腐ったゲーム箱

SwitchとBLゲームのプレイ日記です。

BLゲーム CAGE CLOSE 始めたよ&牧敦義 ネタバレ感想

CAGE再開しました!


CLOSEを一周してみて感じたのは、OPENの時に求められていた紺野像がガラリと変わったという印象が強いですね。

OPENが正攻法なら、CLOSEは邪道的って言うんでしょうか。

まだ1人目なので何とも言えないのですが、今回ターゲットになったのが紺野の家族だったという点が大きい。

何より大切なものを、自分のせいで失うかもしれないという強烈なプレッシャー。守るためには誰かを犠牲にしなくてはいけない究極の選択。

もがいて苦しんで、その先に得られた未来は果たして光か闇か…みたいな。






CLOSEは牧さんから開始しました。


前回、ラストで攻略したのが矢ヶ崎さんだった。牧さんと知り合いらしかったので、どんな繋がりなのかわかるのかな?と思って最初にプレイしたんだけど。

ルートにちょっぴり登場してたものの、どんな仲だったのかはサッパリわからなかった。 



で、牧さん。

私、パッと見て牧さんって『いぶし銀』系かと思ったんですよ。見た目地味だし五分刈りだし。それなのにルート進めていったら、めっちゃ『花形』なお方だった。



ここからネタバレだよ★



驚きました。

紺野ってこんなだっけ?と思うくらい乙女チックでw

相手が牧さんだから?

牧さんは有名な貿易会社の御曹司だった。規模的には斎木グループと肩を並べるくらいらしい。

その上、頭もキレて見た目もカッコイイ。金は相当持っているらしく、ゲーム中から推測するに派手に使うタイプなのかと思う。


 


紺野が運営から家族を狙われたのは、『ゲームのことは他言無用』のルールを守れなかったことにある。

警察へ連絡し、家の前にあるカメラで監視されてることや、拉致されてコインゲームなるものへ強制参加させられている事実を喋ってしまったんですね。家族の前で。

この話を聞いたヤツは生かしてはおけないって言うんで、罰として全員殺されることになってしまった。手始めに紺野家へ来た警官2名の内ひとりが目の前で殺される。

これを見た紺野が、「何でもするから家族は殺さないでくれ!」と必死で頼み、救済措置は与えられるものの。

家族を殺さない代わりに、決められた時間内にもう1人の警官をお前が殺してこい、となったわけです。

交番に駆け込むときに流れてきた『紺の茜が交叉する』をバックに、残り時間が10分、9分、8分…と減っていくシーンが神がかってて震えたわ。

罪のない人を自分の都合で殺す反道徳感と、やらなければ家族が殺される強制的な義務感。この間で揺れ動く紺野の心理状態に、私ドキドキでプレイしてた。

そしてもう殺すしかない…ってところで奇跡的に救いのキバ太郎が現れた。


この殺しが中止になった原因。


それが牧さんだった。


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CLOSEの中で最初に見た牧さんはまともな人に見えた。ゲームについて紺野へ忠告しているシーンもあったし。

牧さんは運営連中と同じ黒服を着ていたので、紺野はてっきり運営の人かと思っていたようです。ところが、本人からは『参加者』だという答えが返ってきた。

それでも明らかに同じ境遇の参加者とは言い難い雰囲気。

「敵でもないし味方でもない」という牧さんは謎だらけの人だった。簡単に信用してはいけないとわかっていても、自分の危機を救ってくれたのは紛れもなく牧さんなわけで。

極限状態にあった紺野にとって、この事実がどれほどの救いだったかはプレイしててもよくわかった。




だからこそ盲目的になってしまう落とし穴。




お礼を言う紺野に「もののついでだ。だから感謝はいらない」と。

「ついで」という言葉に引っかかりを感じるも、運営のトップである斎木の命令を覆せるほどの影響力を持ち、何も知らなければ完全に『運営』側の人だろ!と思うのは仕方ない。

 

 

はい、ではエンディング別の感想です。

 

 

 

21.Bless your dear heart.

 

とにかく笑った。
そして面白かった。

紺野の乙女っぷりもすごかったけど、1度捨てられてからの「おおおおおお!!!」の雄叫び連呼に、思わず熱くなってしまった。



家族を救ってもらってからのキス。
スーツを買ってもらうために試着室でセックス。
コインゲームでは、あの牧さんが手伝ってくれると言うにわかには信じがたい話。



紺野がメロメロになるまではそう時間はかからなかったと思う。

すげーよ、牧さんのフェロモン。

ちょっと優しくすれば、誰でもホイホイされちゃうカリスマっぷり。

凡人紺野にそれを回避できるだけのスキルがあるハズもなく、どこか違和感を覚えつつも完全に舞い上がっていた。

コインゲームでは牧さんと一緒につるんでいたため、紺野は運営のスパイと周りから勘違いされていたようですね。

コインを見つける為に銃をぶっ放し、次々と参加者を沈めていく牧さん。命が惜しくなったコイン保持者は、簡単に紺野へコインを渡してしまうというあっけない幕引きだった。

紺野がどんどん溺れていくのと同時に、私は非常にハラハラしてプレイしてました。どうして紺野にこれほど肩入れしているのかが全くわからなかったので。

確かに紺野のことは気に入っているとは言ったけど、コレは『人が人に好意を寄せる感情ではない』だろうと思えた。

紺野よ、冷静になれ!

とプレイしつつ念じていたものの、途中からほぼ牧さんに丸投げ状態だった紺野にはやっぱり伝わらかった。って、そりゃそうかw

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牧さんが紺野に興味を持ったきっかけは、他言無用のルールをブチ破ったことだったようです。初日終えて、いきなり家族と警官の命を危うくしたあの行動ですね。

おもしろい奴だから構ってみたけど、終わってみればなんてことない『つまらない男』だったと。

あの舞い上がっていた日々から、ドン底を知った紺野の落胆ぶりがスゴイです。

でも、ここから這い上がるんです!

ここからあの「おおおおおお!!!」の雄叫びとなるわけですが、期待を裏切らない紺野が本当に可愛くて大好きだ

なんと!コインゲームの賞金5,000万を元手に、今度は『観戦者』として参加したいと斎木に申し出ます。自分を捨てた牧さんを見返してやるために!

まあ、これも無計画過ぎてだいぶ無理はあるんだけど、このまま終わらせないという意気込みだけは買いたいと思います。

牧さんは本来、観戦者サイドの人間なんですよね。でも今回は面白そうだから『参加者』となっていたけど、散々引っ掻き回して去っていった。

 


そして一週間後。

遂にゲームを観戦者となって、ゲームの中身を知ることになるんだけど。金持ちの道楽として斎木が主催しているイベントだった。

観戦者は以下5種類のゲームで賭けをして参加できるシステム。同時に複数のゲームに参加できるようです。



1.コイン争奪戦で優勝者を予想する『
2.コイン争奪戦でペナルティを負った者に拷問できる『
3.どれでも好きな参加者をお持ち帰りできる『
4.キグルミに入ってゲーム違反者を吊る『
5.…ここはテキスト出てこなかった



うへー。紺野も辟易としてたけど、これはひどい

OPENをプレイした時は、単純にコインを奪い合うゲームに参加させられただけだったので、裏側は全く知らなかった。

この会場で笹塚という老人に声を掛けられるのですが、このじいさん、前回のゲームで紺野が優勝すると予想して賭けていた。

しかも紺野をお持ち帰りしたくて『鎖』にも同時エントリーしていたらしく、痛くお気に入りだったみたい。ただ牧さんが先に手を出してしまって悔しい思いをしたようですが…。



笹塚から食事に誘われたんでついて行ったら、なんと牧さんが現れた。

もともと笹塚との仲は悪かったみたいだけど、紺野を持ち帰りして飼うことを想定して助けに入ったようです。このじいさん、そっちの関係では相当評判が悪いらしい。

え!?
これはどういうこと??

つまらない男だって捨てたのに、また拾ったって意味だよね。このあと牧邸に連れて来られた。

見返してやると息巻いてきたものの、結局なにも成長していない紺野。ここでまた牧さんにいろいろダメ出しされるんだけど、今回のは慈しみさえ感じた物言いだった。そして…

牧「ひとつだけ、認めているところはある」

え!ようやく気づいたの??って思って先へ進めたら。


牧「ケツだ」


ごめん、もう笑いが止まらなかった。

そこかー。牧さんなら十分ありえる答えだよなー。率直過ぎて紺野の「帰る!!」にも大ウケしたんだけど。

どこで変わったんだろ。結果的には何ひとつ変わっていない紺野だけど、見返してやりたいという気持ちには何か感じるものがあったんだろうか。

 

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頭の悪い奴だけど、がむしゃらに自分を追いかけてくる姿は悪くない…。私にはこんな風に解釈したんですけど、実際のところはどうなんだろ。

1番の理由が『ケツ』だったとしても、何かしらの可能性を感じたから傍に置いてもいいって思ったんだよね?




3年後。

紺野は牧さんの会社で働いてた。彼に負けないため、必死で勉強したらしい。その甲斐あってか顧客獲得率が社内一だという。思っていた以上の成長ぶりに驚く牧さんだった。

紺野が選んだ道は、常に成長し続けなくてはいけない厳しいものだけど、本人はなぜだか楽しそうだった。

そして何より『退屈』が嫌いな牧さんは、いつ刺されてもおかしくないほど色んな人から恨みを買って今に至っている。

つまらない世界は、紺野という存在によって幾分かマシになるのだろうか。

紺野が成長することをやめない限り、そしてそんな彼を傍に置く限り。この退屈な日常すらもいつかは『悪くない』なんて思える日がやってくるのかもしれない。

そんな淡い変化を望みつつも、2人の行く末が気になるエンディングでした。

 

 

 

22.isn't it a beauty?

 

 

こちらは紺野が牧さんから去るエンディングだった。

そもそも住む世界も価値観も違うのに、いつまでも追いかけるのは違うんじゃなか。俺には俺の生き方がある。

それが自分にとっての幸せだとハッキリわかった時点で、牧さんの傍にいる必要はないと理解できたんだろうなーって思った。

そう言えば矢ヶ崎さんにも言われたっけ。お前の手に負えるような奴じゃないって。好きだのなんだのでは到底付き合えない相手だったということか。

それでも、あれだけ夢中になって牧さんと過ごした日を思うと寂しくも思うこともあって…。

これまでの自分を全て受け入れ、ケジメもつけた。そして本来の居場所へと戻っていったお話。

牧さんとは一緒にいられなかったけど、不思議と悲しいとは感じませんでしたね。紺野が自分で出した答えだったし、何より1番しっくりときた結末だと感じた。




この後は親友の大衡と会う約束をしていたらしい。彼はコインゲームのずっと前からの付き合いなんだよね。次は大衡行ってみようかな…。

 

 

 

18.Can you help me find my way?

 

このゲームで牧さんの役割はショーアップ要員だった。


観戦者サイドの客が、参加者のいやらしい姿を堪能したいという要望に牧さんが立ち回った結果。流されやすい紺野が格好の餌食に。

その評判は上々で、紺野は1週間拘束されて客たちに買われる結果になってしまったわけです。



ペン吉「…」



もう嫌な予感しかしないけど、牧さんに溺れて他に目を向けることをしなかったことを思えば、なるべくして迎えた結末のような気もする。

連れていかれる間際、「たまには会いに行ってやる」という牧さんの言葉。

このままゲームが終われば牧さんと会うこともない。でも自分が買われることさえ受けれ入れれば、会いに来てくれるかもしれない。それならこちらに賭ける…って。


もう完全に牧さんに落ちてしまってる紺野が辛い。


ここから毎日入れ替わり知らない人が訪れる。でもここにいれば牧さんも会いに来てくれる。

最初は嫌で仕方なかったセックスも、牧さんの従兄弟だという中島三福が来てから転機を迎えた。


金持ちは基本ヒマ。
それは何でも持っているから。
だからそれを失えば退屈でなくなる。
いずれそれは楽しくて憎くて犯したくなるだろう。


紺野には目的がある。牧さんが再び自分を気にかけてくれる時が必ずやってくる。それだけを信じてここに訪れる客をその気にさせていく。


もう紺野がエロ過ぎて参りました!


OPENでももちろんセックスシーンはありましたけど、どちらかというと痛そうだったり本人があまり乗り気じゃなかったので。

客と寝ることについては本心では当然嫌なんでしょうけど、身体が順応していく様子がもうね…ホントにやばかった。

紺野の性格が、短絡的とか流されやすいとかゲーム中で表現されてましたが、もともとすごく素直な性格だと思うので、エロに関しても割と柔軟に受け入れてしまう性質なんじゃないかと思うのです。

ここに限らず牧さんルートの紺野は全般的にエロくて満足でした。



話戻します。

拘束の期限は1週間だったけど、牧さんに喜んでもらうために自ら延長を申し出た。商品という立場を利用して同情を買い、演技して、ありとあらゆる手を使って牧さんに干渉していく。

ここまでくると、紺野の可能性は極限で発揮されるものなのかと思えてしまう。上の『21.Bless your dear heart.』とはまた違った彼の才能。

…でもこんなのが長く続けられるはずもなくて。

客を取って、そこから牧さんに嫌がらせじみたことをするのもさすがに限界がある。


「つまらない奴だったな」

 


紺野が一番聞きたくなかったセリフを残して去ろうとする牧さん。

 

 

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最後の最後は自分で終わらせた。


好きな人のために、文字通り全てを捧げた紺野は完全に狂っていたと思う。でももっとずっと前から牧さんも狂っていた。

これまで随分と色んな人から恨まれていただろうし、いつか死ぬときはこうして誰かの手によって殺されることだって予想はしていたかもしれない。

ただそれが自分のことを慕って狂った奴から与えられた、退屈な世界からの解放だった。

これは紺野に1本取られたって感じのエンドですね。思いもよらない結末に驚いたなら、それは牧さんが望んでいたものでもある。

それを死ぬときに感じられるなんて嬉しいでしょ?

2人とって、このルートでは大団円と言える終わり方だったと思う。


 

20.君をおいて

 


これはBADエンドなんですが、中島君が可愛かったので記念に。

牧さんの従兄弟で、彼の家も金持ち。牧さんに執着する紺野のことを気に入っているようでしたね。

クスリを使った乱交パーティーに誘われ驚きましたが、気さくで取っつきやすい性格でした。
  

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「牧さんは、俺が従兄弟だから話してくれる」的なこと言っていた。そうじゃなかったら見向きもされないだろうと…。

『18.Can you help me find my way?』では無条件で紺野に手を貸していたところを見ると、彼も牧さんに一泡吹かせたかったのだろうか。

金持ちが暇だというのは中島君から聞いた話。ならば彼も暇を持て余してるんでしょう。

退屈しのぎに牧さんが驚くところを見たいとかだったら、なかなかに将来が楽しみな子だなと思った次第です。
 

 

 

  ↓↓ CAGE CLOSE 来栖茜&大衡裕樹のネタバレ感想 ↓↓

penkichi-201902.hatenablog.com

 

 

 

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