映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ観てきたよ ネタバレ感想
ただカワイイだけじゃない。
この映画はすみっコたちの思いやりと、ほんのちょっぴりの勇気で出来ている。
そんなことを強く感じる映画だったと思っています。
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2019年11月8日公開となった『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』観てきました。公開になると知ってから、ずっと楽しみにしてた映画です。
以下、私とすみっコぐらしの出会いから始まり、好きなコの話。途中から映画の感想になります。感想は、後半くらいからネタバレを含んでいます。
ネタバレになる部分から表記しますので、まだこれから観る予定のある方はご注意くださいね。
私とすみっコの出会い
もうどのくらい前になるかわからないけど、家の近くにある蔦屋書店の文具・雑貨売り場で見たのが初めての出会い。
「おっ、なんか新しいキャラ出たやん」と、店頭でいろいろ手に取ってみる私。
もともと丸い形と小鳥系(特にペンギン)が好きな私は、一目見てすぐに好きになった。
すみっこが好きなコたち、すみっコ。
恥ずかしがり屋や人見知り。自分に自信が持てなかったり、自身が残りものであるという現実…。現代の人間が抱えている、ちょっとネガティブな部分。こうしたところがものすごく共感できてしまう。
そしていつの間にか、このフォルムと彼等の行動にとても癒される自分がいました。
今はものすごい数のグッズが発売されていますが、私もちょこちょこ気に入ったものを買ってます。
1番多いのは文具ですね。普通に会社で使ってます。家ではタオルハンガーなど。3DSのゲームも何タイトルか購入済です。
今は断然LINEスタンプですかね。
上の赤枠は過去に買ったスタンプ。こうしてみると、結構買っとるやん。
色合いもパステル調でカワイイ。最近は映画の影響で『映画 すみっコぐらしスタンプ』買いました。ひよこ?がお気に入り。
映画ポスターに祝7周年とあったので、恐らくこのコたちとの付き合いも7年になるのでしょう。
私の推し
結論からいきます。
ずばり、ぺんぎん?ですね。
理由は簡単。自分に一番性格が似ているから。でも、自分探しはしてませんよ。ぺんぎん?ほど、自分に自信が持てないわけでもない。
でもマイペースなところや、考えるより行動しちゃうところが似ている…と思っている。今回の映画でも存分にぺんぎん?らしさが出ていて嬉しかった。
きっとみんなが思い入れのあるすみっコには、どこか自分に共感できる部分があるから好きなんじゃないだろうか。
映画の感想
とりあえず泣いた。
映画館で涙するなんてあまりないんですけど、もうこれはすごかった。とくにクライマックスの破壊力が半端ないです。
実をいうとね。すみっコの映画だし、子供向けなんだろうなって思っていたんですよ。確かに子供が見て楽しめる内容なんだけど…。
多分、お父さんやお母さんも一緒に行くと思うんですが、大人は大人でまた違った感情を抱く作品かと思います。
というか、むしろ大人の方が突き刺さるんじゃないかと思うの。
すみっコ、かわいいよね。
カワイイけど、それだけじゃないんです。
この映画に登場しているひよこ?。ストーリーのキーとなる、非常に愛らしいキャラです。しかし他のすみっコたち同様、カワイイキャラでありながら意外と重い背景があったりします。
ストーリーとしては、絵本の中に吸い込まれてしまったすみっコたち。ここで例のひよこ?に出会います。
この子がひとりぼっちで仲間を探しているとこのことで、すみっコたちがひよこ?の仲間を探すことになります。
時にはみんなとはぐれ、また出会いを繰り返し、懐かしい昔話や童話の登場人物に扮してストーリーが進んでいく。
とにかくすみっコたちが必死でひよこ?の仲間を探している姿に心打たれました。
すみっコ自身がひとりぼっちだった時の自分を思い出し、ひよこ?を放っておけない、だからなんとしてでも仲間を探してあげたい!っていう気持ちがすごく伝わってきました。
今このご時世、ひどい事件が起きたり、SNSなんかで心無い誹謗中傷を目の当たりにしたりと…。いろんな人の思惑が絡み合った、荒んだ世の中ですよね。
映画のすみっコはとてもシンプル。困っている誰かのために、当たり前のように手を差し伸べる。
絵本の世界も、すみっコながらの話に変化していて、とても心あたたまる内容だった。
ここからネタバレになりますので、まだ観てない方は注意してくださいね。
時に『みにくいアヒルの子』ね。これが出た時、やっぱりこれやん!って思った私がいました。というか、これ。ほとんどの人は想像していたんじゃないだろうか。
ひよこと言っているけど『?』ついているし、色もグレーだしね。話のオチとしては、実は白鳥の子で美しい鳥になって仲間のもとへ。めでたし、めでたし…っていうやつ。
そしたら見事に裏切られて笑った。
本物のみにくいアヒルの子が現れた時、『えぇー!違うの!?(白目)』これは確信犯やろって思いましたよ。
これだけ探しても仲間が見つからないなら、すみっコたちが仲間だよって流れになり、元居た世界へ一緒に行くことに。
一時の幸せな時間。
この絵本には様々な仕掛けがあるようで、どうにか元の世界へ帰る道ができたのですが…。
ひよこ?は絵本からは出られない。
自身は絵本に落書きされたひよこであり、元は本の住人。自分がすみっコの仲間たちとあちらの世界には行かれないことを悟ったひよこ?。
帰り道が徐々に狭まって残り時間がわずかの中。最初は一緒に行こうと言ってくれた仲間も、ひよこ?が行かれないことを徐々に理解する。
ここは子供から大人まで、完全に心を砕かれたシーンであると思う。というか、これを書いているだけで泣けてくる。
いつの間にか現れ、すみっコたちの帰りを手助けしてくれた本の住人たち。絵本のお話に登場する動物や鬼たちです。
彼らがいるからひとりじゃない。だから大丈夫だよと訴えるひよこ?が切ない。
なにこれ、やばいわ!
ここのぺんぎん?とひよこのやり取りが、言葉にできないくらい泣ける。そして絵本の世界から無事帰ってきたぺんぎん?の涙が忘れられない。
そもそも絵本が勝手にすみっコたちを吸い込んでしまった不思議なチカラ。これは、ひとりぼっちでさみしくてたまらなかったひよこ?が呼び寄せたものだったのかもしれない。
世の理までは崩せない現実の厳しさ。カワイイや一緒にいたいだけではどうにかならないことだってある。それでも離れていたって大切な仲間であることに変わりはない。
そんな彼らの絆はエンドロールで垣間見える。
なんとすみっコたちが、絵本に新しい世界やひよこに見立てた自分を模したのキャラを描いたのだった。
ひよこ?はもうひとりぼっちじゃない。絵本の世界ですみっコたちと楽しく過ごせているはず!
と、ハッピーエンドなんだけど、どこかちょっぴり切ない終わり方でした。
子供向けの映画かと思いきや、実は大人の方がある意味いろんな影響を受けそうな映画なんじゃないかと思います。
来場者特典でエンドロールのクリアしおりもらったんですが、これ見るだけで切なさとか幸せな気持ちがごっちゃになるわ。
映画館で観た映画って、もう1度観ることってほとんどないんですが。これはBlu-rayが発売されたら多分買いますね。
荒んだらこれを観て自分をリセットしたい。
この映画、何が残念かって。
上映している映画館が少ないことですね。地方じゃ1つの県に1か所だけとか…。私も最寄りの映画館で上映しないので、ちょっと遠出して観に行きました。
それとひよこ?のグッズを買いたいのですが、軒並み売切れ御免。人気なのはすごいけど、完全に需要に追いついてないです。
想定以上の反応だったということなのかな?
個人的には、エンドロールのひよこ姿たちのすみっコたち。勿論ひよこ?含め、手乗りぬいぐるみで発売してもらえたら泣いて喜びます。
そしてこのブログは既に発売されている『オリジナル・サウンドトラック 映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を聴きながら作成してます。
地元のタワーレコードで売切れだったので、iTunes storeで購入しました。ラストで流れた『なかまのしるし』ね。これ聴くだけで感動する。
もし「映画でも観に行こうかなー」と思っている方へ。アナと雪の女王2もいいけど、すみっコも是非観て欲しい。おすすめ。
すみッコの映画、第2弾も観ました!
ネタバレしているのでご注意ください。
↓↓ 映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ ネタバレ感想 ↓↓
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