腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム Re;quartz 零度(Re零度)コノエアキラ フルコンプ&後日談ノベル ネタバレ感想

コノエアキラ攻略しました。

これにて本編フルコンプです。後日談ノベルも全て終えたので、最後の方に感想を上げています。

 

 


ネタバレの無しの全体的な感想としては。


サスペンス系と謳うだけあって、4人全て攻略して見えてくる真実までの過程が非常に面白かったですね。

明かされていく情報の中で、ありとあらゆる可能性を考察しながらのプレイとなり、気づけば夢中になって進めていました。

攻略キャラの人間性と、彼らの持つ感情の振れ幅によって出るセリフ。これの嘘と本当の見分けが、かなり難しかったです。

ただその中でも主人公のユニが良かった。奇跡の二つ名を持つサヴァンという割に、ものすごく人間らしくて。

サヴァンは神の御使いだとか、他殺で死ねないから最早人間じゃないとか…ゲーム中でいろいろ言われてますけど。私の中では1番まともな思考回路の持ち主であった気がする。

そんな彼が、攻略キャラと共に様々な世界線で起こす奇跡。

この奇跡はユニにとっては自身の選択によって起こる原因と結果だけど、相手によっては『奇跡』と思えるくらいの結末を迎えているんじゃないかと…。




4人全てのルートを終えた後に繋がる世界線が半端ないので、未プレイで気になっている方は是非ご自分の目で確認してみていただけたらと思います。

そして、できれば後日談ノベルまでプレイ推奨です。

もちろん本編で各キャラ話の結末はちゃんと迎えてますが、キャラによってはその結末の裏付けが少々弱いなと思えた人もいます。

ペン吉的には『オチてない』と表現してるんですけど。

キャラによってはその『オチてない』を後日談ノベルで補完できたので、可能であればセットでプレイしてみて欲しいです。




それと糖度はだいぶ控えめ。TRUE ENDはありますが、世間一般に言うHAPPY ENDではありません。

これはどのキャラにも言えるけど、エンディングまで漕ぎつけるまでにはいろんなものが犠牲になるので、その過程でよくやく迎えた2人の結末といった印象です。

ただ話のバックボーンはしっかり設定されているので、神話とかが好きな方にはより楽しめるのではないかと思います。


 

 

ここからコノエの感想です。


コノエの家は以前極東を治めていた五皇のひとつ。現当主の息子でもあり、有名なピアニストでもあります。ただし現在は腕のケガのため、演奏活動は休止している。

他の皇族の子孫が『教会』や『組織』の職に就いているものの、近衛家はどこにも属さない中立的な立場を取っているのですが…。

ユニからしてみれば1番関係性が遠いキャラかも。これまでは全員『組織』の中にいた人だから。

ただ『組織』の人間ではないからこそ、ユニが1番冷静に立ち回れたルートだったのではないかとも思えます。

これ以降はネタバレ。


 


Re;quartz 零度 <PCダウンロード版>

 

 

  

コノエ表『其は天才【天災】の所業』

 

ニジョウさん表⇒リオ表、という分岐を経てコノエ表ルートへ。

ここではコノエの正体と、ユニが極東支部へ呼ばれることになった原因でもある、失踪したサヴァン【白猫】について明かされていました。

やっぱりコノエは双子だった。

共通ルートでユニが何度かピアノのある部屋を訪れコノエと会っていますが、時に随分と違う印象を受けていたので「これはもしかしたら?」とは思ってました。

ただこの表ルートのコノエが、実は『影』側だったという。おぉう。

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それと、船に乗った理由は失踪した【白猫】との取引だったらしい。

うーん。これって【白猫】の失踪を手伝うから、【奇跡】に会えるチャンスをもらったってことでよいん?

コノエはニジョウさんのルートでも【奇跡】を欲しがっていたけど、それってサヴァンの蘇生能力を知るための実験体が欲しいからだよね。

仮にその能力値を知って、何に生かそうと思ったんだろ。単に興味から知りたかっただけなんだろうか。結局ここはわからんかったな。

そして【白猫】ですが、彼も五皇である九条家の生き残りだったんですねー。

【白猫】もマナルートで出てきたミズカミ君も、前作の『Re;quartz』に登場している。私は未プレイのため2人の関係性はよくわからない。

これは前作プレイしている人なら、話が繋がってより楽しめたのではないでしょうか。

 

 

コノエ裏『終焉【終演】・忘れじ最悪【災厄】』


ピアノを弾く方が兄で、弾かない方が弟。
弟はサヴァンでもある。

五皇が家を絶やさないために子孫を残すことに強い拘りがある中、近衛家でもそれは例外ではなく。

どちらかが死んでしまっても片方が残れば家は続くという理由で、彼等は2人で1人という人生を歩むことになった。

ただし正当な後継ぎは長男となるため、順当にいけば兄が次期当主となる。

そんな兄はピアノで名を馳せる人物でもあったので、弟が自分を『影』だと称するのは、ごく自然な成り行きだったのかと想像はつくけど。




2人が1人として存在するために、どちらも制限を受けて生きてきたことを思うと、いたたまれない気持ちになりましたね。

自分以外で自身の存在を認めてくれるのは2人だけ。兄弟という絆もありながら、やはりどこかで「兄もしくは弟がいなければ…」という憎しみもあるわけですよ。

兄に至っては、弟が乗った車に細工して、事故を装い殺そうとしていたくらいには邪魔だと思っていたのも事実としてあり。

その代償として、兄の手首を切りピアノを弾くことをやめさせる弟。

ただ、今回リセットの上書きをそそのかされたものの…。

リセット解除にはどちらかが死ぬことが必要だとわかったときには、これを機にどちらも自らの死を選ぼうとしている。

もうこの時点で切なさすぎて参ったペン吉です。



ちなみに、ルートの中でこんなのが出るんだけど。


サヴァンの弟を自殺させる』
『紐付けの兄を殺す』


選択肢が鬼畜過ぎる!




そしてまた衝撃的事実が明らかに…。

船で最初にリセットを起こしたのはユニとマナですが、このリセットを起こさざるを得なくなった理由が、やっぱりニジョウさんの死でありまして。

そのニジョウさんを殺したのがユニっぽいです。

また私騙されたってこと?

『会議』の要人。つまりはニジョウ父を暗殺する任務で、どうもオトンを捕らえたときにひと悶着あったみたいですね。詳細は明かされてませんが…。

このときユニの様子を見てたコノエ弟の話では、ニジョウさんの裏切りを知ってユニが殺したんじゃないかってことらしいです。

ユニとしては、オトンがいるからニジョウさんが『会議』に縛られていると考えていたようで、彼さえいなくなればニジョウさん解放される!と思ったみたい。

ところが、リセットを起こすために犠牲になったオトンは歴史上から抹消。『伺候』は辻褄合わせでニジョウさんがやることに。

オトン殺しても、結局裏切られることには変わりはないってことだな。

ただオトンは強制的に【奇跡】を支配しようとしてたけど、ニジョウさんはあくまで合意の上で『会議』側に連れてこようとしてた。

出会った当初、「これが【奇跡】とは嘆かわしい」と感じていたのに笑ったけど。

ニジョウさんの中では【奇跡】なんて呼ばれるサヴァンすごい!と思っていたんでしょうけど、意外にちょろくて実はものすごく人らしい部分を持っていることに驚いたんじゃないだろうか。




コノエに戻りますが。

あれだけユニが「俺が始めたことだから、自分でケリをつける!」と言っていたのに、救える命はコノエ兄か弟だけという厳しい現実。

2人で1人を演じ続けることなんて土台無理な話なんだよ。

家の繁栄や存続に拘った結果、この兄弟が心を蝕み最後はリセットの犠牲となるという…。なんともやるせない結末です。

しかもリセットだから、ピアノの兄が残った場合、弟の存在すら覚えていませんからね!

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上のスチルは弟が自殺を選んだ時のシーンです。お別れの挨拶のチューですけど。普通はね、BLでキスシーンと言ったらキャー!ってなるものなんですよ。

それなのにこの寂しくて切なくて苦しいキスシーンって…。




なんなん!?




それでもコノエ裏ルートが1番平和だと思える感。

マナもニジョウさんもリオも息災だし。コノエの家はあくまで中立で、ここでは『組織』と『会議』の大きな動きもない。

支部長の時なんか、リセット解消するために船ごと爆破してましたからね。相変わらず強引すぎ。あれはだいぶ周りから反感買ってたよ。

唯一犠牲になったコノエだけど。

片割れの損失は、きっとユニが少しずつ埋めていってくれるような気がする。 



極東地区の情勢については、ユニがコノエと繋がれば、ニジョウさんが『組織』に反旗を翻すきっかけは遠くなったと思っていいかもしれない。

【奇跡】を交渉材料にはできなくなったし、近衛家の協力が得られるかも怪しいところ。このタイミングで『組織』から離反するのは自殺行為に等しい。

兄が生きてた場合は、ピアニストとして再始動してるけど五皇復活には興味なさそう。

逆に弟が生きてた場合は、ニジョウさんに後ろ盾する必要もなくなったしね。ユニのことは、自分の秘密を知る唯一の友人となる日もそう遠くない気がする。

 





このあとは後日談ノベルの感想を簡単に載せています。 

 

  

 

後日談ノベル【ニジョウ】

 

ニジョウさんの場合、ゲーム本編の前に出ている紹介本『極東支部 調査報告書』と後日談ノベルで、ようやく彼の心情が見えてきました。それだけわかりにくい。

もうね、この人が1番わからなかった。

裏ルートでは、最終的に全部捨ててユニを選んだ。この事実が全てを物語っているんだろうけど、そこまでに至る過程はやっぱり知りたいですよ、私としては。

父が生きていた頃は「どんな手段を使っても【奇跡】を籠絡しろ」と言われ、父がいない世界では支部長から「君は【奇跡】を抱けるか」と問われる。

籠絡するつもりが、むしろニジョウさんの方がハマっていたと思える雰囲気の後日談だった。

紹介本で支部長から「身体が、心を裏切ることの方が遥かに多い」と言われていたけど、まさに身をもって知ったんじゃないだろうか。

でもね!身体だけじゃないんです。

個を殺して使命のためだけに生きてきた毎日だったけど。ユニと過ごした数ヶ月の中に、彼がニジョウさんの心に触れてくる瞬間が確かに存在していたのがわかった。

ちゃんとユニの言葉は届いていたんだなーって思えたから、それだけで充分です。
 

 

後日談ノベル【マナ】

 

終わってみれば、マナが1番BLっぽかった。

後日談でもリセットは続いている。

いつかは自らの生命が尽きて終わりを迎えることを承知しているマナ。2人で過ごす楽しい時がこれほど切なく感じるとは…。

ユニがマナの全てだったように、ユニもまた自分の辛い過去をマナに背負わせてしまっている。ただマナにとっては、これすらも自身の存在意義と捉えているようですけど。

これまでは常にユニの意思を尊重してきたけど、ニジョウさん絡みでユニの記憶が飛んだ時は、全ての真実を語っていたわけじゃないんですよね。

自分の言葉ひとつでせんぱいが何を思うか、どう動くのか。それ考えた上で接しているところがマナらしいというか。

それとマナが外の神を呼ぶための『めじるし』であったなら、神に通じるという点において、彼が1番それに近しい存在だったのでは??なんて思えてしまうんだけど。

『組織』では異教徒の信仰を理由に【穢レ】なんて二つ名までついたけど、実はものすごーく神聖なる者だった…とかね。

ユニもマナもまだ小さかったから、世界に翻弄され犠牲となった人生だった。

でもこの2人が出会って、今もこうして一緒に過ごしている。もしまだそこに神さまがいるのなら、彼等が生きた証を覚えていて欲しい…。そんな風に思えた後日談でした。
 

  

後日談ノベル【コノエ】

 

後日談、どっちがくるのかなーって思ったら弟の方だった。でも兄も気になる私。

コノエ兄弟が住んだ屋敷を売却することになり、その片付けをユニが手伝いに来た話だった。

コノエ弟は相変わらずニジョウさんとは裏で繋がっているようです。ただ近衛父は五皇の中で勢力を拡大させたいという思惑はあるみたいですね。

いくらニジョウさんが『伺候』の意思を継ぐ者であっても、『組織』にいる以上は表立った活動もできないだろうし、名ばかりのトップでは他の家を統べるのは厳しいだろうね。

このままいけばコノエ弟が後継ぎとなるけど、兄のことや自分の取るべき行動については、まだ心の整理ができていないようだった。

家族の他に兄のことを知るのはユニだけで、やっぱり時にはこうして顔を合わせて会話したいんじゃないかな。引越しの手伝いはその口実なのかも。

ユニには、「組織にいながら反組織勢力である自分と繋がりを持てれば有益なハズだ」的なこと言ってますけど。素直に「これからも会いたい」って言えばいいのに(ニヤニヤ)

ユニ自身は、そういうのは無関係にコノエとの関りを続けたいようだった。

「だから、いいよ。お前が必要とするなら、この命、適当に使ってくれて」

多分これ、自分がしでかしたリセットで兄を失わせてしまった贖罪からきてるんだろうなー。

それぞれが『組織』と『会議』にいる限りは、いずれ勢力争いに巻き込まれていくんでしょう。その中でも彼等の縁によって、また違う未来へ向かう道もあると願わずにはいられない、そんなお話でした。 

 

 

後日談ノベル【リオ】

 

この人だけは最後まで報われなかった。

次に転生して出会えたのは、現代の渋谷。サヴァンは存在しておらず、昔ユニだった『彼』は学生。かつてリオだった『男』は二回りほど年が離れているとあった。

ここではものすごく『彼』に怪しまれてて、苦しい言い訳する『男』の姿に思わず笑ってしまった。

後日談では本編では叶うことのなかった、ユニだった『彼』と桜を見ることができた。

「本当はただ隣りにいて欲しかった」

そのセリフと聞いたとき、どうしてもっと早くそれに気づけなかったのかなと思いましたね。

失敗したら繰り返せばいいと思っていた代償なのか、ユニを通して『彼』しか見ていなかったリオの驕りか。

幼少期のユニを苦しめてきたのは、紛れもなくリオなんですよ。それなのに、私としてはどうしても憎いとは思えないんですよね。

ユニを愛していたことは真実であって、救世主としての生を終えた後は、その愛を叶えるためだけに生きていると言って過言ではないので。

ただ今となっては、何もかも遅すぎた。

といより、もともと彼らが交わる世界線自体が存在していないのでは?とも思えるくらい噛み合ってない。

リオが使命とすら感じていたユニへの執着。できることなら早くこの縛りから解き放たれて欲しい。でないと私がキツイ。 

 

 

 

ゲーム全体を終えてみて

 

支部長が「繰り返し過ぎたサヴァンには記憶の混濁が起こる」と言っていたけど、混濁なんて曖昧なものじゃなかったよね。

明らかに必要な『記憶』として描かれていたと思うんだけど、これって外なる神さまから与えられたものなのではないのだろうか。

コノエのルートでは、ユニが神さまの存在を察知して、この世界のことを自分の必要な時に教えて欲しいとお願いをしているし…。

外なる神さまの話はリオとコノエで目立って出てくるようになったけど、マナが神さまを呼ぶ『めじるし』だということに関係してるの??

マナルートで、血濡れになってシャワーで流そうってなった時、そんな話をしていたので。




リオとコノエルートでは、外なる神がユニの行く末を気にかけ、またとある場面では彼を生かそうと明らかに干渉していたシーンがあった。

リオの後日談からもわかるように、転生してもユニの魂はどうやっても不幸な人生を歩んでいる。外なる神は、そんな不幸な人生を繰り返すユニの魂を解放させたかったのかな。

マナの背中にあった『しるし』には外なる神を呼ぶ力があって、そのとき唱えた文章の中に輪廻を断ち切る術があるようなことを言ってた。

つまりは転生しても不幸なら、そうならないように輪廻を断ち切ってしまえって…。神さまが考えるユニが幸せになる方法は、こういうことだったのかね?

そう考えると、マナこそが神から遣わされた『御使い』のようにも取れるんですよね。仮にそうなら、マナの使命はせんぱいが幸せになること。

あれだけ盲目的にユニを慕う理由にも納得がいくし。2人が出会うのは必然だったんだろうなとも思える。




それでもユニが選んだのはイバラの道だった。

リセットが起きている船の中でユニが神さまに願ったのは、自身が忘れてしまった誰かのことを覚えていて欲しいということ。

こうしていろんな世界線を生きたユニだけど、その結末は決して易しいものではなかった。

それでも本来通るべきだった歴史は、彼の行動によって姿を変え、別の未来へ向かう奇跡を起こしているのが裏ルートだった。

私には、自分が幸せになる未来よりも、自身に関わった人に救いとなる道を示しているように見えるんですよね。



【奇跡】

ゲームを終えてみれば、彼がそう呼ばれる所以は確かにあったと言えるんじゃないだろうか。

貪欲に愛を欲しがっていていた彼は、何より神さまに愛された魂だったから。 





最後に…

 

すぐ上の文章は私の勝手な妄想です。制作者の意図する設定とは違うかもしれません。それでもここまで考察したくなるほどの濃い内容だったので、本当に面白かった。

このゲーム、奥が深すぎるわ((((;´・ω・`))))フルフル

 

 

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ペン吉的2020年振り返り

今日は2020年最後の日。

この時期には大勢の人が、こうした記事を作るのだろうけど。私も今年を振り返って記録してみようと思う。

 

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1.このブログについて

 

今年もよく遊んだなと思います。

このブログではSwitchの全年齢対象のゲームから、R18のBLゲームをメインに感想記事を上げています。

最近はほぼBLに染まりつつあるんですけど、実はSwitchのゲームも遊んでるんですよ。

ホントは記事に残したいんですけど、なんせ時間と体力がなくて。今は週に1記事作るので手一杯ですね。ゲームプレイとブログ作成を両立するのって結構大変。

マメに更新されている方を見ると尊敬してしまう。

ブログ始めた時は、たくさんの人にアクセスしてもらおうと必死になってましたけど。結局そんなのも続くわけがなくて。

今は自分が遊びたい時に遊びたいゲームをするって感じです。




私の場合、疲れている時は全然書けない。

一時本当に忙しくてキツイとき、ゲーフレSさんに「ブログ記事作りたいけど、全くもって筆が乗らん!」ってこぼしたことがあるんですよ。

そしたら「なに作家みたいなこと言ってるの?」と大笑いされたことがありまして。

ああ、そうか。私プロでもなんでもないやんって、とんでも勘違いにバカ受けした思い出があります。

途中からブログが義務化してしまって、重荷になっていた時もあったんですよ。他のブロガーさんって、こういう時どうしてるんですかね?やっぱり休むの??

来年はもうちょっとゆとりを持ってブログに取り組めたらいいな、と思っています。


 

2.仕事のこと

 

2020年も毎日が忙しかったですねー。

今年はなんといってもコロナですよ。うちの会社もモロ影響受けました。

事業所によっては休業もありましたし、雇用助成金にもだいぶお世話になりました。今は回復したので休業はしてません。

個人的なところでいけば、2019年夏に上司が辞めてから結局増員はないままです。相変わらず仕事には追われてますが、今となってはこれでよかったとも思える。

とにかくここでやらなくてもいい仕事は他所の事業所へ渡して、これムダだろ!と思ったことはやめました。

複数ある同じような仕事は、できるだけ1回で済むように業務手順も見直して、とにかくシンプルでわかりやすくを目標に改善してきたつもり。

こうしたらもっと楽になるのに…と思ったところはジャンジャン変えたので、ある意味自分のやりたいようにできて良かったかなと感じています。





 

こんな感じでしょうか。

しばらくはコロナで旅行もしない予定なので、家の中で充実した(ぬくぬくできる)生活(ゲーム)環境を作っていく予定です。

そうそう、最近Amazonのプライム会員になったんですよ。スマホの料金プラン変えたら、1年は無料で使えるって言うので。

先日初めて『プライムビデオ』を使って映画鑑賞したんですが、他にも気になった映画があったので、しばらくは家の中で楽しめそうです。


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年始休業はとにかく体をゆっくり休めたいですね。また戦場という名の職場に行かなくてはならないので。

もういい加減これだけテレワーク騒がれてんのに、うちの会社なんも対策しないんだもんなー。週一でもテレワークになったらいいなー、なんて密かに思ってはいるんですけどね。



以上、ペン吉の2020年振り返りでした。

BLゲーム Re;quartz 零度(Re零度)リオ ネタバレ感想

極東支部長31歳、リオ攻略したよ。

全ルート終えた直後の感想としては…ストーカーばりのリオが執念でもぎ取った【奇跡】と言ったところでしょうかね。




至上最年少の支部長から、二つ名は『若獅子』

しかしながら裏では『サヴァン殺し』とも呼ばれ、若くして出世したのは仲間をこっそり死に追いやっているのでは?なんてウワサも…。

ニジョウさんもアレだったけど、この人も胡散臭くて『謎』の匂いがプンプンしましたねー。

支部長という立場にはいるものの、明らかに別の目的があって行動してるのは伝わってきた。

ニジョウさん表ルートで、「真実を知りたいなら俺の元へ来い」って言うからホイホイされてきたんけど。

これが絶望的な日々への第一歩だったと気づくのは、もう少しあとの話…。

 



これ以降はネタバレです。
ご注意を。 

 

 

 


Re;quartz 零度 <PCダウンロード版>

 

 

 

リオ表『畏怖【IF】の未来』

 

真実を求めて支部長室に訪れてみたものの、ニジョウさんとの紐付けは解消され、支部長直属のサヴァンとなったユニ。

直属のサヴァンになるにあたり契約書にサインしろって言われたけど、その中身はとんでもない内容だった。

個人のプライベートは皆無な上、ヘタすればユニを生かすも殺すも支部長次第だよ的な恐ろしい契約書。

とにかくこのままいけば、リオに予言された通り2日後にユニかニジョウさんが死んでしまう。これを回避するために、その2日を支部長宅で過ごすことになったんですけど。

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どうもユニの幼少期に、リオがこっそり会いに来ていたような回想がありまして。

当時ユニのオカンが自殺して寂しい思いをしてたので、リセットの時にだけ現れる優しいリオが大好きだったようです。それこそユニにとって神さまみたいな存在。

でもその過程で性的行為もあったらしく、本当は嫌だったけど嫌われたくないから我慢してたユニ。

神さまの望む自分になるために必死だったけど、約束を守れなかったときは自らの額に銃を当てて自殺するよう言われていたんですね。


もはー!
リオもかなりキツイわ。


 

このルートでは、3月31日のリセットが続いた理由が明らかになっていた。

そもそもこのリセットは、支部長であるリオがユニに命じていたものだったんですね。

3月30日に欧州から戻ってくる船の中に『会議』の要人が乗ってるから、紐付けのニジョウさんとリセットして奴を消してこいと。

でもリセット解消時にニジョウさんが犠牲になるから、ユニはニジョウさんとのリセットを渋り断固拒否。

結論から言うと、マナとユニでリセットを起こして『会議』の要人は殺され任務は遂行できた。

できたけど、『紐付けも殺せないようなサヴァンじゃ話にならん!』ってことで、ニジョウさんを忘れさせるために、おかしなお酒が入った食事や飲み物を与え続けて、記憶改変となったようです。



ただ…。

この記憶改変をやった本来の目的は、ニジョウさんをどうやって消すかではなく、どうやったらニジョウさんを殺してもユニが生存できるのかってところが核心でしょうかね。

リオの知る世界線では、ニジョウさんが死ぬと必ずユニも死んでしまう。

ユニの自殺を回避するには、納得してニジョウさんを殺すこと。これがあの問題のニジョウ表BAD ENDなんでしょうけど、可能性で言えば限りなく低い。




ちょっと話戻しますが。

船に乗ってた『会議』の要人というのは、やっぱりニジョウさんのオトンだった。話の内容からして、彼が『会議』のトップということのようです。

しかもこれ、ユニもニジョウさんもオトンが乗船してるの承知してたっぽい。普通に考えたら、ニジョウさんからもたらされた情報じゃない?

リオのセリフからすると、ユニはオトンを殺すことについては同調してたようなので、そしたらこれはユニとニジョウさん2人の意思ってことになる。

ニジョウさん、オトンとは不仲だったのか。オトンのやり方に不満があったから、極東を守るために自分がトップにならなきゃイカンって思ってたの?

そう考えると、ニジョウさんにもオトンを殺す動機があったことになる。あの『尊属殺』の血文字もうなずけるわ。

流れとしては、ニジョウさんがオトン襲って致命傷与える⇒オトン、まだ息があるうちに血文字書く⇒その後ユニとマナでリセット起こした時の犠牲者となった…って感じ??

このへんゲーム中では語られてないから、あくまで推測ですが。

ユニは実際のところ年末あたりに極東にいたから、記憶改変を受ける前はニジョウさんに協力すると言っていた。

確か、ニジョウさんもユニに対して『情』の分かる人だって言ってたシーンあったよなー。

他人を助ける勇気はないけど、助けられなかった人を悼む心はある。人として当たり前にある善意を持ち合わせている、とかいうやつ。

ユニが悪口言われてるのかと思ったアレですね。

サヴァンらしからぬ『人間』らしい感情を持つことを好ましく思うニジョウさんと、初めて自分の心を肯定してもらえたユニ。

ここまでくると、記憶を消される前の2人には相当な信頼関係があったんじゃないかと思えてしまう。ユニは、初めからニジョウさんに利用されることを承知の上で協力していたんじゃないだろうかねー。



リオルートなのに、ユニとニジョウさんの間に割り込んでくる形になってて苦笑。しかも困ったことに、リオの中では極東がどうとか正直なところ全く興味がない。

あくまで表向きは支部長として振る舞い、実はユニの生存ルートを模索しつつ、あとはユニが生前の記憶を思い出してくれれば言うことなし!!って思ってたんでしょうか。

いずれにしも、ユニやマナからはしっかり『狂っている』認定されてました。

リオ裏で『奇跡』は起こるのだろうか…。

 

 

 

 リオ裏『救世主、了【強制終了】』

 

裏ルートなので、リセット中に船の中で目を覚ました。そしたら表で起こった支部長の行いがわかった状態でのスタートです。

どうも『様々な世界線で繰り返し過ぎたサヴァンには、記憶の混濁がある』とかで、これもその一種ということなんですかね。

支部長を出し抜いたつもりが、ユニの行動は全て読まれていて、船は無関係の乗客ごと爆破されリセットは強引に解除。

その後銃殺されて次に目が覚めたときは、片脚に拘束具を付けられベッドの脚に鎖で繋がれた、いわゆる監禁状態だった。

脱出を試みたり助けを呼ぶも叶わず。途中ニジョウさんが助けに来るけど、リオに撃たれ死亡。マナも独房入りから恐らく生きている可能性は低く、完全に孤立してしまう。

このあたりまで、何の希望も見えず、意味のない日々を過ごしているユニの様子が見てて辛かったわー。リオも何をするでもなく、ただ静かに待ってるって感じ。

ただ、途中でリオから向けられている「ユニを死なせたくない」という感情が、好意からきているとわかった後は、少しずつ2人の間に流れる空気が柔らかくなっていったんですよね。

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ただし。ユニは『怒り』を生きる意味に変えて、リオをなんとても自殺に追い込むと意気込んでましたけど!




支部長宅のとある隠し部屋でリオが書いた古い書物を発見。

どうやら彼が世界で最初のサヴァン『救世主』の記憶を持っていて、昔極東から連れて来られたオッドアイサヴァンについての詳細が記されていた。

あー、これニジョウさんが言ってた伝説。実話だったんだ。

ここで『彼』の生い立ちとか、父親やその友人に性的虐待を受けていたこと、それを愛されることだと勘違いしてたことを知る。

組織は『彼』を調教するけど、その資質はサッパリ。それなのに救世主直属のサヴァンとなり、最終的に救世主自らが自殺部屋行きにさせている。

どうやら他の世話係やサヴァン、一般職員と性行為に及んでいたらしく、そうしたことでしか愛されていると実感が持てなかったようです。

このとき救世主は辛うじて生きている状態で、とても『彼』とはできるハズもなく…。

救世主の最期は毒で自殺。次に会ったときは『彼』を救い、死ぬまで知らなかった『愛』を互いに分かち合おうで締めくくられていた。

彼が救世主だからそういう考えに至ったのか…とも取れるけど、純粋に『彼』が好きだったんだよね。だから他の奴と寝たことに嫉妬した。

長い時間をかけてその想いは『執着』となり、次にユニが20歳となって巡り合う時こそが感動の再会ってなる予定だったんだろうね。



でも肝心のユニはその記憶を持っていなかった。これって、そこまで『彼』が救世主に強く想いを残してなかったてことじゃない?リオには申し訳ないんだけど。

多分、話の流れとしては『彼』が転生してユニとなってなるんでしょう。名前の『Unity』が単一っていうのも、そこから来てるってことでいいのかな。

ラストは、長い間『彼』という存在に縛られたリオがちょっと不憫に思えたわ。でもユニも一緒に逝くんだから、いつかは捉われた気持ちから解放されることを願っている。

何て言ったらいいのか。これも愛のカタチなんだろうけど、リオの場合は力があった故にたくさんの人が犠牲になってた。

ユニって痛いとか面倒ごとは嫌いって言ってるけど、結局目の前に救ってあげなきゃいけない人がいたら、ほっとけないタイプなんだね。



これぞ、裏ルート。



って、エンドロール後の現代世界でリオっぽい人がまたオッドアイの学生に声を掛けていた。全く懲りてないんだなと、思わずクスッてなったわ。

ここまできたらもう何も言うまい。次はこそは上手く立ち回って欲しい。 

 

 

 

  ↓↓ Re;quartz零度 コノエ フルコンプ&後日談ノベルのネタバレ感想 ↓↓
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BLゲーム Re;quartz 零度(Re零度)ニジョウさん ネタバレ感想&攻略チャート

ニジョウさん難攻不落すぎんだろ。


ただでさえわかりにくいリセット世界に加えて、ユニの記憶障害。確信に迫っても結局全ては明確にならない仕様に( `皿´)キーッ!!



ホント、ニジョウさんはどうしたいん?

使命のことを聞いてるんじゃなくて、ニジョウさん自身はどうしたいん??

これが彼の全ルートを終えた私の印象です。

『ニジョウさん全ルート攻略チャート』は記事末にあります。必要な方は目次からすっ飛んでくださいませ。

 

 




ニジョウさんはユニの紐付け。

 

紐付けとは、簡単に言うとサヴァンの相方みたいなものですね。常に傍にいて様々なサポートをしてくれる。

『組織』における紐付けというポジションは所謂エリート。しかしながら…その実態は、サヴァンがいつでもリセット世界を発動できるよう宛がわれた人だった。



リセットを起こす条件ですが…。

例えばの話。Aさんがサヴァンを殺す。そのあと殺されたサヴァン想いを寄せてるBさんがAさんを殺すとリセット世界が発動します。

この『想いを寄せてる』ってところがポイントですね。

さすがにこうした感情はすぐに育つものではないので、あらかじめそうなるように事前にサヴァンに宛がっておくんですよ。それこそが紐付けなのです。

そのサヴァンは紐付けに早く好意を抱てもらうように行動して、いつでも好きなタイミングでリセット世界を起こせるようにしていたんですね。

リセットの目的は、『教会』や『組織』にとって都合が悪い人を殺すため。

リセット中に殺されてしまった人は、その人を知る人たちから記憶がなくなってしまう。始めから存在してなかったかのように…。

世界におけるどんな重要人物であっても、リセット中であれば世の中を荒立てることなく抹消してまえるのです。

『教会』側がここまでのし上がれたのは、このリセットのお陰なんだよね。もっと言えばリセットを起こして暗躍したサヴァンのお陰。

このリセットを解除する方法は、対象だったサヴァンの自殺か、リセットのきっかけを作った一般人(紐付け)が死ぬこと。紐付けはリセットの犠牲となる存在です。




こうした背景から、『組織』が世界中のサヴァン発見に注力するのがよくわかる。

特にサヴァンの子供が貴重なのは、若い方が思考操作しやすく、組織に貢献してもらう時間も長くなるから。

ましてやユニなんてサヴァンである母親から生まれてきてるから、この母親に子供産んでもらえば簡単にサヴァンの子供が手に入るって思っちゃうよね。

だたユニの母親は既に自殺している。

その母親の子供なら、ユニにもそういう可能性があるのかな。だから『組織』はユニを甘やかしていたし【奇跡】とまで名付けて広告塔にしてたってこと??

正直なところ、このあたりがわかってきた時には『教会』と『組織』に対して、かなりの嫌悪感がありましたね。

長くなりそうだから、ここらでやめるわ。




私、ニジョウさんの前にマナを攻略してるんだけど。マナのルートで『リセット』については詳しく説明があった。

『教会』の成り立ちについても触れられているので、この世界の歴史を知るには最初に攻略して良かったかな。

ニジョウさんのルートでは、舞台となっている極東地域の統治体制について詳しく説明があった。

もともと極東は『五皇』と呼ばれる5つの皇族が治めていたけど、『教会』の介入で事実上皇国が破れます。ニジョウさんも元はその皇族の家系。

現在その『五皇』のうちのいくつかは、『教会』や『組織』の重要なポストに就いていて『教会』を受け入れ穏やかに生活している…ように見える。

実際は良い待遇の職に就けて監視してんだろうね。そういう役職にしておけば、おいそれと反逆行為も難しいだろうし。

ただし、特に極東地区は独自の思想や文化があって、それを重んじてきた人たちにとっては面白くないわなー。いつかは『教会』に支配される前の王政国家に戻したい!

そんな人たちの集まりを皇国会議、通称『会議』と呼んでいます。

ニジョウさんのルートは主にこのあたりの話でした。


この先は裏と表のTRUE ENDの感想です。


以降、ネタバレしてます。
閲覧ご注意ください。

 

 

 


Re;quartz 零度 <PCダウンロード版>

 

 

 

ニジョウ裏『澪標【身を尽くし】』

 

共通ルートでぶっちりユニを裏切ってた紐付けのニジョウさん。

本来なら『組織』の裏切り者ニジョウさん殺してめでたしめでたしとなるところですが、ユニはどうやってもニジョウさんを殺すことができないでいます。

ユニ自身がどうしてここまでニジョウさんに拘るのかがわからないので、何度もリセットを繰り返し、未来を変えながらニジョウさんとの接点を作っていく。

すでに表もプレイしている身としては、ユニがニジョウさん好きでどうしようもないんだろ!とかわかるくらいには必死なのが伝わってきました。



そうこうしていくうちに、なぜユニがニジョウさんから狙われているのかが見えてくるんですが…。

同時にやっぱり彼は『教会』に抵抗している『会議』側の人間だということも明らかになる。

しかも終盤では配下から『伺候様』と呼ばれていたので、『会議』の1番エライ人ってことですよね!?

どっひゃー!!

なんでも祖父から『伺候』の座を譲り受けていたと言ってたけど、最初ここで「なんでオジイなのか?」と疑問がありまして。

普通はオジイ⇒オトン⇒息子ってなるのか妥当かと思うんですよね。オトンは表ルートのリセット中に殺されているので、辻褄合わせのためにオジイから~ってことになったのかな。



このルート。ユニがようやく『組織』を捨ててニジョウさんを選んだ辺りまでは、めっちゃ胸熱!って気分でしたね。

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しかもニジョウさん、マナが襲ってきた時もギリギリまでユニが『組織』に戻れる選択肢まで与えていた。

もうね、ニジョウさん。完全にユニのこと好きだろ!相思相愛だよ、やったな!って思った私がここにいました。





ところが…。


ようやく2人で『組織』の連中を片付けたと思ったら、ここでニジョウさんに斬りつけられてしまう。

ユニが(はあ?)ってなってたけど、私は声に出したよ。

しかも「不確定要素は、会議にも、私にも不要」と捨て台詞まで吐きやがった…(ちーん)

正直、ショックのあまり、この後の話はあまり頭に入ってこなかった。

「なんで?」という疑問と、ユニだけじゃなくて私も騙されたのか、おまいの演技に!!


この記事二度目の( `皿´)キーッ!!


ところがですね。翌日冷静になってもう1度この裏ルートをプレイしてみたんですよ。



ユニは過去、ニジョウさんが縛られている使命から解放してあげたいと思っていたんですね。たとえそれが全てを敵にまわしたとしても、自分のことを信じて欲しいって。

これって、ニジョウさんもユニに対して同じことを思っていたんじゃないだろうか。

ユニが過去、どこまで『教会』や『組織』について明かしたのかは不明だけど、一緒に過ごした時間の中で、彼もまた生まれながらにして【奇跡】として縛られているのがわかったと思うのです。




ラストは、ニジョウさんも全てを捨てて、ユニと共にある道を選んだという解釈でいいのかな?

そうだと信じたい。

ただニジョウさんが生まれてから、いずれは皇国トップを担う後継者として育てられてきたこと。

そして、表ルートのBAD ENDで明かされた妻子がいた事実を思うと、ユニを選んだこのエンドは本当に奇跡だったのかな…と思えて仕方ないわ。

ニジョウさんが背負うものが大きすぎて…。




そう言えば極東にある例の100年前の伝説。ユニと瓜二つのサヴァンが昔欧州へ渡って救世主(メシア)を自殺に追いやったっていうアレ。

この話はどこかのルートで種明かしあるんでしょうかね??

何か偶然のタイミングで起こって脚色された話なのか、それとも本当にあった事なのか…。

 

 

 

ニジョウ表『逢魔が時【大禍時】』

 

 

これがTRUE ENDなんだね。


きっついわー。


もう最近のBLゲームがレベルが高すぎて、私の一般常識がことごとく崩れていきます。



でも表ルートはこれまで謎だった部分が明かされてくるので、そうした観点からは非常に楽しめましたね。100%じゃないのがアレですけど。

ユニが起こしたリセットが、もう500日近く続いている真相ですが。

1.何らかの理由でニジョウさん死ぬ
2.ニジョウさん生き返らせるためにマナとリセット起こす
3.ニジョウさんがオトン殺害(尊属殺メッセージから)
4.支部長がユニの記憶改変をする
5.マナがコノエと誰かにリセットを起こさせ上書きする

ってことでいいんでしょうか。
ものすごくわかりにくいけど。

私がこのルートで知りたいこと、まだまだあるんですよ。

ユニのリセットを起こす発端となったニジョウさんの死。これはどういう理由で死んでしまったのかってことですね。そして実のオトンを殺したワケも。

ついでに言えば、ユニがニジョウさんにあれだけ好意を抱いた日常も知りたかったです。

極東に来て最初の2ヶ月は安眠の為にナンパに繰り出していたようですが、3月になってからはニジョウさんと過ごすようになって、眠れないってことはなかったらしい。




それにしても、裏でも表でもブレないニジョウさんがスゲーわ。

私のプレイした印象では。

裏はユニからニジョウさんに向かって矢印出てましたけど、表は珍しくニジョウさんが「どうして自分のこの想いに気づいてくれないのか」と悶々させていた。

明らかにマナに嫉妬していたし、なにこれニジョウさん攻めてきてる!!とウキウキでプレイしていたら、やっぱり『教会』の支配から極東を解放させることには変わりないという…(白目)

皇国の復活にはユニの存在も必要だったと言ってるけど、それって例の金髪オッドアイサヴァンがっていう伝説のこと?

裏では「そんな不確定要素はいらん!」とバッサリ切り捨てたくせに。

まあ、あの伝説はマユツバみたいなものだから、私個人としては極東の復活に然して影響はないと思っている。あれば尚よし、なくても問題はない…くらいの。

伝説は元々あったんだろうけど、ぶっちゃけユニに協力を仰ぐための手段として使おうとしただけだったのかなーとも思える。

あと考えられるのは、コノエとの交渉材料ですかね…。コノエがサヴァンの人体実験したいっていうやつ。ユニはくれてやるから、代わりにコノエ家は全面的に協力してねってことか。




このルートでは、ユニはニジョウさんのこと信じたかったけど、やっぱり『会議』のために利用されているだけなんだってわかって、ラストは予言通りに自らの命を絶っている。

結局この事態を招いたのはユニのリセットが原因なんだけど。そこに支部長やマナ、コノエの思惑まで絡んできて、思わぬ結末を迎えたって感じなのかな。

というか、これが本来の歴史だから思わぬじゃないんだ。理解したわー。

 

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ただ、私は言いたい。

ニジョウさんは間違いなくユニに絆されている、と思う(何故か小声w)

ユニが記憶を失う前から想像できる2人の間柄とか。ニジョウさんが、他の誰でもなくユニの紐付けであることに誇りを感じていることも…。

私の目には、ユニを騙しているようにはどうしても思えない。もちろん全ての行動に対してではないけど、ニジョウさんにはユニへの敬愛心があったと信じたい。

でもね、やっぱりズルいなって思った。ユニが全てを捨てるなら、私も全てを捨てる覚悟があるってやつ。

ユニに選ばせているつもりなのかもしれないけど、この言い方はやっぱりニジョウさんだわー。裏と同じだわーって。



あと私の心が痛んだのは、マナですね。最初のリセットも2度目のリセットも、ユニの望みだから快諾して共犯者になっている。

自分の気持ちだけではせんぱいの心を動かすことができないから、せめてせんぱいの為にできることをしようっていう献身さが涙を誘う。



ちょっとここで表ルートのBAD ENDに触れたいのですが。

このルートはまたすごいBADですね。

ユニとニジョウさんの間に肉体関係があったことが、第三者タチバナさんの口から出たことも衝撃だったし、ニジョウさんに妻子がいることも明かされたのがこのルートだった。

でもこれも真実となりうる、とある1つのルート。

ニジョウさん絡みの話はどれも重いし、モヤッとするわ。






さて、次は支部長狙いたいと思います。

真実をを知りたいなら、私の元へ来いって言われたからね。ペン吉は真実が知りたいのだよ。

彼が求めているのは、ユニが自分の元で生存している時間軸ってことなのでしょうか。

Re零度の紹介本に、支部長の屋敷で2人でいる描写があったので…。しかも、なんかユニが支部長のペット的な扱いを受けてるんだけど。

極東支部って一体どんな組織なワケ?

『会議』より不穏な空気を感じるのは私だけでしょうか…。

 

 

 

ニジョウさん全ルート攻略チャート


これ以外の選択肢を選んでも該当のエンドに辿りつくので、目安程度に思っていただけたらと思います。
 

〇ニジョウ裏

男の語り
理由を教えて欲しい
納得できない
真実が知りたい
会議は『伝説』を都合よく利用したい
本当に納得しているのか
ニジョウの孤独

save

男自身の情報を探る⇒BAD END
コノエについて聞き出す⇒TRUE END

 

〇ニジョウ表

気持ちだけ貰っとく
嫌みを言い返す
ニジョウやリオへの疑念を話す
ニジョウを庇う
誰に斬られたか問い詰める
マナの行方
マナが怪しい
心当たりがある
決められない

save

ニジョウに騙された⇒BAD END
ニジョウを信じたい⇒TRUE END

 

 

 

 ↓↓ Re;quartz零度 リオのネタバレ感想 ↓↓

penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

※ゲーム画像の著作権はB-clusterあります。二次転載禁止です。

 

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BLゲーム Re;quartz 零度(Re零度)始めたよ マナ ネタバレ感想

B-clusterさんの『Re;quartz 度』始めたよ。
前作未プレイです。

今回はアニメイトゲームスDLカード版の限定セットを選んでみた。ゲーム本編の他に、アクスタと後日談が収録されたノベルゲームが付いている。

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本作は、クラウドファンディングで音声収録費用の支援を募って発売された、全年齢向けのBLゲームとなります。

100%ではありませんが、エンディング・スチル部分・ほか重要なシーンはフルボイスなんですよ!やっぱり声が付くと臨場感が増しますね。

〇メインキャスト(敬称略)

ユニ:小林裕介
ニジョウ:水中雅章
マナ:酒井広大
リオ:森川智之
コノエ アキラ:大河元気


初めて知ったのは、2020年8月4日発売の雑誌Cool-Bアニメイトゲームスの紹介記事内で見かけたのがきっかけです。

ずっと気になっていたところに体験版が出て、試しにやってみたんですよ。

途中までやってみたら面白くて、製品版でゆっくりプレイしたかったので途中でやめてしまったんですね。ボリュームがちょっと心配だったので。

そしたら結構長くて完全に杞憂でした。

1人につき表と裏2種類のルートがあって、さらにルート内の選択肢でエンディングが分岐する仕様だった。



ゲーム舞台は、同じ日を何度も繰り返す『リセット世界』
主人公の目的は『狂った世界を止めること』と『自分殺しの犯人捜し』

主人公ユニは『サヴァン』と呼ばれ、特殊な能力を持っています。

サヴァンは他殺だった場合は死なず、翌日の0時に蘇ります。蘇る場所は前日0時に居た場所。その時と同じ状態で肉体が再生します。

治癒能力が桁外れ…とかではなく、自分の肉体だけに作用する時間の巻き戻しが起こるようです。

そして『リセット』と呼ばれる世界。

これは一種のバグで、時間の巻き戻しの対象が世界全体となります。0時になったら、自動的にその時点で存在していた肉体に戻ります。

しかも同じ日を繰り返していると認識できるのは、サヴァンのみ。このリセット世界は、ある特殊な条件を満たすことで起こる現象のようです。



これに加えて、実質的に世界を掌握している『教会』と、敵対関係となる保守派『会議』の勢力争い。

ユニは『教会』を裏からサポートする『組織』に所属していますが、舞台となる極東の地でこの勢力争いに巻き込まれていきます。

攻略キャラたちも、様々な立場からユニと接点を持ちますが、味方だと思っていたキャラからの裏切りとか、そのキャラが抱えている背景とかね…。

攻略を進めていくと、そういうのが徐々に明らかになっていくんでしょう。…いくんだよね??

こうした特殊な能力や設定にワクワクしてしまうペン吉。もうプレイ前から、この世界観だけで何が起こるのか期待せざるを得ないでしょ!



というわけで、最初はマナに突撃しました。

彼も組織に属するサヴァンです。ユニのことを「せんぱい」と呼び、基本ユニ中心で世界が回っています。

ここからネタバレとなりますので、ご注意ください。


 


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マナー!。・゚(゜´Д`゜)゚・。


マナ絡みのエンドは全て見ましたけど、涙なしでは語れないほどの切なさ!

マナとユニは小さい頃から『組織』にいて、同世代のサヴァンだったことから幼馴染の間柄です。

ただし、ユニは母親がサヴァンだったため生まれたときから恵まれた環境だったのに対し、マナは異教徒の村から連れて来られた異端児サヴァン

見つかったときに生まれ故郷は全て焼き払われ、組織においては調教という名のそれはひどい仕打ちを受けてきました。

この頃、2人は出会っている。

特殊な能力を持つサヴァンは世の中に限られた人数しかおらず、神の御使いとして人々から崇められています。

ところが、その実態は『組織』によって管理され、汚れ仕事中心に各地で活動する暗躍者と言った具合ですね。

『教会』の地位を維持していくために、たてつくものは次々と排除していきます。こりゃ、御使いのイメージとは程遠いわー。

そうした殲滅任務をメインに行っているのがマナだった。
 



ちなみに。サヴァンは名前の他に二つ名があるんですが、マナは【穢レ】と呼ばれている。

殺し専門の彼にはピッタリなのかもしれなけど、由来が明らかになった時はなんとも言えない気分でしたね。あまりに惨すぎて。

ユニは【奇跡】

世界初の二世誕生だってことらしいけど、この【奇跡】の意味するところが別のところにあるような気もしなくもないですね。まあ、勝手な私の妄想ですが。

とまあ。サヴァンと言えど、マナは組織から冷遇され、信頼もされていない。生きる為には殺しをするしかなくて、どちらにせよ『組織』に飼われている状態です。

というか、サヴァンとして1度『組織』に与したら、死ぬまで解放されることはない人生を歩むことになる。それはユニとて例外ではない。



そんな中、欧州本部からの命を受けて極東支部へ派遣されることになったユニ。目的地へ向かう船の中で後輩マナを見つけますが、なんとマナは勝手にユニの後を追ってついてきてしまっていた。

マナが起こす行動の判断基準は、ユニのためになるかどうか。

普段からマナが突拍子もないことをするのは、幼少期受けた扱いや仕事柄仕方ないのかな…と思っていたものの。やっぱり自分を慕う後輩にはどうしても甘くなってしまうユニなんですよね。

 

 

このあとは、裏と表の各TRUE ENDの感想へ。

 

 

マナ裏『恋、慕い【死体】』


ちょっといいですかね?

私、最初に裏やって、そのあと表をプレイ。で、また裏をやってます。それを踏まえた上での感想となります。



裏ルートではリセット世界が続いたまま。

港に到着したものの、ユニが船の外に出ようとすると必ず殺されてしまう。これは敵対勢力絡みなのでは!?

ということで、マナと一緒にリセット世界を解除し、かつ極東支部に辿りつくことを目的に行動を共にします。

が!!ある程度の時間を一緒に過ごすと、必ずマナに殺されて1日を終えていた。

笑顔のマナに。キャー!

ユニも困惑してましたけど、私も理解不能だった。いっつもいきなり不意打ちでグサッと殺られちゃうんですよ。

もう何度か殺されたとあるリセットの日、ユニがもう限界だ!って言うんので理由を聞くんだけど、「いくらリセットするとは言え、眠れないのは辛いから強制的に殺している」とかなんとか、そんな話を聞く。

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ああ、そう言えばユニって人肌がないと眠れないってゲーム冒頭で説明あったわ!

心因性からくるものみたいだけど、死んでしまえば次の0時までは眠ることになるもんね。理にかなっているけど、多分真意ではないんでしょう。

どうもユニを眠らせた後、何か1人で行動しているみたいなんですよ。のちにリセット解除のために片っ端から殺人してたとわかるんですけど。

これ、船の中の連中(抵抗勢力の為)を殺していたのは理解できるんだけど、教会関係者までマナがやっていたんでしょうか。

表ルートではコノエ残党が動いて教会の神父を殺していたけど、ここは裏と表違う話なのかな。でもマナだろうとコノエだろうと、どちらにせよマナの目的に沿っているから関係ないのか。



一刻も早く極東支部と連絡とりたいユニだけど、探索を繰り返すだけの毎日。船の外には出られるようになったものの、なんとなく惰性的な日々を繰り返していることが不思議で仕方なかったんですよ。

マナが全然その気ないのかな?とか、むしろ食べ歩きしたりデートだと言って観光地巡ってみたりね。こういう何の変哲もない日常を過ごしたいだなーっていうのはわかった。

実はこれ。最初に裏ルートから始めたせいで、初回は「ん?」って思う違和感だらけだったんですね。

マナ【裏】ルート冒頭で、自分を選んでくれたことに対してものすごく嬉しそうにしてたこと。あと、マナに時間があまり残されていないようなセリフとか。

これらは全て表ルートで解明されたので、そっちで語りたいと思います。





この裏ルートは、ユニが幼少期マナに初めて出会ったとき「なんで、血まみれなの?」とマナに問われた記憶だけが残っているけど、その理由がわからずにいたという話だった。

マナに聞いても答えてもらえず、恐らく自分にとって良くない記憶なんだろうと想像はできるものの、確かめる術がない。

マナの「せんぱいのためにならないことはしない」という、ある種行き過ぎとも思えるこの感情の経緯は、裏と表の両ルートをやるとよく理解できました。

『組織』へ連れて来られて間もない頃に出会った唯一の光。神様なんて信じないけど、せんぱいだけは信じることができる。だからせんぱいの言うことは全て正しい。

ここから「マナが生きる理由はユニが全てだから」へ繋がっているんだなーと思った。そこにユニの意思は関係ないことも…。




マナってさすが過酷な環境にいただけあって、物事の顛末や道理に対する理解力が高い。そこに自分の損得はなくて、客観的にこの先どう行動したらいいのかも瞬時に察することができる人ですね。

だからマナ自身が傷つくことも平気でやる。

『組織』の中では常に弱い立場にいたマナだったけど、自分の持ちうる最大限の切り札である命を削ってユニのためになることをしてきました。


裏ルートのエンディングについてですが…。

これまで面倒なことは見て見ない振りをしてきたユニも、マナに対する思いや、自身の過去と向き合う覚悟を決めた結末は本当に泣ける。

そんな中で、ユニがマナの背負っていた痛みを共に分け合うことで、「一緒にいる」という新しい道を作り出したことに胸が締め付けられる思いでしたね。

終盤ではリセット世界を上書きしてしまった2人。リセットの解除方法は対象となっているサヴァンの自殺か、発端となった『紐付け』と呼ばれる者の死。

つまりユニかマナが自殺しないとリセットはまだまだ続くことになります。このままずっと同じ日を繰り返すのか。または新しく誰かが上書きするのか…。

このあたりは後日談ノベルゲームに収録されてるのかな??

 

 

マナ表『大丈夫【だいじょうぶ】』

 

こちらはリセット世界が終わって、極東支部と合流できたルートだった。

リセットの原因となっていたのは敵側のコノエっぽいんだけど、なんかよくわからないままリセットが終了してた。

表ルートでは、教会が次々と襲われていたんですが。どうやらその原因は、マナがコノエを殺したから、その報復としてコノエサイドが教会の神父を殺害した…ということのようです。

勝手に欧州から極東へ渡ってきたマナはただでさえ微妙な立場。それなのに、謹慎中の身でありながらの要人警護中現場に現れたり、毒を盛られそうになったことが発端で遂には『教会』極東支部トップの枢機卿を殺害している。

このままじゃマナの立場が危うくなるので、ユニが欧州本部へマナを戻してもらえるよう手紙を書くんだけどね。最終的にはそれを知ったマナが手紙を破いてしまいます。




そもそもマナの目的はユニを本部に戻すこと。

それは何よりユニが望んでいたことだからです。だから手紙なんて出されて、自分だけ戻されてしまったら意味がないんですよね。

極東の地がものすごーく危険な場所だってことが本部に伝われば、必ずユニを戻すようになるだろうと予測してたんでしょう。

加えて、マナの蘇生能力に限界が近づいているから。

これまで何度も蘇りを繰り返してきたマナですが、実はサヴァンとて他殺なら不死身というわけでなく、蘇る力は有限のものだったと後から聞かされます。

このへんが明らかになったあたりで、【裏】ルートのマナの行動が繋がって、そうだったのかーと理解できました。

自分が動けるうちに、どうにかしてユニを本部へ戻して、またいつも通りの生活をさせたかったんだろうなー。




あとね。どうにも虚しくなったのは、極東支部長であるリオもマナを排除したかったし、ユニの紐付けとなったニジョウさんも、それは同じだった。

ニジョウさんなんか、親しい後輩を憂うユニの気持ちを利用してマナを本部へ送ることを手伝ってましたからねー。

どちらもユニにくっついているマナが邪魔で、自分の思惑通りに事が運ぶよう画策していたんだと思うのですよ。

幼少期から『組織』の中で厄介者扱いを受け続けてきたマナだけど、それは仕事ができるようになっても変わらず、挙句サヴァンとしての能力も底を尽きかけている。

マナの周りは敵ばっかりだな!

こういうの全部わかってて『利害一致』すら武器にして、どんなやり方でもせんぱいの願いは叶えたいって健気すぎるわ!



ラストは敵対勢力に囚われたマナを救出するユニ。これまでいつも大事なところで二の足を踏んでいましたけど、サヴァンの能力をフル活用して遂にコノエ撃破!

ラスボスコノエ君は割とアッサリでしたが、なんせ彼に関する情報が現時点で不可解な部分が多く、何ともコメントできず…ですね。

もーこれやばいわ、ってなったのは。例のマナを本部へ戻して欲しいと書いた手紙ね。破られたはずの手紙が辛うじて繋げられ、そこに書いたマナの文字。

幼少期、先輩風を吹かせていたユニがマナに文字を教えていたんです。

頭の回転と殺しスキルはキレッキレだけど、文字は下手だったマナ。せんぱいだけが読めればいいと書いた文字はシンプルな愛の言葉だった。

この『I love you』は重すぎる!号泣

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ところで…。

この表ルートで「はい!?」となったシーン。

極東へ向かう際に乗っていたあの船をもう1度調べていた時に、マナが爆弾級の発言をしているんですよ。


簡単にまとめると…

1.実はリセットは500日くらい続いていた
2.それを覚えていないのは極東支部長リオネルがユニの記憶改変を行っているから
3.このリセットはユニが大切な人を守るために起こしたもの
4.大切な人、それはつまりユニが愛する人がいたということ


うわー。
そうなんだ。

マナは、自分がせんぱいの運命の人でなくてもいいんだって言っていたの、これなんだ…。

他に好きな人がいたの承知で、残された時間をユニに使おうとしていたのか。

次はニジョウさん攻略しようと思ってるんだけど、マナのこれ知っちゃうとキッツいな。ニジョウさんには共通ルートで既に裏切られているし。

というわけで、次回はニジョウさんの感想の予定です。

 

 

 

 ↓↓ Re;quartz零度 ニジョウさんのネタバレ感想 ↓↓

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BL雑誌 Cool-B 2021年1月号 Vol.95 感想 裸バスケ ウルC スロダメ ディストピアの王

久々のクルビ感想です。

前回のVol.94も買ってはいたんですけどね。記事にするまではいかないかなー、と思い作成しませんでした。

でもVol.95は「攻めてきてる!」と感じたので、さっそく感想上げてみました。

今回は初めてCool-Bオンラインショップで購入したんですよ。特典のLkyt.ポストカード欲しさに…。発売日の1日前に届いてストレスフリーだった。さすが発売元だけある。

 
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毎回特典ポスカによって買ってるショップは変わるのですが…。

事前に予約したらほぼ間違いなく発売日に届くのはステラ・コミコミ・まんが王(宅急便選択)あたりかな。アニメイトCool-B単体の注文なら発売日に届いた気がする。

逆にとらは発売日到着はまずムリかと思う。

これまでゲームやCDの購入で何度か利用しましたけど、1度も発売日に届いた試しがない。ここはよっぽどのことがない限りは選ばないですね。

この手のショップで絶対的に信頼してるのはステラ。

これまでゲームやCDは必ず発売日に届いています。商品に何かあったときの対応も早いし、やりとりも非常に丁寧なので安心して利用できるのが嬉しい。

 

それではここから雑誌の簡単な感想です。

 

 

 

 

PLEASURE☆限定復刻パッケージ

 

開幕早々懐かしいゲーム紹介でたまげた。ペン吉は未プレイです。

しかもタイトル名『PLEASURE☆』と聞いても???だった。『裸バスケ』という文字が目に飛び込んできて初めて「あー、あの伝説の!」って感じ。

ウワサには聞いてましたけど、OPがいろんな意味でやばいわな。すでにこの時点で笑い過ぎてお腹痛い。

 


【裸バスケ】Pleasure☆ BLG主題歌

 

復刻版で2021年3月発売予定。

3月はねー、もう2本買う予定のゲームあるから厳しいんだけど。たまにはおバカで笑えるBLゲームしたいので、候補に入れておく。

 

 

ウウウルトラC

 

ついに夜美×十郎特集解禁!

うおー!!

ウルCはコンプしてますが、このカプはちょっと特殊でわかりにくい。なのでこうした特集で解説してもらえると大変ありがたいです。

でも1番知りたいところは、その先だった。
はい、次号まで待ちますね。

今回十郎が表紙ですが、マジ十郎かっこええやん!事前に公式から「受けですよ」と説明があっても、ゲームしてるとどうやっても攻め視点になってしまうペン吉でした。

対する夜美ですけど。

人間がはるかに及ばないほどの高等生物であるにも関わらず、彼が醸し出す雰囲気はどこか柔らかい。

時に種族ゆえの残酷さも見せますが、何より人間の本質的な感情に苦しんでいる部分が人間くさくて、ここがグッときましたねー。

そして、なんと。

ウルCがスマホで遊べてしまう!

確か橋姫もスマホ版ありましたよね。

ウルCの限定版につく『ジオラマアクリルスタンド』がめっちゃカワイイです。サイズはA6。これは買うなら断然限定セットおすすめ。


『ウウウルトラC スマホ版』アニメイトゲームス ジオラマ付き限定セット

 

ヘタすると発売前に品切れしそうだから、狙っている方は早めに予約した方がいいかも。 

発売:2021年1月28日
プラットフォーム:iOS/Android
価格:6,480円(税込)


それとすでにADELTAさんのブログでもお知らせがありました通り、アニメイトのポイント景品にウルC缶バッジが登場!

正直なところ缶バッジって使わなのですが、サイズが100mm。デカ!これは鑑賞用に欲しいですねー。とにかくカワイイ。

  


『ウウウルトラC』描き下ろしちびキャラ100mm缶バッジ

 

必要なポイント:600P
景品発送:別途100P
交換開始日:2021年1月28日

アニメイトは時々使うけど、今ポイント確認したら2551Pだった。おおー、これなら交換できるやん!

 

 

あと、橋姫のマンガ。

今回はペン吉が好きな水上編でした。
水上の開眼シーンが拝めたので満足です。

 


ウウウルトラC <PCダウンロード版>

 

 

スロウ・ダメージ

 

ゲームは公式とステラで予約済です。

発売日が2021年2月25日へ延期となりましたが、ツイ覗いているとほぼこれで決まりなのかな?と思うくらいには公式の盛り上げっぷりがすごい。

動画配信やらコミカライズなど、色んな媒体で情報発信してますよね。発売までの広報スケジュールがビッチリ決まって動いているのかなと感じさせる。

こういうのはさすがキラルだなと思う。




雑誌掲載の中身は、いま公式で発表している内容とほぼ同じだった。目新しい情報は特にない。これはちょっと残念。

勝手な予想だけど、恐らく次号では表紙を飾り大きな特集をするんじゃないかと思っている。せっかくだから、ここで初出しスチルとか拝みたいな。

今度の新作は選択肢を選んでいくだけのゲームではないので、次号ではゲームシステムの説明やルート分岐についても触れていただきたいですね。

通常のアドベンチャー形式の他に、探索パート・心理パートなるものが新しく導入され、よりゲーム性を意識したプレイスタイルに。

体験版は体験済ですが、特に心理パートは相手との駆け引きとなるので緊張感のある作りとなっていました。

心理パートの結果次第では別ルートに分岐もありえるなら、攻略に関してはちょっと大変になるかも…と予想。

このあたりをわかりやすく解説してもらえると、プレイする身としてはありがたいです。


スロウ・ダメージ 初回生産限定版

 

 

ディストピアの王

 

ゲーム、購入予定です。

前号では発売日(2021年3月26日)が決定し、キャストも発表されました。

メーカーホットラインで「ただいま音声収録の真っ最中」とのこと。もうじきサンプルボイスが公開になるようですね。

キャストは以下(敬称略)

 

印我桐久(主人公):冬ノ熊肉
鍬刀半左(幼馴染):昼間真昼
群紗木庵士(カリスマバンドリーダー):久喜大
霞丁水明(天才研究員):井伊筋肉
菟針李京(病院の院長):河村眞人

 

Vol.95では攻略キャラとのエロシーンやキスシーンが紹介されてます。

うはー、外科医の李京先生との絡みが大変エロいですね。李京先生って28歳という設定なんですけど、もっと年上に見える。

研究員、水明とのキスシーンに至ってはなんかとっても美しい。

やっぱりこういうシーンの掲載記事見ると、一気に盛り上がりますねー。発売3月なら、そろそろ予約開始してもいいんでないの??


SSもあり。
桐久の高校入学の話だった。

入学式当日、偶然桐久と出会い、のちにクラスメイトなる友人視点のものです。

この頃から桐久ってこんなだったんだw

桐久って相当な自信家だけど、それに見合う能力は持っている所謂パーフェクトな人間だった。

最後まで読み終えてみると、私が思っていた桐久像とはちょっと違うように思えた。これは本編プレイするの、楽しみになってきたかもしれない…。

 

 

大正メビウスライン

 

本編とファンディスクが1本に収録されて、今度はSwitchに登場!

メビウスは大好きなボブゲですが、特に追加される部分もなさそうなので購入は見送ってます。

当然CSとなるのでエロシーンはありませんが、PC版から移植された際に追加になったシーンが秀逸。

ただ大人向け見たくてPC版も検討しているなら、PC版⇒Switch版の順でプレイした方がいいです。これは強く推奨。

現在PC版は、本編とファンディスクそれぞれに『reprice version』が出ていてお安くなっています。エロも追加シナリオも楽しみたいなら、まずはPC版ですね。

PSVita本体は既に生産が終わっていますので、PCは持ってないって方にはSwitch版を是非ともオススメしたいです。



Switch 大正メビウスライン 大全

 

 

Lkyt.

 

今回ペン吉はこの特典ポストカードを選びました!ゲーム本編では、5人がこんな風に揃うシーンは拝めないので嬉しいですね。

誌上では、オススメ攻略順や攻略チャートが掲載。選択肢はかなり少ないので、攻略という点においては易しいゲームかと思います。攻略については…ね。

中身は結構精神にきます。



ゲームは2020年8月28日に発売済で、一応フルコンしてます。

ただ発売当初はイベントCG抜けやプレイ上の不具合も多く、11月になってようやくそれらに対応したアップデートファイル(最新Ver.1.11)公開されました。

前に使用したデーブデータが使用できないため、今はまっさらな状態で完全に最初からのプレイとなります。

どこか時間取れたところで再プレイして、最後にまとめの感想記事を上げたいなと思っています。

 

その他

 

今回嬉しかったのは、タペストリー販売が復活したことですね。ただ毎号ってワケではなく限定的にってことなのかな。

Vol.95では、過去表紙になったウルC主人公3人分が販売されることに…。

Cool-Bさんも色んな事情があるでしょうから、ムリは言えませんけどね。

毎号でなくても時々こうして過去に表紙になったものや、特典ポスカの絵柄なんかを販売してもらえると、ものすごく嬉しいです。



次号はいよいよ2月発売になるスロダメ特集になるんでしょうか。ガッツリ特集組んでください。発売を楽しみに待っています。

 

 

 

Cool-B(クールビー) 2021年 1月号

Cool-B(クールビー) 2021年 1月号

  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: 雑誌
 

 

BLゲーム CAGE OPEN 矢ヶ崎文博 ネタバレ感想&フルコンプ

矢ヶ崎さん攻略しました。

全エンディングリストが埋まり、CGで『おめでとう』が出たからOPENはフルコンプです。

うぉー、めっちゃ面白かったわ。
CAGEは本当に先が読めないYO!

自分が想像してた展開とは全く違っていて、思わぬ方向へ転じていく。これが本当に面白くて、食い入るようにプレイしてました。

平日は毎晩寝る前にプレイしてたんですけど、寝不足の1ヶ月でしたねぇ。

BAD含めると1人当たりのエンディングが多くて、登場キャラのいろんな表情が見れてとても満足してます。

あともうひとつ。

BGMが収録されたサントラ、本気で販売して欲しいです。



これ以降は矢ヶ崎さんのネタバレ感想となります。



メガネです!


ボブゲでメガネキャラと言えば、胡散臭い奴と見てまず間違いないんですよ。私が勝手に決めつけているだけなんですけど。

それがですね。今回またすごいメガネが出てきて、非常に困惑しております。

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メガネVSメガネ

 

…のハズなのに、矢ヶ崎さんにいいように扱われる相庭。子供の頃からの腐れ縁らしく、肉体的に支配されていた過去があったようです。

ちなみに、矢ヶ崎さんはバイ。

そして、この絵を見なかったら恐らく気づかなかったと思う。

なんか相庭の色気がスゴイ。

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直前までは殺す気満々で竹刀を振り下ろしたのに、そこから一歩も動かずにいた矢ヶ崎さんに負わせたのは軽いかすり傷。

頭では痛めつけようとしてるのに、本能がそれをストップさせた。絶対に逆らえない何か。彼に対する執着とかそういうの。

相庭にとって矢ヶ崎さんがトラウマの塊みたいなもののように見えたんですよ。身体がどうこうというよりは、精神面でガチガチに囚われてしまっている感じ。

望んでいないのに好きなように触られて、しかもそれを拒否できないってどんな萌え設定だよ!ってなりました。

今この舞台は矢ヶ崎さんと紺野なのは重々承知なのですが、ペン吉は彼等の過去がもっと知りたいです。

相庭がどんな風に虐められて、どんな風にヤられたのかを。




矢ヶ崎さんと紺野は幼馴染だった。

紺野が幼いころ大阪に住んでいた時の友達。でも引越して大人になるにつれて忘れてしまっていたんですね。

コイン争奪ゲームで偶然出会い、一緒に過ごしていくうちに幼い頃の記憶を徐々に取り戻していきます。

大阪では矢ヶ崎さんのことを『フミ君』と呼んでいました。フミ君は物知りで優しくて大好きなお兄さんだったようです。

フミ君とわかってからは、それはそれは懐くのが早かった。他の攻略キャラたちとは違い、すぐに懐に入れてしまう。

これが紺野の長所でもあり欠点でもあるんですよね。幼馴染で大好きな人なら100%信頼しちゃうところ。

ただどこか違和感もあって、『大人になると人は変わるもの…』という、ある種紺野自身が矢ヶ崎さんを受け入れたいがために、都合よく解釈してしまっている部分もあります。



シャレオツで関西弁の気さくな矢ヶ崎さんは、誰でもすぐに仲良くなれるタイプの人なんでしょう。

体力は皆無ですが、頭の回転が速いのでチーム組んだら間違いなくブレーン的な存在ですよね。

新田や吉本、九条さんは感情型だったのに対して、完全に理性で物事を捉える人だった。こんな人ならきっと周りから頼られたんじゃないのかなー?

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ところが。

話が進んでいくにつれて、矢ヶ崎さんに対するイメージがどんどん崩れていく。最終的に行きついたのはズルい人ですね。

紺野ことは恐らく大事にしてるんだろうなっていうのは伝わってくるんですけど、その大事な幼馴染でさえも自分のいいように利用するところがズルいなーと。

紺野に優しくしたり、時に突き放したような態度も。そういうのが全て計算してやっているように見えてしまって、どれが本来の矢ヶ崎さんなんだかわからなくなってしまう。

ただ、こうなった背景には彼の家庭環境が大きく関係していた。

矢ヶ崎さんのオトンは紺野がまだ大阪にいたころに多額の借金を抱えたまま亡くなっていて、オカンとオネエは借金を返すために体を売っていた。

まだ小さかったフミ君は、矢ヶ崎家に養子に出されていたようです。




紺野が転校して2人は離れてしまうけど、もう1度必ず会おうと約束を交わしている。でも大人になったら忘れてしまうかもしれない。

絶対に忘れないために、全部で10個の約束を作る。

1は生きていること。
2と3で、大学卒業して23歳になったら…。
4は鹿羽市で。
5は紺野の『こ』

…という具合いに、数字と語呂を合わせて思い出せるように作られていたんですね。全ては2人が再会するために。

これが各エンドで、6以降の約束の内容が微妙に変わっています。
 

 

 

13.ALIBI

 

ちょっと最初にひとこと。

私、この感想記事作る前に全部のエンディングを見ています。で、その後もう1度プレイしてみたんですが。

あの相庭も実は大阪に住んでて、紺野の幼少期に一緒に過ごしていたんだね。でもこのルートでは完全に相庭のことを忘れてしまっている。

向こうは気づいていたような素振りあったけど、紺野より矢ヶ崎さんに固執してたから全然相手にしてなかったって感じだった。




矢ヶ崎さんはオネエの借金返済の為にコインを狙っていた。対して相庭は、矢ヶ崎さんのオネエから弟をゲームの中で殺してこいと頼まれていた。

相庭とオネエは、お付き合いしている仲だった。

弟の文博に保険を掛けて、死んだらその保険金で借金を返す予定だったようです。姉弟と言えど、そこに家族の絆はありませんでした。

紺野は、「こんな話ってあるか!」と、随分悲しそうに泣いていましたけど。多分、矢ヶ崎さんは、そんなものとっくにないってわかっていたと思います。

亡くなったオトンは首つりで死んでいる。自殺…ということなのだろうか。もともと家族仲は悪く、どうしようもないダメ男だったみたい。

オトンはいなくなったけど莫大な借金だけが残って、オカンとオネエはそれからずっと好きでもない男に抱かれてお金を稼いできた。

養子になったフミ君は、大学も出て立派に就職。お金には困っているようには見えなかった。

それでもやっとオネエと再会して、未だ借金で苦しんでいるのを知ったのかな。自分の意思ではないにせよ、養子になったことで借金返済の義務は負わずに済んだのは事実だし。

それでも家族のために、コインゲームで痛い思いして勝ち取った優勝。なのに、なんだろう。この虚しい気持ちは…。

オネエが弟に保険掛けて殺そうとしたことが酷いとか、そういうのは正直あまり思わなかった。

オネエも必死だっただろうし、家族仲を壊すには十分な時間があった。弟を恨むことで必死に生き抜いてきたであろうとも思う。

でもさ。やっぱりショックだよ。
誰って…私が。
その家族のためのコインだったから。

紺野に「お前は裏切れへんよな」というセリフ。それ、おまいが言うのか…って思ったけど、これが本音なんだろうな。

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紺野が自分のことを忘れてしまっていたら、それはそれで仕方ないとも思っていた矢ヶ崎さん。

紺野の記憶にあるのは、なんでも知ってて優しいフミ君だけど、実はそんなに尊敬されるような人間でもないと自覚はあったでしょうね。

今の矢ヶ崎さんと一緒にいてもいいのかは、紺野に選ばせようとうとしていたのかもしれない。

でも紺野はちゃんと矢ヶ崎さんを見ていたよね。大人になる前から。


本を読むより外で遊ぶ方が好きなこと。
体も弱くないし、本当は足だって早いこと。
こんな風に嘘をつかなくちゃいけなくなったのは、全部おじさんのせいだってことも。


大人になって矢ヶ崎さんが変わってしまっても、ずっと友達。それは絶対に変わらない。

フミ君だからじゃなくて、矢ヶ崎さんだから。


紺野がそう言ってんだから、そろそろ観念したらどうだろうか。矢ヶ崎さんや。


最後の最後で観念してた!

 

 

  

12.Tarsal Tunnel Syndrome

 

これはものすごく痛いエンディングだった。

1つ上で綴ったルートから派生してて、選択肢『黒い矢ヶ崎』を選んだら、とんでも恐ろしい結末を迎えた。

アリバイエンドでは首つりだったオトン。ここでは矢ヶ崎さん自身がオトンを殺している。で、それを目撃していた紺野。

5つ目以降の約束は忘れろってアレほど言ったのに、現場を見られたからには生かしておけないと眠らせた後に拘束。

更には逃げられないようにと両足をノートPCで殴られ、骨までむき出しになるほどの複雑骨折状態に。

 

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紺野よ、いい加減目を覚ませ!と思ったら、消えゆく命の中で彼が最後に望んだ内容に(꒪ཀ꒪)グハッ!!てなった。

紺野に甘えっぱなしで本当に困ったちゃんだな。矢ヶ崎さんや!



 

11.眼鏡

 

 

これは歌が流れないエンドだったから、恐らくBAD扱いなんでしょう。

しかも、この1つ上の『黒い矢ヶ崎』からの派生。

私、この眼鏡エンドの前が複雑骨折エンドだったからね。今度はどんな痛い思いをするのか、ヒヤヒヤしながらプレイしてたんですよ!



矢ヶ崎宅で部屋をウロウロしていたら、コレクションケースを発見しまして。その中身は全て眼鏡だった。

なんでも鑑賞用として矢ヶ崎さんがコレクションしているものらしく、試しに気になった眼鏡を試着させてもらったんです。

その姿を鏡で見たら、隣りで矢ヶ崎さんが「どうだ?」って聞いてくる。


以下、選択肢。

『凄いです』
『よくわかりません』

この2択。


どうだって聞かれてもね、眼鏡かけてる紺野やん?なんやよくわからんと思って、素直に『よくわかりません』を選んだ。でも結局また上の選択肢に戻ってループしてしまう。

あ、これ『凄いです』を選ばないと進まない仕様なのか…。ということで、『凄いです』を選んだ。で、「どうスゴイねん」ってまた聞かれた。


紺「新しい自分がいます…」

 

なんでも眼鏡をかけただけなのに、全く違う自分になったことに驚く紺野だった。新しく生まれ変わった自分を目の当たりにして、強い衝撃を受ける。

しかもこれは魔法などではなく、現実の世界で起こっている”覚めない魔法”なのだと言う。



感動から涙を流し、眼鏡の素晴らしさを広めようと全国を行脚。なんと熊沢で出会った人達にも、それは例外ではなかったのだ。

 

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OPEN側のメンバーだけかと思ったら、牧さんや石松、あの斎木すら餌食になっていてワロタ。しかも結構その気になっている面子たち。

今や眼鏡をかけていない人の方が少なく、そんな人たちは『裸眼』と罵られることもある。吉本と石松は特に裸眼の血が濃いとかで、眼鏡に慣れさせるが大変だった模様。

そんな暴れる2人に向けて、スマートに眼鏡を装着させる矢ヶ崎さん(スチル有)

やっぱりこの人には敵わない。あまりに自分と眼鏡力が違い過ぎると痛感。

本当に眼鏡に愛されている人は自由気ままに生きてこそ、本来の眼鏡力が発揮されるようです。

ペン吉も眼鏡ですが、今後は眼鏡力を高めるために日々精進していきたいと強く感じました。


 

15.LOVE STORY

 

このルートで、相庭こそがあの『フミ君』だっという衝撃の事実が明らかに。


矢ヶ崎文博(ヤガサキフミヒロ)
相庭富美雄(アイバフミオ)

あー、そうか。
どっちもフミ君なのか。



ここのルートの矢ヶ崎さん(幼少期)は、ド級のクソガキだった。養子になる前の姓は七川。

オトンから暴力を振るわれていたような描写がありました。家庭環境のせいか、いつも機嫌が悪かったようです。

そのうえ口も悪くて、周りからも「アイツすぐキレるから怖い」って思われていたみたい。

そんな様子を見て、やっぱり紺野は声を掛けるんだよね。相庭のフミ君と3人でよく一緒に遊んだことを、ようやく思い出す。

紺野が転校するときにフミ君とした10の約束は、後からそれを知った七川が「その約束を俺にくれ」とフミ君に言ってくる。

約束は人にあげるものじゃないと返され、ならば同じフミ同士入れ替わることを提案。提案なんて生易しいものではなく、ほとんど強引にフミ君になった七川。

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自分に暴力を振るうオトンは、相庭に殺せと命令してた。

やらなかったら突っ込むじゃ済まないとか、この間盗めなかった分金よこせとか、お前の妹輪姦すとか、凄まじいほどの荒くれ振りだった。

結局相庭はオトンを殺すんだけどね。

それにしても。いくら脅されたからって人殺しまで引き受けてしまうのか不思議だった。

紺野の記憶では、相庭のフミ君はとても優しいお兄さんだったみたいです。それだけに、あまり強くモノを言ったりはできない性格だったのかな。

いつも紺野を泣かせる七川に対して諭すようなシーンもあったくらいなので、彼に同情していた部分も影響していそう。

簡単に言えば、この頃のフミ君は光属性だったのではないだろうか。

そして七川はその光属性に憧れ、フミ君になれば紺野は自分のモノにできると踏んだ。だからこそ相庭を壊そうとしたんだよね??

徐々にエスカレートしていく虐め。時間と共に相庭の方もずいぶん参ってしまって、最終的に紺野を人質にとって矢ヶ崎さんを焼身自殺へ追い込んだ。




矢ヶ崎さん、幼少期は散々両親から酷い扱いを受けてきていたので、紺野がいたからこそ耐えられたと言うあのへんの困った顔とセリフが忘れられない。


紺野も言っていたけど。

みんな狂っている。
この世界は、狂ってるよ。

まさにこれだった。思わぬ幼少期の嫉妬や憎しみ。親の暴力から恐喝まで。

それでもなんとか持ちこたえてきた3つの歯車が、今まさに崩れ落ちて終わりを迎えた瞬間でもありました。




ゲームも終了しケガも癒えた頃。

以前、矢ヶ崎さんが電車で読んでいた『文博』の本。矢ヶ崎さんは、引きちぎりたいくらいつまらないと言っていたアレ。

紺野が同じ本を古本屋で見つけて読んでみたら、本当になんてことはない。主人公がごく普通の生活に幸せだなーって噛みしめて終わる、そういう内容の本だった。

家族や友達がいて、ありふれた小さな幸せが当たり前にある生活。でも矢ヶ崎さんにはそうした思い出はなかったと思う。

つまらない平凡な日常の中にある幸せを、本の主人公から感じようとしていたのかもしれない。

もしそうだとしたら、その僅かな望みが紺野と一緒にいることだったのかなと思うと涙が出そうになる。


 


CLOSEのプレイは年明けになりますが、期待半分怖さ半分で臨みたいと思います。


 

CAGE再開しました。
CLOSE編の感想です。

  ↓↓ CAGE CLOSE 牧敦義のネタバレ感想 ↓↓
penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

※ゲーム画像の著作権はLOVE&DESTROYにあります。二次転載禁止です。

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2020年11月4日公式サイトへ画像使用を申請済。