東京24区 ドラマCD 白洲武彌編『Body talk』 ネタバレ感想
白「俺も、お前のイキ顔見ててやるから」
イエ───(σ≧∀≦)σ───ィ
はい。白洲さんCD、届きました。
たった今、聴きたてホヤホヤで感想記事を作っているので、ちょっとおかしなテンションです。
今回は3つの特典SSがどれもこのドラマCDに激しく絡んでいるので、SS含めて楽しむことができました。SSの感想は最後の方にあるので、よかったらご覧になってくださいませ。
24区。どのキャラもほとんど差がないくらい好きだけど、私はこのカプが1番好きなのである(どーん)
次の政界を担う2人が組むことで、常識を覆すような日本の未来を期待せざるを得ない。そんな感じのカプです。
この2人。
1+1=2ではない。
時には、この何倍もの力を発揮できそうなポテンシャルを秘めている組み合わせ。単体でも十分能力はあるけど、交わるともっとスゴイよ!みたいな。
CDを聴いてまず思ったのは、ずいぶん2人の距離が縮まっているんだなーってことですね。ゲーム特典のCDやSSを知らないと、より顕著かも。
ゲームのエンディングでは決定的なセリフとかはなかったと思うんだけど…。1番わかりやすいのは、エロシーン突入時のやり取りくらいか。
最初は敵対関係にあった2人が、今では互いに高みへ昇るためのパートナーとして、大人の関係を続けている。
でもゲームをプレイされた方なら、それだけの関係ではないというのがわかるかと思うのです。
このカプに関しては「好き」とか「愛してる」というセリフはそぐわないから、使わんでも全く問題ないです(私の場合)
ならば彼らは何でそれらを表現しているのか…。
その答えがこのドラマCDの中にありました。
ここからネタバレしてますので、閲覧ご注意ください。
初っ端からエロシーンでたまげた。ヘッドホンで聴いてるのに、思わず音量下げちゃったよ。
ヤッた後の一服を満喫しようと思ったら、ライターがオイル切れしてタバコが吸えない白洲さん。
ここで晟尋が防風防水タイプのライターを白洲さんにプレゼントする。アウトドアメーカーのパーティーでお土産としてもらったもののようです。
ドラマCDのあらすじは発売前に発表になっているのですが。
ちょっと引用させてもらうと…。
〇あらすじ
自衛官自殺事件の終息後、大人の付き合いを続けている其扇と白洲。
そんなある日、海上火災を想定した防災訓練船が航行不能となり、都知事として乗り込んだ白洲は、海に投げ出されて行方不明となってしまう。
白洲の安否を気遣う其扇のもとへ、ある知らせが……。
恐らくコレを事前に知っていた方は、防風防水ライターでピーンときたのではないでしょうか。
もう暗くなろうとしている中、晟尋がヘリで捜索に同行させてもらったんですが。このライターのチカチカで白洲さんを発見し救助に至っている。
晟尋の視力スゲー!薄暗い海でライターの炎がわかるもんなんだ。
これが愛のチカラなんですね。
事故の原因は、白洲さんの乗った船に潜水艦が接触したからなんだけど。この潜水艦がとんでもない曰く付きの船だった。
このあと連れていかれた先が総理官邸。総理より事情という名の言い訳を聞かされます。相変わらずのタヌキっぷりだった。
本編フルコンしてまだ2ヶ月くらいだけど、総理絡むとナゼか懐かしく感じてしまう。相手の反応を伺いながら、どこまで情報を晒して納得させようかっていう腹の探り合いが妙に楽しい。
私、こっちの話が気になって仕方ないんだけど。
ズバリ言っちゃうと、接触してきたのはアメリカの潜水艦。この潜水艦の目的は『赤い竜』と称された国の偵察だった。
チンタオ空港やら事故を起こした場所を考えると、おおよそどのあたりの国なのかは想像がつくでしょう。
その偵察時に誤って日本の船に接触してしまった模様。
そしてこの『赤い竜』が、軍事力による東京制圧作戦をシミュレーションしつつあるという極秘情報のもと…。今回の潜水艦接触事故は日本防衛の為に公にはしないよ、というものだった。
白洲さんとすれば一歩間違えば死ぬ危険もあったので、それはそれは総理に喰ってかかってましたよ。
ですが、都知事として東京の為にはこの情報を知っておくことは必須。最終的には、情報提供するから事故については黙っていてくれという条件を渋々呑むことになりました。
おいおいおい、なんか話がデカくなってきた。
CDの尺足りないやん!!
私この時、CDの残りトラック数と時間を確認しに行ったよ。当然このCDの中では解決しない問題でございました。
白洲さん、海に投げ出されて寒い中。自身の死までよぎったくらいにはダメージ受けてるハズなんですけど。このあと晟尋がわりと強引にホテルに連れ込みます。
多分普通なら、早く休ませてあげようってなるんでしょうけど…。
晟尋は、当時海に投げ出されてしまった白洲さんを必死に探していたのですが。その間、ずっと寒くて震えが止まらなかったと言っています。
「もしかしたら失ってしまうのではないか」という恐怖と戦いながらの捜索だったのではないかと。
白洲さんが生きていることを感じさせてほしい。
だから、熱くなりたい。
いやー、もうホント。これはちょっとやばいです。こんなに動揺して切羽詰まっている晟尋は初めてかも。
普段は白洲さんに対して塩対応な場面が多いんですけど、さすがに最悪の事態を想像したからなのか、だいぶ参ってしまっている感じだった。
2人の関係はどちらも対等であり、互いを高め合う相手として相応しいからこその仲なのに、この展開は完全にそこから逸脱しているように見える。
そういうの抜きにして「生きていることを感じたい」と、ただひたすらに白洲さんを求めるところが猛烈に愛おしい。
対する白洲さんも、相手から欲しいと言われれば満足するまで与えてあげるところがたまらんわ。
これどちらにも言えることだけど、欲しいものは躊躇なくストレートに求め、惜しみなくそれを与えることができる関係。
だからこのカプ好きだー!好きだー!好きだー!
で、問題のシーンですが。
このトラックのエロシーンの中で、白洲さんから「自分で尻を拡げて、俺を誘え」って言われるところがあるんですけどね。
この晟尋の誘うシーン。
めっちゃエロくて最高でした!
晟尋って普段敬語使うんだけど、途中から普通の言葉になってて、しかもかなり甘くおねだりしてた。
白洲さん、自分で誘ってみろとか言っておいて、まんまと誘われてたよ。
( ✧Д✧) カッ!!っとなっているのが容易に想像できるくらいには興奮してたね。
今回、白其にしては甘めじゃない?エロ後の白洲さんサイド(語り)で、私十分に察することができました。
多分、白洲さんあまりこれに触れたくないハズ。ライバルだからってだけじゃないこの関係。気づいてながらも気づかない振りしてるのが、意地っ張りな彼らしい。
24区のドラマCD、遊馬の時もそうだったけど、1枚でしっかり満足させてくれるところが好感触。
欲を言えば、例の赤い竜の話のも興味あるわ。白洲&其扇VS総理っていうのも、なかなか面白そう。
次回はタイガ編。
公式・ステラ・メイトで予約してるからSSも楽しみにしてます。
これ以降は各店舗特典SSの感想です。
公式特典『子供のいたずら』
ドラマCDのその後の話。
SS中にレッドドラゴンの文字を見つけたときは、おお!進展あったのかな?とドキドキで読んだ。
例の赤い竜が東京制圧を目論んでいる話。
総理官邸で受けた話によると、「日本はこの都市制圧において防衛体制は取らないでね!」ってアメリカから通達されたらしいです。それも一方的に。
攻められるかもしれないという情報を知ってながら、対策を取ることすら許されず知らない振りをしてろってことです。
当然白洲さんはご立腹。話にならないって総理執務室から出ていった。
総理が晟尋に「白洲君のご機嫌を取っておいてくれ」って言われて、アメリカの言いなりになっている現状を憂う其扇先生。
彼らを子供扱いしている総理への仕返しとして、同じフロアのトイレで手コキしあう2人に吹いた。
完全に子供のいたずらで思わず笑ってしまいましたが、それでもいずれ訪れる世代交代に波瀾万丈の未来が見えてしまうんですよね。
本編CD中、総理官邸から2人が出て行った後に総理がつぶやいたひとこと。日本がアメリカの庇護から離れて~っていうくだりです。
晟尋たちがやろうとしていることは、まさにコレなわけで。
フィクションとは言えど、理想と現実に苛まれる姿が容易に想像できてしまう。
このへんがあまりに今の日本と被っているからリアル過ぎてキツイ。時代って繰り返すものなのかな…なんて思ってしまった。
今はまだその時ではないけど、いつか彼らが政治を動かす地位まで昇り詰めたとき。目標とする日本へどこまで近づけるんだろうか。
それでもこの2人なら、もしかしたら…。
何かもっと別の方法で、自分たちの理想を見つけることができるのかもしれない。
と、そんな風に感じたSSでございました。
アニメイト特典『海の記憶』
ドラマCD、晟尋が寝落ちから目覚めた後の話。
晟尋視点Verです。
目が覚めてみれば、隣りにいるはずの人の不在を知る。静かに名を呼べば、まだ半分寝てるような曖昧な返事が戻ってきた。
その事実だけで、自分がどれほどこの人を失うことに恐怖していのかを、まざまざと思い知らされることになる。そんな晟尋サイドのお話です。
そう言えば、ゲームの中の先生って元々こういうのにあまり積極的な方ではない印象が強かった。
人から好きになってもらうことはあっても、自分から強く相手を求めることはしないタイプ。人の感情を読むことには長けているのに、自分のことに関しては無頓着っぽい。
そんな彼だからこそ、常に冷静で強い精神を維持できたとも言えるけど、実際あの潜水艦事故によって取り乱すくらいの状況に陥った現実がある。
白洲さんが自分に対してどういった人であるのかを認識しつつあるとき、隣りのベッドから「来い」と声がかかります。
相手の冷えた身体を温めてたら、思いもよらない言葉に驚き違和感を覚える先生。
『らしくない』
ここ、ゲームの中でもあったよなー。自衛官自殺事件の話をしたときの話。珍しく白洲さんが決断できずに迷っていたときのアレ。
でも白洲さんだって人の子だからね。たまには弱気になることだってあるやん?
珍しく優しくてちょっと弱みあるセリフに「ちっとも嬉しくない」と感じる晟尋は、ある意味最強だと思ったわ。性格的には、まだ白洲さんの方がわかりやすい。
このあとはいつものトゲのある口調に戻る其扇先生。
「死にかけて弱気になりました?」
きっと白洲さんなら、このトゲトゲ言葉の真意がわかるでしょう。あえてこうした言葉をチョイスする晟尋の心意気がたまらん。
これから先また窮地に追い込まれることがあっても、こうして互いを奮い立たせていくのかな。
職業柄、常に何かと戦い続けていくような人たちなので、2人にとってのベストはやっぱり『ライバル』で居続けること。
どちらもちょっと意地っ張りだけど、これが1番しっくりくる。
ステラ特典『彼の記憶』
アニメイトSSの白洲さん視点Verですね。
これは嬉しいSS。
白洲さんが晟尋に対し、どんな心情を抱いているのかがわかる。
あの事故の日。晟尋があそこまで動揺して自分を求めてきたことに驚き、同時にそれが嫌とは思わなかった自分にも驚いている。
むしろ興奮したと。
正気ではいられないくらいには。
やっぱりそうか!そうなのか!!
ま、まあね(何故かちょっと動揺してる私)あのおねだりの破壊力はまじパネェわ。聴いてるこっちも「ふがー!」ってなかったからね(`・ω・´)キリッ
そしてついに白洲さんが自ら認めました。
ポジション的には主導権握る側なのに、あの時は完全に晟尋に溺れたと。
ただこれがクセになるとマズイって言うんで、寝落ちした晟尋から離れ、隣のベッドで寝る白洲さん。
俺の方が5歳年上なんだから、2人の関係をコントロールするのは自分の役目だと思っている白洲さん。
なにこれ、自戒する白洲さんにマジ萌え。
どうも共依存になることを、どんなことをしても避けたいらしい。
あー、これはわかる。どちらかが脱落したら共倒れして終わるもんね。お互いに本意ではないでしょ。
って、わかってるのに。晟尋の頼りなさげな「武彌…どこにいるんです?」のひと言で、その防波堤がいとも簡単に崩れ落ちる。
一声だけで、全て投げてもいいって結論に至った白洲さんを知れただけで、私は大の大満足です。
ここまで一緒にいて情が沸かないワケないし、むしろこれこそが人の摂理かと思う。そして公式からSSという形で表現されたことが何より嬉しい。
東京24区が面白いのは、こうした人情の機微に触れ、読み手がそれをしっかり感じられるところなんじゃないかな?と思いつつ、ドラマCDの感想を終えたいと思います。
↓↓ 東京24区 アクキー特典SS小冊子 ネタバレ感想 ↓↓
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