちゃんと史郎と同じ不器用カプだわ。


それと公式掲載の後日談『光の点綴』で、元の世界に十郎は存在していないことが夜美から語られている。

侵略するため2つに分けた地球だけど、結局はこちらの世界を滅ぼすことなく帰ろうとしていた。

夜美にとっては、十郎が存在するこちらの世界も守りたかったのかな…というのが、私の解釈です。








最後に

ウルCの感想、難産だった。

どの感想記事もできるだけ正しい情報のもとで作成しているつもりですが、何度もシーンの確認をしているので時間かかりました。

しかも今作は自分の予想で書いている部分もかなりあります。もしかしたら作者側の思惑とは違った解釈になっているかもしれません。

感想を作る上で気をつけているのは、ゲームを通して作者が何を伝えたいのか。

ここを可能な限り理解した上で個人的に思ったことを綴りたいので、適当にプレイはできない性分。



ウルCは噛めば噛むほど味がでる、いわゆるスルメゲームですね。

恐らく多くのプレイヤーさんが2周目をしてるんじゃないか…と思うのです。

2周目にして気づくことがたくさんあったのではないでしょうか。私はまさにコレだった。

それだけ多くの情報が各主人公たちの視点でばら撒かれているので、非常に中身の濃いシナリオで楽しめました。

 

 

 

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BLゲーム ウウウルトラC(ウルC)一色鈴×蝶番史郎 ネタバレ感想

第二話プレイしてきましたー!

これは…。

極限こじれカプだなという印象。

こじれているけど、純粋に相手を想う気持ちやすれ違った過去。切ねぇぇーっと思わせておいて、時折り入る史郎のキレキレなツッコミに笑。

 

特に羽蘭ちゃん絡みのところはウケた。

羽蘭ちゃん何者なんだ、一体www

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やばい。
このルートめっちゃ面白いわ。



第二話は、一話と比べて大人向けの雰囲気だった。正太郎がヒーローに憧れ夢見ていたのに対し、こちらは一色が完全に悪役のポジション。

第一話の時に感じていた、ヒーローと怪獣の違いとは何なのか。

一般的にはヒーローは『正義』で怪獣は『悪』になるんでしょうが、ここまでプレイしてるとどちらもそれほど変わらないのではないか…と思えてきた。

むしろこうなるように仕向けられている世間のシステムにどこか違和感がある。

史郎が、これは何か裏がある!と感付いていたので、ついに何か明かされるのか!?と期待しつつプレイ開始です。

では、ここからネタバレ。

 

 


ウウウルトラC

 

 

第二話『水晶の夜』



かつて親の道楽で出演させられた児童映画。ここで出会ったベルちゃんが史郎の初恋の相手だった。

その後史郎は彼女を家に招いたが、怪獣が突然現れ史郎の両親と弟を殺害。その時ベルちゃんの顔も傷つけられてしまった。

ウルCの世界では、怪獣が出るとヒーローが助けに来てくれるのが定石。しかし、この2人の前にヒーローは現れなかった。

史郎から大事なものを奪った怪獣。そして助けに来てくれなかったヒーローのイカロス。これが幼い頃の史郎にあった記憶だった。

だから史郎は怪獣は勿論のこと、イカロスのことも大嫌いなのだ。

 

 

その後、とあるバーで運命の再会を果たす。ところが、女だと思っていたベルちゃんは一色鈴という名前の男(属性オネエ)だった。

変態怪獣を引き寄せるナゾの体質もあってか、史郎はある怪獣に騙され瀕死状態に陥ってしまう。

ここにベルちゃんが助けに来たが時すでに遅し。

ベルちゃんは史郎を看取ろうとしていたが、散り際に(もし顔の傷が治っていなかったら)君を嫁に貰いたいと思っていた的なセリフを聞いて方針変更。

怪獣になれば傷などすぐに癒えるからと半ば強引に史郎を怪獣に感染させてしまいます。感染方法はセックスだった…。

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これ、確か第一話で狐塚君が怪獣に感染するには、「怪獣の血を目に入れろ」と小林君に言っていたと思うんだけど、感染方法はいくつもあるんだね。

怪獣の血というか…体液を粘膜から取り込むと感染するんだろうか…。



まあ、そんなわけで史郎は怪獣に感染して命は助かったものの、よりによって自身から全てを奪った大嫌いな怪獣そのものになってしまう。

幼い頃から抱いていたベルちゃんとの美しい思い出は、オネエでしかも怪獣になっていた男に全て壊され、最悪の状態からスタートとなりましたー。

いやー。史郎があまりに毒舌で「ここからホントにハッピーエンドになるんかいな?」と思えるくらいの冷えっぷり。





史郎のピンチにはいつも必ず助けにくるベルちゃん。史郎が怪獣になって1年後に再び顔を合わせるも、彼の辛辣な言葉や態度に心を痛める姿が切ない。

最初は思い切り拒絶していた史郎だけど、これ実は好きの裏返しだってプレイしていけばわかる。

それでもね。それにしたって…。

史郎わかりにくすぎる!

自分の前から消えろ!と言った口で、なんでもっと早く助けに来ねえんだよとか、呼ばれなくても来いよとか。

 

 

いやいや、それ絶対わからないからね。





ベルちゃんが怪獣になった経緯ですが。

顔の傷を治すには怪獣化するしかない⇒感染させた人が当時、史郎とベルちゃんと引き合わせた無頼監督だった。

この監督は、ベルちゃんのオカンのことが気に入っていたようですが、オカンがいなくなってからはベルちゃんを引き取っていた。

ここからどうやって例の団体『オレンジ』と絡んでいったのかはわかりませんが、最終的にベルちゃんは監督に利用されていたってことか。

監督はオレンジの総裁は自分だと言ってましたが、第三話で焦点となる雲雀野夜美とはどういった経緯で接触したんですかねー。これは次の話で明かされるのかな?


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ところで。

怪獣になると個体によって様々な副作用と呼ばれる能力がある。

史郎の場合は、近くに怪獣がいるとお腹が痛くなり催す…のかな?と思っていたんですが。どうもこれ実際はムラムラとしてエロい気分になるようです。

一色は鏡の中を移動できる力だった。これら能力は、その人個々の本能だったり思い入れが強いものからくる要素が大きい。

ベルちゃんはこれらの力を集めて、怪獣が住みやすい世界に…と言うのは建前で、世界を怪獣に変えて全員殺すのが目的だった。

正太郎のときも狐塚君を守りたくて怪獣に変身したけど、ベルちゃんの史郎を守りたいは正に悪役になることで成そうとしている所業だった。

こうした選択肢しか見出せないのを、夜美に目をつけられてしまったんだろうか。

 



そして結局はイカロスも所詮は人の子か…。

当時史郎宅が襲われたとき、ヒーローの息子・十郎が誕生日だったから助けに来てくれなかったとベルちゃんが言っている。これが真の理由なのかは謎ですが…。

それならと、自分の力で史郎を守ると決めたんだろうね。ただこれ見てると、次第に行動がエスカレートして引き返せないところまで来てしまったのかなとも見えてしまう。

自分が勝手に史郎を愛してるだけ。
史郎の気持ちはいらない。

このシーンは刺さりましたねー。

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これはベルちゃんなりの優しさなのか。

それとも受け入れてもらわずとも史郎だけはどんなことをしても守る…自分のやり方でっ、ていうことなのか…。

このあたりでははようやく史郎がベルちゃんに歩み寄ろうとしてましたけど、その前は彼も同じようにベルちゃんに接していたもんなーと思い出した。

ベルちゃんの気持ちを知ろうとせず、自分の中のキレイな思い出のまま終わらせようとしていましたから。





そのくせ弁護士の資格まで取ったのに、ベルちゃんの写真を撮りたいからカメラマンになった史郎。その後は誰を愛することもなく純潔を貫き通す。

対して、自分の顔の傷に心を痛めた史郎のため自ら怪獣になり、あまつさえ彼のヒーローになろうとするベルちゃん。感染には無頼監督と体の繋がりを持つ。

23年という長い年月はあまりに長く、互いの溝が深くなるだけだったのかとやり切れない思いでしたね。

これ以外にも、あの日史郎の家族を死に追いやったのはベルちゃんのオカンという悲しい現実。

ここへオレンジという組織と関りや、第一話で登場した正太郎が鉄人を開発した博士の息子であり、副作用は怪獣の能力が効かないという特殊な体質だった。

これらが複雑に絡み合った結果が今の2人となっている。

もうね、あまりに不運としか言いようがなくて切ないわ。

それでも最後は一色を悪役にはさせない!という史郎の行動と、ラストの「ベルちゃん…愛しているぞ」は凄まじい破壊力でした。

ここだけで全て帳消しになったくらいの衝撃だった。

つうか、史郎がベルちゃんに一途で純粋すぎる。もう史郎が可愛くて仕方ない。


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ハッピーエンドの前に、ベルちゃんが一時姿を眩ませていました。

そのあいだ史郎は無頼監督を訴え法で裁こうとしていましたが、彼が心神喪失状態にあるとして無罪となっていた。

最初の世界で写真館を営んでいた史郎だったけど、探偵と間違われて依頼に来た客に対し、理不尽な思いをしている人には彼なりの誠意が見えていたと思う。

面倒だと言いながらも、意外と正義感の強い一面も持ち合わせていた。そう考えると、弁護士という職業は彼にとって天職だったのかもしれない。

思い描いていた初恋は理想とは違っていたけど、ベルちゃんが史郎のヒーローでいてくれたように、史郎は彼のやり方でベルちゃんのヒーローになろうとしていたのかなと思えた。

最後はそんな風に感じた第二話でした。





さてさて。

 

ヒーローが存在するなら悪役も必要なわけで。このイカロスとか怪獣の世界は夜美が作り上げた世界なんでしょうか。


十郎のために…??



第二話終盤で夜美が、黒いイカロスを倒してこいとベルちゃんに命令してますが。これほぼベルちゃんに勝ち目はありません。

私には悪役として倒されて来いと聞こえたんですが、それなのになぜ監督によって殺された史郎を生き返らせたんだろう。

そして世界が統合されて怪獣はなくなったハズなのに、オレンジの目をした末神という女は一体何者なのか…。

次の第三話でいろいろ見えてくるんでしょうか。

ではラスト行ってきます。



↓↓ ウウウルトラC第三話のネタバレ感想 ↓↓

penkichi-201902.hatenablog.com

 



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