BLゲーム CAGE CLOSE 斎木旬でフルコンプ ネタバレ感想
CAGE CLOSE編、コンプです。
ゲーム全体の感想も載せたいのですが、ボリュームがすごいことになってしまいそうなので、次回『まとめ』として別記事にすることにしました。
せっかくなのでこの後は『CAGE ANOTHER』と『CAGE SCLOOL』をプレイしてみようと思います。
ここから斎木の感想となります。
ネタバレしてます。
ついにやってきました。
ラスボス斎木です(どーん)
斎木は1番最後にやろうと決めてました。恐らくここがコインゲームの真相かと思ったので。初めて見たときから、ものすごいインパクトのあるキャラでしたね。
以下、私がCAGE OPENしてからCLOSEするまで、斎木に対するイメージの移り変わり。
①ろくでもないガキ
コインゲームの発案者。やる事なす事すべてがえげつないが、全身から発する禍々しいオーラにある種のカリスマ性を感じる。
②子供のくせになんだかカッコいい
九条さんに捕まった時とか石松に潔く殺されるシーンから、全く動じない姿にビビる。
まさに『見た目は子供、頭脳は大人』
名探偵ではないが、どうしてこんなになってしまったのか興味が出てきた。
③悪魔の子だけど、これはどうにかしないとイカンと感じる
家の事情が見えてきたら途端に苦しくなってきた。普通や当たり前が一切ない家だった。どうしたらいい?
④抱きしめたい衝動に駆られる
これは紺野がやってくれたからいい。やはり最終的にはここに行きつくのだ。
というか、ここの絵が見たかった!リメイクしたら、是非ここに新しいイベントCG追加してください!なにとぞお願いします。
斎木は最初から最後まで横柄な態度は変わりません。もちろん助けも求めてきません。それなのに何故か聞こえてくるんです。
自分を見て欲しい。
一緒にいて欲しいと。
年は11と言っていたので、小学校5~6年生くらいなんでしょうか。
大人顔負けの物言いに高圧的な態度。
ゲーム中では、キバたちに辛辣で容赦ない叱責を与え、紺野には冷酷非道な無理難題を吹っ掛けるサドっ気全開の元気な男の子です(´◡`)
ただガチガチに非道な人間ということではなく、やっぱり「まだ子供なんだな」という粗が時折りチラチラするので、そこはプレイしてて微笑ましくも感じました。
各エンディングへ。
05.and it really WAS a kitten,after all.
斎木は双子だった!
なっ、ちょ。
か、かわいい!!
なになに、末恐ろしい悪魔の子が2人もいるの?と思ったものの、もう1人の弟は兄と違ってえらく穏やかな性格だった。
警官殺したら 「馬鹿でも有能な奴が好きだ、俺のコマになれ」と言われ、ほぼ奴隷状態となった紺野。
ゲームが終わっても家に帰してもらうことができず、斎木邸の寒い地下で過ごすんですが、人間以下の扱いにそりゃあもう地獄のような日々でしたねぇ(遠い目)
そこでたまに現れる弟の洵が癒し的存在だったのですが、双子と父の回想から、洵が次期総裁であるとが判明。双子であるにも関わらず、斎木父は弟の方を特別扱いしていたようですね。
洵の仕事っぷりは拝見してませんが、なぜ父が彼を次期総裁にしようとしていたのかは、おおよそ検討がつきました。
今回見えたのは、ここぞと言う時の力の使いどころを知っているところ。この年で普通にやってのける姿にちょっと怖さを感じた。
恐らく父から『愛情』と言われるものはもらってないかと思いますが、それでも父を尊敬しているし、兄のことは純粋に兄弟として慕っているかと思うのです。
だから斎木家のルールは絶対だと確信してるし、紺野が兄や家の為にならないと判断すれば、排除するっていうのは嘘ではないというのは理解できた。
斎木のやった接待が失敗したのは紺野の存在だったとハッキリ言っていたので、本来そうした要素を持つ人間を身内の近くには置いておきたくはないでしょうね。
今回は接待をやめさせるという目的が同じだったから、彼の力を借りることにしたのかもしれない。
ただ紺野という異質なものを内包したことで、兄へ与える影響については何か期待しているようにも取れる。
一旦は家へ帰したけど、彼なら戻ってくると予想はしていたんじゃないだろうか。兄が必要とするなら、それは今後のグループにとっても同じことが言えるので。
もし仮にそういうのを見越した上で取り込もうとしているなら、トップとしての資質は十分備わっていると言っていい。
でも本音としては、洵個人が紺野のことを気に入っているから…と思いたい私がいる。
この兄弟の役割は…
弟…表社会の仕事
兄…裏社会の仕事
与えられた舞台で自分の担当する取引先と円滑に事が運ぶよう、今回のコインゲームは接待の一環として斎木が考案したものだった。
どうしてこんな接待を思いついたのかは、ゲームの中で斎木のモノローグで語られていますが。もうこれね。切なくて苦しかった。
自分にしかできない巨大な市場を作り出そうとしていたこと。いつかバレでも結果が出せれば過程はどうでもいいと思っていたこと。
なんかコレって、父に認めて欲しいからとしか思えないんだよ。
一番堪えたのが…
「そうでもしないとあの家では生き残れない」
きつー。11歳の置かれた現実がコレかいって、悲しくなったわ。
父はあからさまに弟しか見てなかったので、自分の生きる為の居場所を必死で守っているように思えた。
斎木が紺野に言っていた「お前がみっともない顔をするのが好きだった」というセリフ。
ここって盛大な斎木からの告白シーンだったんだね。最初全然わらかなかったわ。
紺野のみっともない顔は、全て斎木の厄介事がもたらしているもの。人殺しをさせたのも、家に連れてきたのも、家族を殺さなかったのも全部そう。
これらは自分を恨ませるためのもので、言い方を変えれば執着させるための材料でもある。
結局のところ『恨む』というよりは『放っておけない』となって、予想とは違う方向へ行ってしまったけど。
恐らく気づかなかっただけで、紺野を連れて来た時から「こいつは俺のものだ」という思いは潜在的にあったんじゃないのかな。
紺野にこんな顔をさせるのは今もこれからも俺だけって、そんな感覚。
その後。
結局のところ紺野は10年近く斎木の用心棒らしきことをやっていた。そして斎木が成人を迎えた日。ここまでずっと斎木とセックスするのを拒んでいた模様!
まだ成人してないからとずっと断り続けていたようですが、「三十路になった自分がガキにいいようにされる!」というのが、どうにも受け入れ難いものがあるみたいですね(。-∀-) ニヤニヤ
彼の中で斎木はあの小さいイメージのままっていうのが、なんとも愛おしく感じる。
でも1番衝撃的だったのは、その約束をあの斎木が守っていたというのに驚きましたね。
そう言えば、初めて紺野にキスした時も「駄目だぞう斎木。相手が俺だ。俺が拒否る権利がねえってどういうことだよ」って言われて不貞腐れてた。
紺野は子供とああいうキスするのがマズイって言いたかったんだろうけど、斎木は軽く拒まれたのかな?と思ったのかもしれない。
そばにいて欲しい人に拒否されたら、それはやっぱり悲しい。だからセックスは相手がいいと言うまではガマンしたのかな。
紺野、愛されてんなー。
このへんのシーンで「俺を恨んでんだろ?」って嬉しそうに聞くのが、いかにも斎木らしい。ちなみにペン吉の翻訳機能では「俺のこと好きだろ?」って変換された。
それにしても。
最初にOPENで斎木を見たときから、こんな未来があることなんて全く想像できなかった。
もう胸がいっぱいになりました。CAGEには心砕かれっぱなしで、このゲームからはたくさんのものをもらったように思います。
最後に。
洵が父からもらったお土産。知恵と勝利のお守りとかいう、世界でたった1枚のコインね。
洵から譲られたものの、1度は捨てたコインが紺野の手によってまた斎木の手元に戻ってくるシーンが忘れらない。
自身がこの世界で生きていくためには、時に人の話に耳を傾けることも必要だと身をもって知ったかと思う。
今ある自分の現状を変えたいなら、やはりそれは自分の力で変えるしかない。紺野という不穏分子を受け入れた勇気と決断。それこそがコインに選ばれたように思えてならない。
06.JABBERWOCKY
弟に住む世界が違うと拒まれた。
互いに自分の世界からでしか良い悪いの判断ができないので、物別れに終わってしまう。紺野はこの狂った家からどうしても斎木を連れ出してあげたかったようです。
たとえそれを斎木が望んでいなかったとしても…。
最終的に紺野の思いついた解決策が、斎木を殺すことでしか解放できなかった…というのが切ない。これをしたからと言って、家の中までが変わるわけじゃないので。
外の世界は斎木の知らないものがたくさんあって、こんなにも楽しいんだってことを知って欲しい。彼のこういう純粋な思いはホント胸に刺さる。
思い返せば、もともと『檻』の参加者ではなかった紺野がゲームに招かれてしまったことから始まった悲劇。
弟も言っていたけど、この接待における計画のずさんさが、斎木自身の首を絞めることになった。
それでも紺野に軍配が上がった貴重なエンディングだったかと思います。
09.Tweedledum and Tweedledee
これはキツかったですねー。
なにがキツイって、OPENメンバーを全て紺野が殺害するというシナリオが。 中でも1番堪えたのが、矢ヶ崎さん。
石松のルートでは、矢ヶ崎さんからコインを譲ってもらってるんですよね。半分は九条さんに脅されてますけど。
矢ヶ崎さんが幼馴染のフミ君だから…どうしてもそういう目線で見ちゃうんですよ。
このルートでも矢ヶ崎さんが自分から殺されにいくところを見たら、あの焼身自殺したシーンを思い出してしまってへこんだ。あれ若干トラウマになってるので。
この人、死ぬときまでズルい人だよなーなんて思いながらプレイしてました。
それと私、途中まで全然気づかなかったんだけど。ここのルートは斎木は双子ではなく1人息子だという設定。
たまに「???」と思うシーンはあったんだけど、「アレ?なんか見逃してた??」くらいで。
ようやく気づいたときは、斎木母のもとを訪れたときでした。気づくの遅すぎ…。
母、生きてたんだね。上のルートでは斎木から「死んだ」と聞かされていたので。
母と洵が身代金目的で誘拐され、息子の目の前で母は輪姦された過去があったようです。身代金の5,000万円が用意されることはなく、ようやく助けが入った時は母も子もおかしくなっていた…と。
その時洵から生まれたのが旬だった。
ここではじめてコインゲームの賞金が5,000万だったことや、旬の存在理由についても理解できました。
紺野に自分を恨むよう仕向けていたのは、全てを終わらせるため。洵の「消えたい」という願いを叶えさせるためだったんだね。
紺野が殺したのは全部で7人。最初こそはビクビクしながらやっていた殺しも、徐々に罪悪感が薄くなってきてるのが見てて辛かった。
ただ堕ちるところまで堕ちて、紺野が初めて見えてくるものもあったんですよね。
家に無関心な父、気の触れた母、この家の現実を受け入れることができない洵。そしてこれを全て背負わされてしまった旬。
苦しくて誰かに気づいて欲しくて仕方なかった。その手段がこんな方法しか思いつかなかったのかと思うと本当にやり切れない。
さすがに紺野の状況が不憫と思ったのか、斎木ルートでは全般的に石松が優しかった。2コ上のエンドでは、いつの間にかいなくなってたし。
石松はもともと斎木父の復讐のため旬の近くにいたけど、恐らく彼なら2人が望んでいたことに気づいていたでしょうね。
石松が付き人となったとき、父を復讐するためにやってきたことを嬉しそうに話す斎木を思い出した。
うまくいけば、石松が全て壊してくれるかもしれないって絶対思うよね??
斎木のとこに来たのが1年前だって言ってたっけか。
もしかしてここまで父に復讐しなかったのって、旬や洵が原因なのかとも思えてしまった。単にチャンスがなかっただけなのか、今となってはわからないけど。
ここはかなり自滅的なエンディングかと思ったのですが、そこはさすが紺野だった。お前らに散々人生狂わされたから、望むものは与えてやらないってやつ。
もうどんな理由でもいい。洵や旬が望まなくても、溢れんばかりの愛を注いでやって欲しい。
これができるの紺野しかいないから。
(ノД`)・゜・。
↓↓ CAGE OPEN&CLOSE まとめ リメイク版クラファンについて ↓↓
penkichi-201902.hatenablog.com
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