BLゲーム ウウウルトラC(ウルC)狐塚明×籠目正太郎 ネタバレ感想
ペン吉も誰かのヒーローになれるだろうか…
ウルC始めました。
前作の橋姫はPCとVitaでプレイ済。
独特の文章と、鮮やかで可愛らしい絵が大好物なペン吉は、このゲームの発売をずっと楽しみにしていました。
まだ第一話までしかプレイしてないのですが…ほぼイベントCGで構成されてる、大変ぜいたくなゲームでしたねー。
今作の舞台は昭和の世田谷。
『怪獣』『ヒーロー』『巨大ロボット』という、なんとも昔懐かしいイメージの作品ですが、果たしてこれがどうBLと絡み合うのか…。
というわけで1周目いってきました。
…きましたが。
途中から、情報の多さと目まぐるしく変わる展開についていけず、この第一話を2周してきました。
正直なところ、それでも曖昧です!
ここでは、子供に人気のドラマ番組が放映されてるんですけど。ヒーローであるイカロスが、悪玉怪獣を退治するって内容の。
ところがですね。
コレ、現実世界でも同じことが起きている。
違うのは、テレビの怪獣は宇宙からやってくるのに対し、現実の世界ではヒトが怪獣に変身する。
人が怪獣の血を浴びると怪獣に感染しちゃうんだけど、興奮や焦りがトリガーとなって変身してしまうらしい。数値で示すなら脈拍180くらい。
となるとヒーローであるイカロスは、元人間だった怪獣を退治していることになる。
さすがにドラマと現実では退治の意味合いも変わってくるせいか、こうしたイカロスの活動に異を唱える者がいるのも事実なのである。
その代表的なものが、怪獣の人権を訴える『オレンジ』という団体の存在。
一見コミカル風味かと思いきや、実はかなりデリケートな題材なんじゃないの!?そんなことを思いつつ、ドキドキしながらプレイしてました。
ウルCは3部構成となっていて、以下6名の3カプで話が進んでいく。
公式より出ている情報によると、同時間軸で話の結末はどのルートも同じようです。第3話までやって、全貌が見えてくる模様。
今回は1番左、正ちゃんと狐塚君のお話です。俳優を夢見る一般市民と売れないマンガ家の2人。
雑誌Cool-Bの前情報で知ってはいたものの、攻めが年下。年下なのは別段問題ないのですが、プレイしてて狐塚君本当に19歳なの?って驚きましたね。
ちなみに正ちゃんは24歳。
見た目と年齢にギャップがあるのは、この業界ならあるあるですが。
その若さでどんな人生送ってきたんだよ!と思わずツッコミを入れたくなるレベル。
そのくせ時に年相応の素顔が見れたりと、謎が多いのも相まってか、なかなかに魅力的な人物でした。
では、これ以降ネタバレとなります。
閲覧ご注意ください。
第一話『若き太陽』
燃えました。
自分が怪獣であろうと何であろうと、自分が守りたいものの為に戦う。それこそが自らの信念であり正義なのである!
なぜなら、僕の世界の主役は自分自身なのだから。
正ちゃんの夢はアクション俳優になること。
正義のために戦うヒーローに人一倍憧れ、ドラマの二代目ヒーローのオーディションに行ったものの、これでもかというくらい現行ヒーローの鞘師にダメ出しを喰らう。
自分にはヒーローなんて絶対になれないと諦めていた正ちゃんが、ここから色んな事件に巻き込まれて本物のヒーローになる話だった。
ヒーローには身長も才能も必要ない。
必要なのは大切な人を守りたいという強い気持ちと、勝手にこじらせた自分の殻を破る勇気だったわけですね!
そして正ちゃんをここまで変えたきっかけは、恋人である狐塚君の存在だった。
風体はどこぞのチンピラ。
職業は売れないマンガ家。
属性は完全なるダメ男だろ思ってたら、彼の正体はヒーローイカロスでした。
それもシフト制の。
イカロスは複数いるのはわかったのですが、時間によって誰が当番とか決まっているんですかね。
怪獣の出現を知らせるサイレンが24時間ありとあらゆる場所で鳴ることを考えれば、シフト制というのは非常に現実的だわなーと思った。
ストーリー上で狐塚君がイカロスであることを知る正ちゃん。実は正ちゃん、これまで彼には色んなところで助けられている。
狐塚君が自分のヒーローであったように、今度は彼のヒーローになるために戦うことを決意するんですね。
ほぼ少年マンガのノリですが、こういう熱い展開は大好きなので覚醒した正ちゃんを見た時は「おおー!」と興奮しましたね。
そして肝心の浪漫(エロ)シーンですが。
既にカップルとなっているせいなのか、4回もあって思わぬ誤算w
内容はサラっとした感じですが、個人的にはエンディング後の狐塚君視点がダントツで面白かったです。
基本、正ちゃんには首ったけの狐塚君ですが、どれだけ正ちゃんが好きでエロいのかが詳細に表現されている。
エロを麻雀に見立てているところが狐塚君らしい。
射精イコール『カン』という意味合いで使っていますが、ここで鳴いたら男じゃないとか言葉使いが絶妙すぎる。
麻雀のカンは相手の捨て牌を利用してメンツを作るんですけど、このことを鳴くって言うんですね。
麻雀知ってる方なら、ほくそ笑むところ。
このシーンでは1ヶ月禁欲生活をしていたようで…。
狐塚君にとって盛大に果てそうな予感しかしないこの現状を打破すべく、嫌いな小林君の顔とか真面目な正ちゃんパパを思い浮かべるシーンに爆笑。
正ちゃんが懸命に奉仕してるのに、無理やり自身をコントロールしてる姿が健気でたまらないわ。
正ちゃんの前はかっこいい男でありたいんだよね。このへんが年相応で可愛らしいなーと思ってしまう。
このカプは安心して見ていられる、それこそ私にとっての安牌ですね。
もちろんすれ違いや誤解もありましたけど、どちらもお互いを思っての行動ゆえに微笑ましくプレイできました。
愛する人のヒーローでありたいという純粋な物語…。
そう言えば、正ちゃんはビルで落ちそうになったところを狐塚君に助けてもらってました。同時に燕の巣も安全な場所へ移動してもらい、ここで恋に落ちるワケですが。
狐塚君は何がきっかけで正ちゃんのことが気に入ったんだろう。このへんの描写は恐らくなかったように思う。
どこか別のルートで出てくるのかな?
ところで。
以下、いろいろ不明点というか第一話では消化しきれずモヤモヤしている部分。
狐塚君がヒーローになったのは、妹を怪獣に殺されたのがきっかけなんでしょうか。
途中サリーさんからテクのマンガを渡され、読んだ中身がそれっぽい内容だった。彼の描くマンガは実際経験したことしか描けないと言ってたので…。
あと何回プレイしてもわからなかったのが、正ちゃんも狐塚君も死んでいる描写があるにも関わらず、なんだかんだで生きている。
前にCool-Bで、怪獣になればどんな傷でも治癒できると読んだ気がするのですが、怪獣じゃない狐塚君はどうやって生き返ったの??
どうも世の中には今いる世界と別の世界が複数存在しているようで、これによって起きている現象なんですかね???
それとも何か別の作用が働いているんでしょうか。さっぱりわからん。
ほか狐塚君が誘拐したと思われたさくらちゃんの年齢が時間的に合わないのは、さくらちゃんの怪獣化した副作用なの?
これもCool-Bで、怪獣になると特殊能力と呼ばれる副作用があるとかって見た気がするんだけど。
そして正ちゃんは幼い頃すでに怪獣に感染してたってことでいいんだよね?正ちゃんが気づいていなかっただけで。
ほか既に亡くなっているはずの父親との出会いや、父が遺した巨大ロボの意味。このへんは第3話までいかないと明かされない仕様なのかな。
本当は正ちゃんの幼馴染小林君のこととか、同僚の駿太君にも触れたいのですが、わからないものはわからないので、ここは大人しく次の話へ進みたいと思います。
というか、切実に副読本を出して欲しいです。
↓↓ ウウウルトラC第二話のネタバレ感想 ↓↓
penkichi-201902.hatenablog.com
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