BLゲーム 神学校-Noli me tangere- 感想4 セシルルート ネタバレ
神学校、セシルルート終了しました。
セシルはマイケルの親友。今まで攻略したレオニードやニールと違って、もともと近くにいた存在です。
控え目で大人しく誰にでも優しい子なんですが、マイケルと恋仲になった後はニールに嫉妬してみたり、意外に周りをよく観察してて芯がしっかりしている生徒なんだなーと感じました。
ただ、彼の秘密はずっと後にならないとわからない。
そして例の不埒な校長先生にも目を付けられ、私としては『早く本当のことを話して欲しい』と思いながらプレイしてましたね。でないと助けてあげられないので…。
これ以上はネタバレになるので、ご注意ください。
ちょっとBADエンドについて…。
セシルに限らず、各キャラ拾えるBADエンドも回収しながら進めてますが、セシル絡みのBADって結構キツイ。
BADは基本誰かしら死んでしまうものが多いのですが、悪魔たちからの強姦エンドは表現も生々しいのと、精神的にゴリゴリ削られました。
この心中エンドも絵的には美しいのですが、短い時間でここまで追い詰められていく様が辛い…。
セシルを受け入れていても、選択肢を誤ればどちらにも制裁が待ち受けているといった具合。
BADエンドも、かなり作りこまれてます。
さて、本題に戻ります。
ここのルートでは、すでに攻略キャラが主人公に想いを寄せていた。
でもこれセシルが普段通りの生活を送っていれば、多分マイケルは気づかずそのまま卒業するのか途中で退学して終わってたよね。
セシルがマイケルを恋い慕うようになったのは、まだ彼らが2年生の頃にあった『鹿事件』が始まりです。これがきっかけで彼らは親友となります。
マイケルは昔から目立ち人気者だったようで、セシルの中で憧れから徐々に恋心へと変化したみたいです。
そして例のお尻大好きな校長先生が大暴れ。校長は、見た目が美しく可愛らしい生徒が大好物のようです。セシルは運悪く、この校長に目を付けられることに…。
これ単なる偶然じゃなくて、マイケルの取った行動の結果が巡ってセシルに降りかかってきてんだよね。
相変わらずけしからん校長ですが、結果的にこれがセシルへの起爆剤となる。ずっと秘めていたマイケルへの想いが思わぬ形で暴走することに!!
この暴走からマイケルもセシルを恋する相手として見るようになるのですが、ここがあまりに早い段階で相思相愛になるのはビックリでした。
もうちょっとだけ親友から変化していく様子があれば嬉しかったなーと。
そして最後の最後でセシルから自身の過去について語られます。なんと、セシルの家族はナチス強制収容所にいたということでした。
母親がユダヤ系だったからか、父親がナチスに反抗的な新聞記者だったからなのか。実際のところ収容所送りになった理由ははっきりと語られていません。
そこで餓死室送りになろうとしていた列から、セシルとセシルの父親だけが急遽呼ばれ死を免れることになる。母親が看守に身を任せ命乞いしたことで、2人は助かったようです。
この列から抜け出せたとき、周りから向けれられた目。…なんとなく想像できるよ。なんでお前らだけ?みたいな目で見られたんだよね、きっと。
これを「一生忘れることはないだろう」と言うセシル。
生き延びてしまったことへの罪悪感から『自分は生きていてはいけない人間』なのだと思っていたようです。
そんな自分に対して『尊敬する』すると言ってくれたマイケル。彼と会ったことで、はじめて自身の存在を許すことができたと話してくれました。
セシルにとって、マイケルは光そのものって感じだったんだね。
『僕は今でも、君の尊敬に値する存在なのかな』
これセシルがマイケルに言ったセリフですが、鹿の時からずーっと今までこんな風に思っていたのかと思ったら胸が苦しくなった。
セシルがこの言葉の結末を知るには、2人がくっつかないと得られない答えだよね。そしてお互いに一生独身を貫く約束をする2人。
長い間生きることに罪悪感を持っていた分、これからはとにかく幸せになって欲しいと願うばかりのエンディングでした。
セシルに関しては近しい親友ということもあって、全てにおいて初々しいというか甘酸っぱい。最初に上級生から攻略したからなのか、ちょっと物足りない感じです。
つぶやき。
1人目のレオニードやってるときに、マイケルの双子ガビィが『実在してない人っぽい』と感じたんですが、実際のところどうなん?
セシルはガビィのこと知ってる風だったので、ここのルートをやれば何かしらヒント的なものがあるのかなと思ってたんですがね。
何事もなく終了しました。
次はいよいよルート制限のかかっていたオーガスト神父!レオニード・ニール・セシルの3人を攻略すると、ルートが開かれるようです。
次で彼の目的を知ることができるのか。3人の攻略中、どのルートでも最後は死んでたオーガスト神父。この人を救うことって果たして可能なんでしょうか(ドキドキ…)
ゲーム画像の著作権はPIL/SLASHにあります。二次転載禁止です。画像を個人で楽しみたい方は、PIL/SLASHのオフィシャルサイトから取得してください。